Netflix邪悪な天才のあらすじと感想

 
サイコパスとは何かドキュメンタリー映画やドラマ犯罪的サイコパス

Netflixのドキュメンタリーシリーズ「邪悪な天才」は、
2003年8月のアメリカで起きたピザ配達人爆死事件のドキュメンタリー
1話40分くらいのエピソードで、全4話。
事件捜査の警察の資料映像とかを交えてるのが特徴で
あと囚人仲間の証言とか、マスメディアのインタビュー映像とかも。

犯人一味はピザ配達人の中年男性ウェルズを脅して銀行強盗をやらせたけど
ピザ配達人は緊張のあまり杜撰なやり方で金を奪い
しかも逃げる途中でハンバーガーショップの花壇を漁るという寄り道をし、
その駐車場であっさり警察に取り囲まれてしまったという事件。
寄り道は犯行指示書の内容を実行してたから。

ピザ配達人は警官に駐車場に座らされた際に「爆弾で脅された」と主張。
ピザ配達人爆死事件
警官はその訴えに手をこまねいたまま何もできず
最後は本当にピザ配達人の首下が爆破。
ピザ配達人はその場で即死。
爆弾処理班は現場まで後3分の距離まで来ていたそうです。

ロススタインという男が犯行一味だろうけど、本人はもう病死してます。
爆弾を作る知識があり、ピザ配達人の知人でもあるからです。
ところがピザ配達人のウェルズは犯人の名前を言わないまま死んでるので、
ロススタインは疑惑のままでピザ配達人は無駄死にです。
せめて色々自分が覚えている事を話せばよかったのに。

事件はFBIの管轄となったようですが、殆ど進展せずに時間だけが経過。
当時は、痺れを切らしたマスメディアにも無能呼ばわりされる程の報道がなされたそうです。

捜査が進まなかったのは警察とFBIとの確執もあったようです。
警察は事件進展に繋がる様々な情報を入手していながら、FBIに教えなかったそうです。
当時のマスメディアはFBIを嘲笑する記事を書いてたけど
それは警察が必要な連携を行ってなかったからでした。

しかしローデンという男の死体がマージョリーという女の自宅から発見された事で、
やっと爆死事件の捜査も進み始めたようです。

ロススタインには婚約者のマージョリーというおばさんがいたけど、事件の前には婚約破棄。
このマージョリーってのがパッと見でいかにもな因業ババア。
精神を病んでたらしいけど、若い頃から目つきがおかしい。
マージョリーは幼い頃から他人と打ち解けた付き合いができないと悩んでいたようです。
これはサイコパスの特徴の1つ。

マージョリーは過去2回結婚し、2回とも夫が死んでます
2回目の夫の場合は「正当防衛」で射殺。
これもサイコパス臭い。
つまり意図的に殺したんじゃないかと……。

バーンズという男がジェシカという娼婦から聞いたと警察に密告。
ジェシカがウェルズに体を売って金を貰い、
ジェシカはバーンズからコカインを買っていたそうです。
しかもそれはバーンズの自宅で3人が一緒にいる部屋で行ってたようです。
同じ部屋でウェルズがジェシカに金を払い、
その金をバーンズへという奇妙な支払い方法だったと。

バーンズの逮捕で一時は真相が判明したと報じられています。
それは被害者のピザ配達人もまた強盗計画の一味だったと。
ただしウェルズの首に爆弾をつける計画は知らされておらず
当日にいきなり首輪を見て怯えていたとバーンズは証言。

当初のニュースではウェルズが自分で首輪をはめたと報道されたようです。
それは間違いで、ウェルズは仲間に裏切られてやらされただけとバーンズは主張。
ウェルズの遺族はバーンズの告発を嘘だと訴えてたようですが
ウェルズは自分も一味だったので犯人の名前や特徴を言わなかったとも考えられます。
それでもFBI側はウェルズが一味だったとは信じがたかったようです。

バーンズはマージョリーに父殺しを依頼されたとも証言。
父殺しの報酬に銀行強盗の金をあてがう予定だったと。

マージョリーの父はマージョリーに遺産を残さないよう生前贈与を行ってました。
それで遺産を当てにしていたマージョリーは、父を殺す事にしたんでしょう。
マージョリーの父はマージョリーは「愛を理解できない」と証言。
これもサイコパスの特徴ですね。

マージョリーは精神鑑定を受けて精神の病と判断されてますが
法的証言能力はあるとの判断で裁判に出廷しています。
弁護人は精神鑑定で無罪になると危惧していたようです。
しかし同房の囚人はマージョリーはキチガイを演じていると判断しています。

マージョリーは裁判で有罪となり、禁固30年となりました。
理由は同じ精神病の人でも父を殺そうとしたり銀行強盗を計画しないから。

マージョリーと何十年も手紙のやり取りをしていた男がいて
判決後にマージョリーと電話で話を聞き出そうとしたそうです。
するとマージョリーは怒ってウェルズは共謀者だと主張し続け、電話をガチャ切り。
一方で自分は銀行強盗と関係無いとも主張。
関係ないなら計画の内側なんて知らないはず。
なのになぜウェルズも一味だと断言できるのか……。

同じ刑務所に何とジェシカも麻薬所持の罪で収監されてしまいます。
それでマージョリーはジェシカを「殺してやる」と脅迫。
ちょうどその時期にマージョリーの友人もジェシカの噂を聞いてジェシカとコンタクトを取ったそうです。
マージョリーは友人にジェシカは嘘つきだと警告。
その後、2人の諍いからジェシカは別の刑務所へ移送されてます。

マージョリーの態度に怒ったジェシカは、マスメディアに真実を話すインタビューに応じると連絡。

ジェシカは何とウェルズの友人だったと証言。
バーンズの家に行くと仲間達が強盗の話をしていたと。
そこにロスステインとマージョリーがいました。
誰かお人好しを脅して強盗をやらせる計画だったと。
それでジェシカはウェルズを利用すればいいと教えたそうです。
その情報料として5000ドルを受け取ってます。
更にコカインをやると言われ、
ウェルズをバーンズに引き合わせると、
次の日は1500ドルの追加報酬。
つまり友人を売ったんですね。

つまりジェシカも強盗計画の一味だった。
なのにジェシカは罪に問われたのかは不明。
司法取引でもしたんですかね……。

前日のウェルズはジェシカと過ごしていたので、
強盗計画の打ち合わせに参加する時間はなかったとも証言。
これでウェルズが共謀者だったというマージョリーの主張は成立しなくなりました。

ジェシカが告白したのはマージョリーを死刑にする為でしょう。
なぜならウェルズが共謀者ではなく完全に被害者なら、
強盗計画を立てたマージョリーはより重い罪となるから。

ジェシカの証言後にバーンズはウェルズにピザの代金を払ったと証言。
仲間ならなぜ代金を払うのかと疑われ
ウェルズは何も知らずに現場に来たとも証言。
前日に会った事もないと。
つまり、ウェルズも仲間だったという証言は嘘でした。

マージョリーにこの証言を伝えると、例によってバーンズは嘘をついていると怒ったようです。

ドキュメンタリーはここで終わり。
続編があるのかは不明。
この後、再捜査などが行われたのかも不明。
正直、煮え切らない結末。

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