濡れた本は冷凍庫で凍結させると綺麗に乾かしやすいというツイートがバズっていました。

その手順はまず、 (さらに…)
カテゴリー: 読書メモ
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濡れた本は凍結させると綺麗に乾かせる
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プライム無料読書20190121
プライムで無料読書をやってると気付いたので読みたいのを調べた。
これはKindle Unlimitedとは別のサービス。
同時に10冊しか登録できないのはKUと同じ仕組み。
(さらに…) -
1440分の使い方─成功者たちの時間管理15の秘訣
ツイッターでバズってたのと、Kindle版が半額くらいの割引をやってたので読んでみました。
内容は「成功者が教える時間管理の15の処方箋」をオムニバスで説明してます。
本のタイトルは「時間」だけど、時間管理とは異なる内容も。
例えば「先延ばし癖」の解消法、「ノートを取ること」は時間管理とは関係のない話。ただし、その中心的な物は「MIT」(Most Important Task)。
これは最も重要なタスクを1つ決めるというもの。
他の処方箋はMITが前提となってるので、これ抜きでは成立しません。
MITに関連して、起きてから最初の2時間が最も貴重な時間なので、MITに割り当てるべきと。
この時間帯は最も生産的な時間とのこと。あとToDoリストは使わないと主張してるけど、
その理由はToDoリストがウィッシュリストになってしまうから。
ToDoリストは本当にやることだけを書かないと陳腐化します。
なので、別にToDoリストが悪いって事じゃないんですよね。
あとToDoリストを計画表に組み込むだけで、ストレスが緩和するそうで、これもToDoリストのデメリット。
ToDoリストだとストレスフルになってしまうので、やめるべきと。
また、MITはToDoリストではなく計画表に組み入れろと主張しています。
計画表はその日の何時に実行するかを割り当ててるので、
ToDoリストよりも具体的なので実行しやすいようです。時間管理の処方箋は以下の通り。
詳しくは本書に当たってください。「メール返信を捌く方法」
「会議効率化のルール」
「(目標と無関係な事を)ノーと言う為の考え方」
「80:20」のパレートの法則に従って重要タスクを決める
「委託する」
「1日のテーマを決める」
「一度しか触らない」
「朝の習慣を変える」
「エネルギーを増やして作業の効率化」
「E-3C」法(エネルギー増大と同じ)他巻末にもTIPSがあって、料理をまとめて作るとか、テレビを一切見ないとか、
ディスプレイを2台使うとか、「やめる事リストを作る」(ToDoリストの逆)
「コンテンツを複数のチャネルで配信する」など。
あとポモドーロテクニックと同じ事も言ってます。個人的に重要に感じたTIPSは「マルチタスクをやめる」って事。
経験から言って強く共感します。
マルチタスクは脳に不可逆の障害を及ぼすそうです。
そうとは知らずに、一時期は数年間マルチタスクをやってました。
でも全然慣れず、却ってミスが増えました。
それでも慣れの問題かと思って継続していましたが、
実は脳にダメージを与えていただけです。
加齢の可能性も十分ありますが、
マルチタスクの悪影響で今でも集中力の欠如や、注意力の欠如を感じます。
別に元からそんなに集中できてた訳でもないんですが、
マルチタスク以後、ましてそれらの能力がガックリと落ちた気がします。 -
専業主婦は2億円損をする
橘玲って作家の新刊「専業主婦は2億円損をする」のKindle版を無料配布してる。
期限は2018年1月9日まで。
これは、タイトルだけで判断してバッシングが起きているので、
中身をキチンと読んで欲しいという配慮らしい。
正直、無料じゃなかった読まなかったw
作者は知ってるし、いくつか著作も読んだけど、これは興味なかったので。なぜ専業主婦が損するかは以下の理由が語られていた。
- 欧州の研究(社会実験)から、共働きじゃないと少子化は改善しないと判明している
- 少子化対策として、日本も共働きを推奨する政策になる
- 専業主婦に有利な仕組みは無くなる可能性が高い
あくまでも「これからの話」で、今の専業主婦の話ではなかった。
だからタイトルは「2億円損をしている」ではなく「2億円損をする」。
なので、これから結婚を考えている20代女性がメインターゲットでしょうね。
バッシングは、いま正に専業主婦をやってる人からのものだろうから、お門違いかと。そんな社会で高収入になるにはスペシャリストだと言ってる。
それも女性が得意な共感性を必要とする職業。
その上で、子育てや家事はメイドやベビーシッターに任せるという、
欧米やアジア諸国では既に普及している生活スタイルが良いと。あと、賢い男は賢い女を好むとも。
それは賢い男は妻子を養うデメリットを背負いたくなくなってるけど、
共働きでその負担を減らせる事をアピールする必要があるからと。となると、著者が言ってるのは、エリート層向けの話で、凡庸な人には当てはまらないね。
サンプルとして医療健康関係の雑誌編集の話を挙げているけど、特異なケースだと思う。
一握りのエリートクラスじゃないとメイドやベビーシッターは無理じゃないかと。私は「面倒なことはロボットがやってくれる」という社会は、
割と短期に実現しそうと思ってる。
作者はそういう未来は「SFのような」と表現してるんで、
まだずっと先と思ってるのだろうけど。
だから結婚した上でキャリアを維持するには、
メイドやベビーシッターという代案になる。AIロボットには共感を必要とする仕事は向かないともあるけど、
それもブレイクスルーがあるんじゃないかなと、私は楽観視してる。
殆どの領域で人がやる仕事はなくなりそうと思ってる。
なので、共感力を必要とする仕事に就けばいいって指摘はどうかなと。
でも、そういう仕事の方が幸せになれる可能性は高いだろうけどね。
自分の得意な認知特性を活かして稼げるのだから。 -
【読書メモ】ペットがガンになってしまったら
前に飼ってた猫が乳腺癌に罹った際に買った本だけど、
今は動物を飼ってないし、押し入れ整理で捨てる事にしたので、その内容のメモです。この情報が役に立つ人もいるかと思うので。
QOLを維持するというのは人と共通。
動物はみんな自宅が好きなので、在宅治療を勧めてます。著者は動物病院の院長で、
その動物病院で育った動物には1匹もガンになった子はいないとのこと。
そこでガンにならない食事の作り方も解説があります。
ガンの治療法の解説もありますが、栄養療法を勧めてます。栄養療法で完治した事例は無いようですが、延命できたケースはあるようです。
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第二次世界大戦あんな話こんな話
20年くらい前に買った本。
最近、不要な本を捨てて「断捨離」してる。
押入れに埋もれていたけど、割と資料的な価値あるかもと捨てるのはやめたw
第二次世界大戦の「こぼれ話」を集めているというコンセプトだけど、
大戦の主流となる出来事にはちゃんと触れてる。
例えば、第二次世界大戦が起きる4年前からその予兆は生まれていたとして、
ドイツのベルサイユ条約破棄の話から入ってる。
ドイツが「電撃作戦」を成功させたのは、戦車の機動的な運用を従前から研究していたからとか、
そういうシリアスな話を軸にして、
こぼれ話としては、パットン将軍がフランスから「剣の達人」の称号をもらってるとか、
各国指導者が「I」という自称を使っている頻度から自己顕示の強さを指摘するみたいな話を織り交ぜてる。
著者がアメリカ人なのでアメリカに好意的な編纂をしてると自分で言ってるけど、割と公平な編集だと思う。
と言うのも、アメリカ軍上層部が兵士を取替えの効く部品のような扱いしていたせいで無駄に新兵が死んだ事を指摘してるので。
アメリカ万歳的な偏りは感じなかった。
この部品扱いはベトナム戦争まで続いてたらしい。
アメリカ軍は第二次世界大戦やベトナム戦争で多数の死者を出しているけど、
それは新兵を「訓練を積んだ有能な兵士」と思い込んでいたせいとのこと。
実際の戦争は、いくら訓練を積んでも実践とは程遠いので、新兵が現実の戦場での戦い方を学ぶ前に多数死んだそうで。
全体的には「こぼれ話」とシリアスな話が4:6くらいの比率って印象で、
言うほどこぼれ話満載って感じではなかった。
天皇の話は割愛したらしいけど、右翼団体を恐れてのことだろうなと。
根拠が薄いとか言ってるけど、他の項目だって根拠となる資料の提示はないのだしねえ。
第二次世界大戦―あんな話こんな話 (文春文庫) -
神の汚れた手の感想
本棚整理で昔読んだ本を一部捨てる(売る)事になったので、その前にせめて感想を書き残そうと……。
当面はそういう記事が続きます。
作者の曽野綾子はキリスト教系の学校を卒業という経歴で、本人もクリスチャン。
なので作風にはキリスト教的な価値観が反映してる。
私は別にクリスチャンではないけど、昔多読濫読していた時期に、その一環として読んだだけ。
その程度の者が読んでみた感想ってことです。
主人公は海辺の産婦人科医で、テーマは中絶の是非かな。
キリスト教だから中絶はタブーのはずで、曽野綾子にとってはタブーに切り込むという意図なのか、よくわかりませんが。
謳い文句の「生命の尊厳を描く」ってのはよくわかりません。
奇形が生まれたりするシーンを描いているのが衝撃的って評価だったみたいで。
出産の現実を知らない人が多くなった時代の評価なんだろうと。
今は逆にYouTubeとかでその手の動画は見ようと思えば見れるから、あまり衝撃的には感じないかと。
診療シーンは具体的に描写されていて、手塚治虫のブラックジャックとかを思わせる感じ。
別に中絶を批判する内容ではなく、架空のドキュメンタリを文字起こししたような中立的な筆致。
特にオチはなく、色んな患者を診てそのまま産婦人科を続けるという終わり方。
最後は奇形の子どもを故意に窒息させるような扱いをした両親の事を察しつつ、
偽の死亡診断書を書いて「丸く収める」というシーンで終わり。
昔の産婆とかは赤子が障碍者とわかると、首を絞めて殺し、死産だったと報告したらしいけど、こういう話に似てますね。
タイトルの神の汚れた手とは、奇形が生まれる事を言ってるようです。
つまり神は人を完璧に作ってないと。
今ネットで検索すると絶賛が多いけど、私は別に信仰も無いので何とも……個々のエピソードについてもしょうがないよねって程度です。
神の汚れた手〈上〉 (文春文庫)
神の汚れた手〈下〉 (文春文庫) -
医師のつくった「頭のよさ」テスト~認知特性から見た6つのパターン
認知特性テストが載ってるんで買ってみた。
大まかに言うと、視覚タイプか聴覚タイプか言語タイプかがわかる。
方法は計35問の質問に答えて、回答を合計して数値を出し、それをグラフにする。
私のテスト結果はちょっとだけ視覚型だった。
このダイアモンドグラフはKindle版の当該ページを画像キャプチャして赤い線を引いたもの。

グラフのグレーゾーンを超えている認知特性があれば、
その能力を活かした職業に就くと良いらしいけど、
今の私はまったく視覚タイプとは無縁(苦笑)
テストは全体の1/10くらいで、あとは認知特性についての解説で終始してる。
例えば、視覚タイプは物事を視覚的に記憶するのが得意とか、道順を説明するのに図式を使って表現するとか。
この辺は自分と関係がある項目しか読んでない。
つまり視覚タイプの解説だけ。
これを読んでも何か仕事に役立つとかはないけど、自分が不得意な物(聴覚や言語)には関わらないようにしようと思った。
苦手な事を無理に練習しても伸びないからね。
でも言語だけはブログを書いたりするのに必要なので、やらざるを得ない。
こういうブログとかは、言語タイプが向いてるんだろうね。
医師のつくった「頭のよさ」テスト~認知特性から見た6つのパターン~ 光文社新書 -
イスラーム国の衝撃の感想
昨日書いた池内恵氏の新書のKindle版が発売されたので、購入した。
感想は後日。
イスラム国(ISISやISILとも)成立の経緯をイラク戦争あたりから掘り下げて解説してる。
かなり詳細に感じたけど、これでも新書向けに端折ってるんだろうね。
いったんはアメリカの「増派」でテロ組織が追い詰められて衰退していたものの、
「アラブの春」のせいで息を吹き返したらしい。
イラクではシーア派がスンナ派を弾圧してスンナ派が多い北西地域では、
シーア派のイラク政権よりはスンナ派のイスラム国を歓迎する風潮があるらしい。
またイスラム教の重要概念のカリフの意味も面白かった。
イスラム原理主義組織の名称の宗教的意味とかも。
イスラム国の機関紙「ダービク」も宗教的な意味があるらしい。
イスラム国の指導者は「カリフ(イスラム教の指導者)」を主張し、
自身がムハンマドの血筋だと主張してる。
これは正当(正統)なカリフの条件とのこと。
カリフの必要性自体はイスラム圏の共通認識だそうで、イスラム国はこの認識を踏まえてる。
ただし他のイスラム教徒はイスラム国のカリフは認めてない。
連中のことは、ただの残虐なテロリストでは説明がつかないみたいで、
自分達がムハンマドの予言と同じことをしていると、
宗教的な意味のあることをやっていると、
巧妙に計算してイスラム圏に訴えているそうな。
その主張に共感し、各国から戦闘員が集まっているけど、
連中は傭兵ではなく、宗教的主張に賛同する志願兵(殉教者?)と見るべきとも。
シャリーア(イスラム法)は(神定法なので)、近代の人定法を超越すると、
イスラム教徒全体は考えているらしい。
イスラム国はこのシャリーアを踏まえて自分達の行動
(斬首やテロ、ヤジディ教の少女を売ったり犯したりすること)を正当化している。
なら、イスラム教徒がイスラム国を根本的に否定するのは不可能じゃないかな。
可能なのは、例えばカリフがコーランの記述を「間違った伝承だった」と主張して削除し、
新しいコーランを編纂することくらいかと。
でもイスラム国のカリフはそんな主張は全くしてないわけで。
分散型組織=テロのフランチャイズのようなものとか、
理念に共感した「ローンウルフ(一匹狼)」にテロをやらせるとかは、
「なぜ空爆が効かないのか」と同じ話だった。
ただ分散組織説に反対する専門家もいるそうで。
実態はどちらも正しいんじゃないかな。
既存の組織にプラス、フランチャイズと一匹狼型もって感じだろうと。
この組織分散に伴って、イスラム圏のテロリストの指導者が欧州に逃げたそうな。
連中は何らかの方法で(結婚などで?)現地の市民権を得る。
人道や人権から市民権のある過激派を処罰できない。
過激派は具体的にテロを指示するのではなく、単に理念や理想を語るだけなので、
信仰の自由の枠内となり、取り締まり不可能。
欧州ではすでにナチズムは法で禁止されてるんだけど、
イスラム原理主義はコーランを巧みに引用しているので規制できないのだろうね。
結婚などで国籍を得るということは、
日本にももう過激派が潜伏してるんじゃないかなあ。
最近話題になった「クソコラ」について、
イスラム国のテロリストが「我々はどこにでもいる」とツイートしてたけど、
決して口先だけの脅しではないのかもしれない。
興味深いのは、アフガニスタンの米軍基地が自爆テロを受けて
CIAのアルカーイダ専門家が死んでるという話。
これは内通者が基地に入り込んでいたのが原因。
この自爆テロ以降、アメリカは2009年頃から撤退を模索していたとのこと。
ということはイラクからの撤退は別にオバマ政権の成果では無いわけだ。
共和党政権でもどのみち撤退してただろうね。
民主党はあたかもオバマが共和党の過ちを糺してイラクから撤退したかのようにアピールしていたけど。
アメリカがイラクから「敗退」したということになると、メンツが潰れていただろうし、
米軍にとってオバマの「チェンジ」政策は体の良い撤退を演出する上で好都合だったのだろうね。
人質動画の演出の意味の話も面白かった。
国際世論向けの人質動画では、わざわざ人質に発言させ、その人質の素性を言わせる。
一方、ヤジディ教など異教徒やシーア派の殺害では顔を映さないようにし、
銃殺などであっさり殺すという使い分けをしている。
顔を映さなければ、その被害者に感情移入しにくいものね。
ちなみに10年位前のイラクの香田証生とかの首切り動画は
イスラム国の前身のテロ組織がやったことだそうで、
イスラム国って最近登場したわけではなく、10年前からずっと活動してたわけだ。
人質殺害映像の様式(オレンジ色の主人服。囚人がメッセージを読み上げて処刑人が何かを要求する。それが受け入れられないと斬首)は、
元々イスラム国の前身組織のアイディアだったらしい。
そして他の組織も真似するようになったそうな。
ただしイスラム国のロゴ入りの「正式動画」については斬首シーンはカットされている。
これもメディア戦略(口コミ)の一貫らしい。
斬首シーン直前と直後のみを編集することで、
動画のことを他人と話しやすくするという意図があるんだとか。
あと戦闘シーンの動画を勇ましく編集して宣伝したり。
改めて思うに、欧米諸国の軍隊の戦闘シーンをカッコよく演出した動画って、あまり見たことないね。
せいぜい航空ショーくらいかな。これは戦闘シーンではないし。
いい年した大人は別に惹かれないだろうけど、
今は子どももインターネットを普通に使ってるわけで、
子どもが見たらどう思うかはわからないね。
それとイスラム教を反近代、反欧米のマジックワードのように盲信している知識人の話もあった。
具体的な人名は無いけど、内田樹とかかな。 -
「イスラム国」の正体 なぜ、空爆が効かないのか
今話題の「イスラム国」について、何か書籍が無いかと探してみた。
この本には「池内恵」というイスラム教(中東)について詳しい東大准教授の解説が載ってる。
この人のブログは前から読んでいたのだけど。
中東・イスラーム学の風姿花伝
「イスラーム国」の衝撃という新書が発売されたそうで、読もうと思ったらKindle版の発売が28日。
本なんて読めればいいのでKindle版が欲しい。
そこでKindle版発売の前に、代わりにこれを読んどこうと。
「セレクション」(記事の寄せ集め)なので200円だしね。

「イスラム国」の正体 なぜ、空爆が効かないのか Wedgeセレクション No.37
で、池内恵氏の文章だけ読んだ。
イスラム国とは集権されてない分散型の組織だそうで、要はアルカーイダと同じ。
ネットでクラッキングをやってるアノニマスとかも同じ。
つまり理念に共感する者なら誰もが自由に「アノニマス」を名乗っていいのと同じく、
イスラム国の理念に共感する者なら誰もが自由に「イスラム国」を名乗ってOKなわけ。
地元で育った孤独な若者をジハードに共感させて、
世界中の地域で小規模なテロ(一匹狼型のテロ)を散発的に起こさせてる。
これはこの前、フランスで起きたトルコ人兄弟のテロがまさに当てはまるかと。
このようなテロを繰り返すと、そのうち当地の権力が弱体化して「空白地帯」ができる。
そこに世界中から「イスラム戦士」が集まって国を作るという目的で、
これは既に2004年から計画されていたそうな。
計画したのはザルカーウィという人物で、2006年にはアメリカに殺されてる。
でもこのイスラム国は、アルカーイダから「イスラムの団結を乱す」と批判されてたんだとか。
またザルカーウィ死後の後継組織も、アメリカの増派(増兵?)で弱体化していた。
しかし「アラブの春」をきっかけに勢力を取り戻したんだと。
それで今日のイスラム国の台頭になってるわけ。
イスラム国に空爆を繰り返しているらしいけど、
イスラム国は分散型組織なので、特定の指導者や権力者がいない。
だから空爆は無意味だと。
素人考えでは、民間人の居住地域に潜伏しているらしいから、
居住地域丸ごと空爆するわけにはいかず、
だから空爆は無意味なのかなと想像していた。
郊外や国境に来れば空爆で追い払えるのだろうけど、対処療法的で根治しないだろうし。
本気でイスラム国を崩壊させるには、地上戦しかないんじゃないかな。
でも地上戦は両者に人死のリスクがあるからねえ。
圧倒的な地上兵器とかは無いだろうし。
イスラム国側も最新兵器を入手しているらしいし。
そんなリスクはどこの国も背負いたくないよね。
ついでに高岡豊という中東調査会上席研究員の記事も読んでみた。
イスラム国の増大化は、シリアのアサド政権妥当の為に
「反政府組織」に資金や武器を提供したことが原因らしい。
これはアメリカを含めて、周辺国がやっていたそうな。
初期にはNGOや政治家も率先して行っていたほど。
この反政府組織がイスラム国と合体したみたい。
それと、今でも個人レベルの資金提供はあるらしい。
で、アラブの春で釈放された政治犯の中に過激派がいたようで、
その連中がイスラム国に合流したとのこと。
国連安保理では、イスラム国などに参加しようとする人員の移動を阻止する
立法を義務付ける安保理決議が、9月25日に採択されてるんだそうで。
知らなかった。
でも日本でこんな法律あったっけ?
既存の法律で対応できるから、いちいち立法はしないのかねえ。
例の中田考なる元大学教授に唆された大学生を、渡航前に逮捕したってのは、
この決議が背景にあったのかな。
最後にマイケル・シンというワシントン中東政策研究所の人の記事も読んだ。
この人が言うには、イスラム国はアメリカがイラクから撤退したことが
イラクの政情不安を招き、イスラム国の台頭を許したと。
アメリカがイラクに作ったのはシーア派の政権で、
シーア派はスンナ派を弾圧していて、
国内外でのスンナ派の支持がイスラム国に集まったらしい。
確かスンナ派って、イスラム教徒の多数派なんだよね。
イラクに新政府を樹立すべきと言ってるけど、
その為にはイスラム国をイラクから排除する必要があるだろうし、
排除には地上戦が必要だろうけど、そこまではやりたくないだろうし、
新政府を樹立してもその政府がまた同じような宗派弾圧をやるなら
同じことの繰り返しになるだけ。
ヨーロッパでは中東への介入は無駄と諦めムードらしいけど、
自分も無意味なんじゃないかなと思う。
オバマは5億ドルの予算を議会に要請したそうだけど、
金だけ出しても解決しないだろうね。
中東の武装組織にイスラム国と戦わせるのかね?
でもその武装組織が今後どうなるのかわからないし。
イスラム国自体がアサド政権打倒の為にそうやって資金提供を受けていたわけで。 -
データの見えざる手 ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則
効率的なToDoリストを作るヒントが欲しいので注文した。
今まで数年、ToDoリストを作って実行してきたけど、消化率がかなり低かった。
どう計画を立てれば実行できるのかわからないまま悩んでる。
それを打開する何かが欲しいわけ。

データの見えざる手 ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則 -
買わせる文章が「誰でも」「思い通り」に書ける101の法則の感想
必要があって文章力関係の本を読み漁ってるのだけど、
タイトルがキャッチーなので購入。
この本自体が「101の法則」とか、ウェブサイトでバズりやすい特徴の一つ「数字」を入れてるし、
「誰でも」というのも入れると記事がバズりやすいキーワード。
タイトル自体が魅力的なので買ったw
つまりこの本のタイトル自体が「買わせる文章」になってる。

買わせる文章が「誰でも」「思い通り」に書ける101の法則 (アスカビジネス)
感想は後日。
注文品が到着したので読了。
文章と言うよりも、もっと短いキャッチコピーの考え方のカタログ的な本。
目次がそのまま目的別の逆引き索引として使える。
前からこういう辞書的な使い方ができるライティング関係の本が欲しかったのですよ。d(⌒ー⌒)
理念をこねくるタイプではなく、実践的な説明になってる。
ボールペンを売ることを想定して、どうやってキーワードやフレーズを思いつけばいいのかを説明してる。
このへんは類似本で言ってるのと同じ。
1項目1ページくらいなので、細かい説明はなし。
たいていの項目はダメな例と良い例との比較があって、それに注釈を付けている。
あとウェブサイトの訪問者はザッピング的な読み方をしているらしい。
だから、見た目にも工夫(文章の整形)が必要と説いている。
全部覚えるのは無理がありすぎるし、
手元に置いて目次から必要な解説を読み、
書きたい文章に当てはめるという使い方がベスト。 -
アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉
最近話題なので、アドラー心理学の本を読んでみた。

アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉
この本はアドラー心理学の理論を解説してない。
100の言葉を抜粋しただけ。
というかアドラーは理論化せずに亡くなったらしい。
正直言って、中身は無内容なポジティブシンキングとしか思えない。
「人生は変えられる」「人生はシンプル」「人生は自分の考え方で決まる」「遺伝もトラウマもあなたを支配していない」など。
無意識を否定してるのかなと思ったら「意識も無意識も一見矛盾しても同じ目的に向かっている」と言ってる。
そう言えるケースはあるだろうけど、一般論としてもそう言えるのかねえ。
まあ私は専門家じゃないし、わからないけどさ。
一方、矛盾に思えることも言ってる。
例えば「人はライフスタイルを10歳位で完成させ、一生使い続ける」と。
アドラーは性格をライフスタイルと言い換えてるけど、この言葉が正しいなら人生を変えようがないと思うのだけど……。
でも「ライフスタイルは変えられる」とも言ってる。しかしこれは「人生の半分の時間を使ってライフスタイルの書き換えを終える」と言ってるので、容易ではない。
その一方で、ライフスタイルは死ぬ2~3日目でも変えられると言っちゃってる。
「親からがみがみ言われたから暗い子になるのではない。暗い子になることを選んだのだ」と言ってる一方で、「子どもにとって家族は世界そのもの。親から愛されなければ生きていけない。その為の命がけの戦略が性格形成になる」とも言ってる。
だったら暗い子になるのが、親から愛される命がけの戦略だったんでしょ?
それを「暗い子になることを選んだ」とは言えないと思うのだよね。
「罰を与えるのではなく、結末を体験させるのだ。子どもが食事の時間になって戻ってこなければ、食事を出さなければよい」と言ってるけど、これは「罰」を「結末を体験させる」と言い換えているだけとしか思えない。
食事の時間に戻ってこないという原因と、食事を出さないという結末に因果関係があるから罰になるわけで、因果関係がないなら、それは罰でなく虐待でしかない。
あと「幸福な人生を歩む人のライフスタイルはコモンセンスと一致している。歪んだ私的論理に基づく性格では幸せになれない」と言ってる。
このコモンセンスとは、「個人にとっても組織や家族にとっても共に受け入れられるような意味付け」と言ってる。
私的論理とは、「個人にとってしか受け入れられない、共同体では受け入れがたい意味付け」と言ってる。
でも「子どもが学校でいじめられていたら、無理をして行くべきでないのがコモンセンス」とも言ってる。
この場合、学校に通うこと=共同体で受け入れられる意味付け、いじめで学校に行かない=個人にとってしか受け入れられない意味付け、だと思う。
つまり私的論理に該当すると思うのだけどねえ……。
一部の理屈は納得。
「不健全な人は自分を被害者と思わせて何もしない」
「不健全な人は相手を変えようとする」
「人は正の注目が得られないと負の注目を得ようとする。それでも注目されないと、自分の無能さを見せつけようとする」
「世話好きな人は相手に依存して欲しい」
「問題行動に注目すると、その問題を繰り返す。叱ることは悪い習慣を身につけさせるトレーニングになる」など。
結局「理論」ではないので、断片的な言葉それぞれの是非を判断するしかない。
他にもアドラー心理学の入門書としてふさわしいものがあるようなので、あえてこの本を買う意義は感じない。 -
本多静六 私の財産告白
本多静六という明治の大学教授が書いた蓄財ノウハウというか、心構えを説いた本。
Kindleで安かったので買った。

私の財産告白
要は「バビロンの大富豪」と同じだけど、収入の1/4を貯蓄せよと言ってる。
バビロンは1/10を貯蓄せよと言っていたけど、本多静六はより厳しい。
そして貯蓄した分を株や山林に投資して蓄財したらしい。
株は現代にも通じるけど、山林はさすがにどうかな。
明治時代は幹線道路が発達途上で、直に道路沿いの山林に価値が付くと未来予測して、それが当たったらしい。
株の方は「2割益利食い10割益半分手放し」という手法を薦めている。
基本的には損切りしなかったらしい。
これは明治時代の国家が全体的に繁栄しつつある時代だったから、うまくいったんじゃないかなあ……。
蓄財の話は前半で終わり、後半は人の上に立つ者の処世術に終始してる。
小言をいいたくなるのを我慢せよとか、部下の意見を聞いてから自分の意見と同じだったとしてもその意見を採用した体で仕事を進めよ、とか言ってる。 -
怒ってるとしか思えないけど怒ってない猫の写真集
寛いでいるのに、顔だけはずっと怒った表情のまま。
飼い主いわく、怒ってはいないそうです。 -
九マイルは遠すぎる
アームチェア・ディテクティブの典型で、短篇集。
ニッキィという推理が得意な文学教授が、わずかな手がかりから推論を重ねて事件を解決してしまう。
タイトルの「九マイルは遠すぎる」は実際には「九マイルもの道を歩くのは容易じゃない。ましてや雨の中となるとなおさらだ」という文章のこと。
ニッキィはたったこれだけの文章から、
・話し手はうんざりしている(容易じゃないと言ってるから)
・雨を予想していなかった(ましてや雨の中となるとと言ってるから)
・話し手はスポーツマンや野外活動家ではない(9マイルを歩くのに音を上げているから)
・話し手が歩いたのは夜中か早朝(日中ならバスや電車があるから歩く必要はない)
・話し手は郊外から町に向かって歩いてきた(町から出るなら自分の車や交通機関を利用するはず)
・九マイルとは正確な数字(大雑把な距離を言うなら10とか切りの良い数字にするはず)
・はっきりとした目的地に向かっていた(9マイルという目的地までの正確な距離を把握しているから)
・一定時間内に到着しなければならなかった(雨宿りせずに歩き続けているから)
などを推論する。
この推論がとある事件を解決する重要な推理へとつながってしまう。
ほかにも、雑誌の切り抜きで作った脅迫状、被害者の頭に残っていた凶器の跡、チェス盤の駒の配置など様々なことを推理し、事件を解決してしまう。
わずかな手がかりから推論を重ねて事件を解決するまでの流れがとても鮮やか。
元になった事件にも不自然な感じはない。
全部で8話あるけど、最初のエピソードから合計20年かかって書いたらしい。
つまり相当にプロットやディテールを練って作ったわけで、鮮やかで自然な読後感になるのも当然だと納得。
いわゆる「本格推理」で、つまり「推理が主で登場人物やエピソードは従」というウェイトになっている。
1話あたりは30ページくらいで、簡単に読める。
推理を楽しみたいなら、うってつけ。
思考力訓練のテキストにもなると思う。

九マイルは遠すぎる (ハヤカワ・ミステリ文庫 19-2) -
残念な人の思考法
残念な人の思考法というタイトルなので、残念な人=低能や無能のケーススタディかと思ったら違った。
実際の内容は、「高学歴で頭はいいのに仕事の効率が悪い人」に改善方法をアドバイスしたケーススタディ。
残念な人の思考法(日経プレミアシリーズ)
なぜ効率が悪いかというと、優先順位を考えていないから。
全体の手順を決めてから、個別の手順を実行するのが効率的に仕事をする基本で、
優先順位の付け方を塗り絵に例えて、まず全体の枠を描いてから中を塗ると塗りやすいと説明している。
本の主旨とはずれて、自己啓発みたいな内容も多々あって、全体的には散漫。
あと、著者が見聞きしたうまい仕事の仕方などの実例もあって、
アウディが無料で洗車サービスをするのはなぜか、という話しは面白かった。
リピーターの獲得ってことだけど、店舗に来させることで客が自然に商品に詳しくなるらしい。
それとキレイなアウディを乗り回すことになるので、それが宣伝になると分析している。 -
意識高い系という病
「意識高い」って言葉をあちこちで見かけるようになって、胡散臭く思っていたので買ってみた。
その「意識高い」人の実態を、著者自身の反省も踏まえて警告する本だった。

「意識高い系」という病~ソーシャル時代にはびこるバカヤロー (ベスト新書)
・就活が苦しいと訴える学生がいる一方で、楽しんでいる学生もいる。楽しんでいる方は「意識が高い」。
・セルフブランディングは騙しに近い手法。
・肩書きだけでセルフブランディングしてる。
・人脈もセルフブランディングのためのツール。
・イベントで講演を頼まれても、イベントを主催している「俺」をアピールするセルフブランディングに利用されるだけ。
・会ったばかりなのにメール攻撃で熱いお礼状を送る。
・茂木健一郎や佐々木俊尚のような人は本当に見える嘘を拡散している。
・キュレーションはバカがやると痛々しく格好悪い。
・Facebookは中年のリア充自慢で溢れていて、意識の高い若者は実は言われているほど関心がない。
・ツイッターやFacebookはブロック機能で見たくないものを排除できるので、あっという間に「俺様ワールド」ができる。
・自分磨きは自分の業務に関係のあるところから始めないと意味が無い。
・中途半端に意識が高くなっても何も変わらない。
などと、かなりバッサリ斬ってる。
と言っても、読みながらやっぱりそうかと納得したけど。
意識を高くして行動しないといけないと思い込んでいる人のための「解毒本」って感じだった。
意識が高くないといけないと、色んなビジネス書や雑誌で煽ってるものねえ。 -
不愉快なことには理由がある
現代日本の俗説へのツッコミや社会時評を羅列した、エッセイ集だった。
不愉快なことには理由がある
テーマ数は87もあるけど、1テーマ1000字程度ですぐに読める。
進化論を社会批評に応用って触れ込みなので、著者自身が生物学者なのかと思ってたら関係なかった。
単に進化論的な本をいろいろ読んで社会批評にあてはめているだけだった。
だからほとんどのテーマには、参考文献が載ってる。
そもそも進化論関係無いじゃんってテーマも多い。
個人的に興味深いのは、ベーシックインカムを実行した国がすでにあったこと。
1795年のイギリスでスピーナムランド法というベーシックインカム同様の法律が施行され、1834年には廃止となったらしい。
働いても働かなくても金がもらえるので、働かないやつが続出したんだという。
一番割を食ったのは、「物乞いのように生きるのは嫌だ」という自立心を持っていて真面目に働こうとしていた人達で、その人達は破産してしまったんだとか。
当たり前のことだよねえ。同じような事は共産主義や社会主義ですでに起きてたみたいだけど。
あと「日本人特殊論」を否定している。
日本人論のレジュメを、日本人の分析とは知らせずにオーストラリア人の学生に読ませたところ、彼らは自分の国の分析だと思ったそうな。
言うほどの特殊性は無いってことだろうけど、もしかしたらオーストラリア人と日本人との性格が意外に似ているだけかもね。
生活保護の不正受給と漏給(本当に必要な人が受給できない)はトレードオフの関係があり、不正受給を減らしたいなら漏給が増え、漏給を減らしたいなら不正受給が増えると言ってるけど、現実にはそのようなトレードオフになっていないと思う。漏給で「おにぎり食べたい」と餓死する人がいるし、不正受給は相変わらずなのに、トレードオフじゃないじゃないの。餓死する人が出ているけど、不正受給は減ったのならわかるけど。
ほか、ダイエットで成功するには「自己コントロール力」を消耗するので、自己コントロール力を使い果たしてしまうことで、ほかのことが達成できなくなるという話や、1枚2円のレジ袋を使わせないで買い物袋を持参させるには、得することよりも損することを訴えるという話が面白かった。そうすると、たった2円差なのに買い物袋を使う人が増えるそうな。
それと気になったのは、公立学校でイジメが起きない理由に、イジメが起きると評判が悪くなって優秀な生徒が入ってこなくなるのと、問題のある生徒はすぐに退学にするからと言ってる。
まあそうなんだろうけど、私立に隠蔽体質が無いことは無いと思うけどなあ……。
1400円したけど、内容の軽さから言って新書程度の値段だったらいいかもね。 -
ゲーム Super 27 years life
飯野賢治が亡くなったことで、本棚から引っ張りだして再読した。

ゲーム―Super 27years Life
飯野賢治の回想録で、小学校と中学校の頃の話から、中卒でドロップアウトして印刷会社でシンナー吸ってラリっていたという話になり、そこからゲーム業界へ入ってウルトラマン倶楽部2のシナリオを担当し、40万本売れたとか、その後Dの食卓を作って話題になり、そしてエネミーゼロがヒットしたくだりで終わり。
昔のゲーム業界はだいぶユルかったんだなって感じ。
アーノルドパーマーの影響でスーツを着ていたから、印象は良かったらしいけど、シンナー吸っていたような堕落した生活から一転してるのが面白い。
D食の売り方の件でソニーに不信感がわき、エネミーゼロではソニーから出す予定だったのにセガに急遽変えたというエピソードの裏事情もわかる。
どうも男気のないやつが嫌いみたいなんだよね。
その際の佐伯というソニー側の人とのやり取りが面白い。
いわば佐伯さんを裏切ってセガへ行ったのに、それでも二人だけは仲の良い関係が続いているっていう。
ソニー側の社員は呆気にとられていたらしいけど。
そのあとのエネミーゼロの音楽担当のマイケル・ナイマンとの交渉の様子も面白い。
基本的に物怖じしない人なんだよね。
ナイマンに細かく指示を出して、それを「イーノが監督だから指示していい」と認められるくだりとか。
最後、エネミーゼロ発売で首尾よく30万本売れ、追加で15万本出荷し、大成功って感じの幕引きになってる。
飯野賢治のゲームはD食~エネミーゼロ~風のリグレット~D食2まで買っていたけど、まさか亡くなるとはねえ。
全編通読しても、こんな急死するとは思えない読後感がある。
最近ゲームを作ってたみたいだし、もっとこの人のゲームを遊んでみたかったな。 -
ウェブで儲ける人損する人の法則
要するに
「ウェブを金儲けに利用するには下世話な話題を提供せよ」
って本。
ウェブで素晴らしい人生に変われるというキレイ事を言う人には、そんな甘い話はねえよと否定的。
ウェブは早いもん勝ち
釣り見出しでクリックさせる
手間をかけずにPVを稼ぐ
ニュースサイトに配信してもらうことでSEO対策になる
コバンザメで補足情報を作る
クレームを受けないネタを出す(訴えられるので)
個人の実名を出さない(訴えられるので)
不祥事を追求しない(訴えられるので)
主観を書かない
こういったことを具体的な実例を出して説明してる。
個人的見解を良くも悪くも簡単に発信できるのがウェブの特徴なのに、主観を否定するのはどうなんだろうと思うけど、金稼ぎにフォーカスするなら書かないほうがいいのだろうね。
釣りタイトルの作り方は、なぜそのキーワードやフレーズを選んだのかの思考プロセスをちゃんと解説してるのが参考になった。
後半では著者がコンサルしたらしいNEWSポストセブンの立ち上げの経緯も語ってる。
これは一般人には真似しようがないけど、全体的には個人ブログでアフィリエイト収入が欲しい人向けの内容だと思う。
自分もアフィリエイトをやってるので、そういう目線で読んだってことだけど、何らかの専門技術者がブログで稼ぐ方法とかとは対極の手法じゃないかな。
基本「コバンザメ」なわけで、何も提供できるものが無い人向けというか‥。

ウェブで儲ける人と損する人の法則 -
黒死館殺人事件
衒学的で読みづらいという評は知ってたけど、有名なミステリらしいので読んでみた。
たしかに、ヨーロッパの絵画や美術品や稀覯本、宗教逸話とかの話題がすごく多い。
ほぼ全部知らないので、正直言って読むのがうんざりだった。(^_^;)
ググって調べようとしたけど、数が多くて面倒くさくってやめた。
探偵役の「法水」は、それらの知識を真犯人を探す心理洞察の為に散りばめているけど、初見だとどれが伏線に相当するのかとても判断できない。
会話内容から犯人の心理を見抜くっていう意味では、刑事コロンボに似てる。
でもコロンボはわかりやすいのに対して、黒死館は知識が無いと言い間違えてるのかさっぱりわからない。
実際の法水の推理は、何度も外れて二転三転する。
完全に的外れではなく、ある程度は合ってるけど真相をズバリと見抜いたわけではなく、新事実発覚などで何度も推理しなおしてる。
犯人をあぶり出すために意図的にウソをついて人を追い詰めるくだりもあるけど、正当な推理とまったく区別がつかない。後出しジャンケンで誤魔化してる?とも思えた。
そういう怪しげな捜査方法なので、探偵役が実は犯人っていうパターンじゃないの?と疑いつつ読んでたけど、違った。
真犯人は、あたかも誰かを庇って証言を控えてるような態度だし、法水も真犯人を見抜けずに同情的だったから、まさかこいつが真犯人だったの?と驚いた。
最後まで読んでも、真犯人の犯行動機がさっぱりわからない。遺伝的な犯罪者ってことらしいけど。
ただ、黒死館を作った算哲は犯罪者の遺伝性を否定する実験の為に館とその住人を住まわせたわけだけど、遺伝的犯罪者が真犯人だったことで算哲の考えは間違っていたことになる、という皮肉なオチは面白い。
物語の筋だけなら、犯人候補が変わっていくどんでん返しは面白い。
でもそれは、多種多様な「教養」に紛れているので、初見では筋を追うのだけでも大変だった。
ドグラ・マグラに並ぶ日本三大奇書って評価らしいけど、衒学的で読みづらいミステリって感じなだけで、奇書ってほどでは無いと思う。
黒死館殺人事件 (河出文庫) -
ソーシャルもうええねん
ソーシャルメディア批判の書。
でも実際の記述は前半の半分くらい。
あとは著者の半生を交えて、非コミュグラマー(コミュニケーション能力のないプログラマー)の処世術指南の書って感じだった。ソーシャルの話としては、
・ツイッターやFacebookの本当のユーザー数なんてわからない。
・ソーシャルゲームはおっさんが金を払い、若者が無料で遊んでいる。
・ツイッターのフォロワーなんか金で買える。レディガガもオバマも、金で買ったらしきダミーアカウントで溢れているらしい。
・Zyngaが赤字なのは、貧しい国のユーザーが大量に遊んでいるから。
あと、ソーシャルと関係ないものでは
・年収12億円アフィリエイターの実態は大して儲かってない。
・1日で作ったサイトを150万円で売った。
・iPodが売れたとき、パナソニックは何をしていたか?
という話が面白かった。「ソーシャルもうええねん」というタイトルと、ちゃぶ台返しをやってる表紙絵の割に、中身は真面目。
もっと色んなソーシャル関連の出来事を、暴論気味にバッサリと次々に斬りまくる本かと思ってた。
ソーシャルもうええねん (Nanaブックス) -
日本は悪くない悪いのはアメリカだ
昔読んだ本も、感想を書いていくことにした。
日本は悪くない―悪いのはアメリカだ (文春文庫)
おおまかに分けて2つのテーマがある。
前半はアメリカ批判。
アメリカと日本の貿易摩擦は、
アメリカの経済政策が間違っていたから、と主張している。
国内生産力が低いままなのに、
大規模な減税を行なって消費(内需)を増やしたため、
輸入超過となったと。
でもこのおかげで、日本はオイルショック以後に経済成長できたわけだよねえ。
アメリカがガンガン日本製品を買いまくったわけだから‥。
それと、これと引換にトヨタがアメリカに工場を作ったわけだよね。
アメリカの自動車産業には、売れる車のラインナップがなかったんだし。
生産力はあったんだろうけど、魅力的な商品がなかった。
生産力だけの問題じゃないんだろうね。
後半は「国民経済」という概念を提唱している。
それは「国民の雇用を確保し、所得を上げ、生活を安定させること」だそうで。
チリが自由貿易を採用し、国内経済がめちゃくちゃになったことと、
イギリスがインドの紡績産業を破壊したことをあげて、
自由貿易は外国の産業を破壊する「凶器」にもなる、
ということで、自由貿易には反対してる。
TPPも自由貿易協定だっけ。
TPPの是非は自分にはわからんけど、参加したらアメリカが一人勝ちするだけじゃないの?
でもアメリカのどの市場かは忘れたけど、日本の参加に反対している企業もいたっけ。
アメリカが当初、日本の参加は予定してなかったのは、自国産業が破壊されるのを恐れていたから?
日本の産業っていっても、自動車はまだ行けるだろうけど、家電は東南アジア優位でダメだし、コンピュータデバイス系もダメだし、
やっぱりトータルでは日本に不利だと思うんだよねえ。 -
虚無への供物ネタバレ感想
中井英夫っていう、自分は聞いたこと無い作家の小説を読んでみた。 (さらに…)
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ドクター苫米地が真犯人を追う! 11大未解決事件
苫米地氏のマインド系の本は何冊も読んでるけど、この本は犯罪プロファイリング。
苫米地氏がそんな本を出すのは、自分にはちょっと新鮮だったので読んでみた。 (さらに…) -
夏と冬の奏鳴曲ネタバレ感想
孤島&館物ミステリと聞いて読んでみた。
孤島に閉じ込められた8日間に、次々に殺人が起きるってやつ。
謎の7人目がいると疑心を抱く、みたいなありがちなもの。
最後まで読んでも、謎の解明は無いので煮え切らない。
夏と冬の奏鳴曲(ソナタ) (講談社文庫)
終盤までは、尚美と和音との二重人格ネタかと思っていたな。
あと桐璃も二重人格かと思っていた。
犯人の動機が不可解すぎ。
キュビズムを援用してるけど、意味不明。
理論的な説明は理解不能なので読み飛ばした。
終盤までは退屈だった。
最後まで読んでも、主人公の半生と20年前の映画とが極めて似ている理由がわからない。
文章はコピペで、まったく同じだし。
素直に読むなら、主人公は映画を現実化するために、犯人側に利用された?
そんなことが可能なの?と思ってしまう。
これも神父が言う奇跡?
事実上の密室殺人が、単に未知の自然現象で偶然起きていただけってのは「えええ???」と唖然となった。
こんなの読めないよ、と。
つまりトリックは無かった。
結局は、謎の7人目はいなかったとなるけど、そのあとで殺人とは関係ないけど実は7人目はいたと判明するどんでん返しは何の意味があるのかよくわからない。
あと、桐璃は普通に考えて双子?
最後に登場した目が無事なほうが、主人公と桐璃しか知らないことを言い出すのは、裏で2人の桐璃が情報交換すればいいだけなので、どっちが「本物」かはわからない。
ただ桐璃が主人公を呼ぶとき「うゆー」「うゆう」と分けているのが、その手がかりらしい。
てっきり「可愛さ」アピールで平仮名書きかと思ってた。
入島から、黒ドレス桐璃が晩餐に登場し、主人公と会話するまでが「うゆー」。
その20分後に再び主人公の部屋に来た桐璃「うゆう」。
主人公と初対面の桐璃を回想「うゆー」
山に行きたがる桐璃~山から帰ってきた桐璃「うゆー」
村沢夫妻を立ち聞きする主人公を脅かす桐璃~鈴をプレゼント「うゆう」
8月7日冒頭~武藤の部屋を捜索まで「うゆー」
昼寝直後「うゆう」
ウォークマンを聞いていた桐璃「うゆー」
風邪で寝込んでいたとき、雑誌社のバイトを勧める回想の桐璃「うゆー」
8月8日朝~武藤の部屋さがし「うゆー」
足跡のない雪のトリックと二重人格のことを話す桐璃「うゆう」
8月9日~ブレーカーのトリックを話す桐璃「うゆー」
死んだふりを勧める桐璃「うゆう」
9月10日朝、アイスソーダを飲む桐璃「うゆー」
映画を見るように勧める桐璃「うゆう」
左目を抉られた桐璃「うゆー」
テラスに登場した桐璃「うゆう」
島に来る前の桐璃はすべて「うゆー」。
この「うゆー」桐璃が雑誌社を薦めている。
主人公が雑誌社に勤めることで、映画の内容と主人公の人生が一致し続けている。
そして船上での会話も映画と一緒。
よって、「うゆー」桐璃もグルなはず。
主人公は「うゆー」桐璃を助けて、一緒に脱出しようとするけど‥。
主人公が、左目を失った桐璃の左目が無いことに突然否定的にコダワリ出すのは謎すぎる。
しかしそれでも、左目が無いほうの桐璃を「本物」認定して、連れて脱出しようとするし。
でも、エピローグでは左目が無い桐璃は瓦礫の下敷きとなったとされ、代わりに目があるほう、一度は否定したほうの桐璃が主人公と一緒にいる。
この心変わりがよくわからない。
エピローグで、主人公に孤島行きを命じた雑誌編集長の名前が「和~」だったのは、編集長が真の黒幕ってことなんだろうか。
雑誌社を斡旋したのは桐璃なので、編集長と関係あるはず。
ただ、編集長の動機がわからない。
島の面子は桐璃を見て驚いてたのだから、桐璃の存在をしらない。
映画の内容を実現すべく、主人公同様に彼らも編集長に利用されたのでは?
「うゆー」桐璃の左目が抉られることも、編集長の計算のうちだったのだろうか?
2人の桐璃が帰ってくるのが、当初の予定だったんだろうか?
「うゆー」桐璃が死んだのは、瓦礫の下敷き=事故と思わせる記述だけど、はっきりしない。
桐璃が2人いると何かマズイんだろうか?
それで主人公と「うゆう」桐璃が、「うゆー」桐璃を殺したんだろうか? -
殺人の門
東野圭吾の長編「殺人の門」を読了。
正直、こんな長編の必要があったのかなと。
ただ、人を騙して金を取る悪徳業者の描写が巧みで、最後まで読んでしまった。
いかにもありそうな話で。
自分のように「悪徳業者の描写が面白くて読んだ」みたいな物語以外の興味が無いと、途中で読むのを諦めたくなると思う。
殺人の門 (角川文庫)
主人公は一家離散した元金持ち。
終盤になるまで、主人公の半生を私小説風に描写してずっと続く。
主人公は小学校時代から「友人」に利用されつつも、その弁明を聞いているとなぜか言いくるめられて許してしまう。
主人公は小学校の時分から大人になるまでずっと、自分を騙した友人を殺してやろうと決意しつつも、実行しない。
主人公の優柔不断さで、こいつバカじゃねえの?と思ってしまう。
こんなやつとはきっぱり縁切りすりゃいいだろうに、とか。
まあ、それを言ったら物語にならないけど。
なぜ優柔不断になってしまうかが、物語の肝ではある。
最後の最後で、「友人」がなぜ主人公との関係を持ちたがり、主人公を親友のように思っているようで便宜を図りつつも主人公を不幸に陥れるのか、その動機が判明してやっと主人公は友人を殺す。
しかもそれは、主人公が一家離散したことからすでに始まっていたことも判明する。
最後まで読んでやっと、「友人」の今までの振る舞いの意味が理解できる。
ミステリは色んな意味の「謎」があるけど、殺人の門は「友人の動機」を読者が解くべき謎としている小説だった。
自分は全然わからなかった。
自分は主人公の私小説のように読んでて、その友人を脇役のように思っていた。
実際は、友人のほうが主役でその動機が主題だった。
これを読者に気づかせないようにするために、主人公が半生を語る私小説風に書いたんだと思う。 -
売り上げがドカンとあがるキャッチコピーの作り方
売れるキャッチコピーについて、作り方を網羅的に説明している本。
自分は今までに、セールスレター系の本なり情報商材なりを買ったことはある。
それらは考えなきゃいけない要素が多すぎる。
自分の頭では処理しきれない。
一方、キャッチコピーに焦点を絞って説明されるとわかりやすい。
セールスレターだって、「キャッチコピーの積み重ねでできている」と言えなくない。
この本は事例が豊富だし、「そのコピーがなぜいいのか?」という理由もちゃんと説明してある。
一口で言うと、エモーショナルな言い回しにするってこと。
いきなりセールスレターを勉強するより、キャッチコピーのような短文を書く練習から始めたほうが、売れる文章を書けるようになれる気がする。
巻末の「キャッチコピー辞典」も600事例あって豊富。
今後はこの本に頼りにアフィリ記事を作っていこうと思う。
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マイノリティリポート&追憶売ります
映画化されたマイノリティ・リポートの原作を読んでみた。

マイノリティ・リポート―ディック作品集 (ハヤカワ文庫SF)
原作と映画ではだいぶ筋書きが変わっている。
原作では、予知が2転する。
予知をするプリコグが3人いるのは同じ。
第1予知で自分が殺人を起こすと知ったアンダーソンが、予知を知った結果として殺人しない。
それが第2予知として、アンダーソンが殺人しない未来が予知される。
第3予知は、第2予知がマイノリティ・リポートとして報告され、失地回復を図る軍人に見つかり、犯罪予防局の正当性を覆す政治運動に利用された結果として、アンダーソンが殺人を起こすという予知。
第1予知も第3予知も、アンダーソンが結果的に殺人を起こすという予知でマジョリティ・リポートとして採用されてしまう。
しかしその経緯が全然違う。
この食い違いを突き止める話になってる。
映画は、長官が過去の殺人を隠す為に、トムクルーズ扮するアンダーソンを罠にハメるという展開だった。
まあ、道具立てを借りたってことなんだろうね。(^_^;)
原作のほうが知的で面白かった。
それと、追憶売りますも読了。
こっちはトータルリコールの原作。
映画は、火星の大気に酸素を発生させるという壮大な結末。
原作は、主人公のダグがエイリアンの地球侵略を防いだ人物で、彼が死ぬとエイリアンが地球侵略を再開するとリーコル社の技術者たちが気づいてしまうという結末で、ちょっとしょぼい。
火星に憧れるダグが、リーコル社に偽の「火星旅行」の記憶を植えつけるように注文するってのは同じ。
その記憶移植作業で、消去されてたはずの本来の記憶が蘇るのも一緒。
ただ、ダグが自分の記憶を封じる代わりに火星への憧れが無くなるように別の記憶を注文するって展開になる。
その記憶がエイリアンの侵略から地球を救ったという記憶で、自分が死ぬと地球侵略が始まるという誇大妄想的な願望を満たすことで火星への憧れを消せると。
ところが、記憶移植中に再び本来の記憶が蘇ってしまい、実は本当にエイリアンの地球侵略を防いでいたとわかるっていうw
自分は、コメディっぽい話だと思ったw
映画と全然違う。 -
ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない
ちまたの自己啓発書籍やライフハック系書籍が、自己啓発の「始祖」の焼き増しに過ぎないと説明してる。
それら「原典」はアメリカの「ニューソート」という思想に基づいた本で、
ナポレオン・ヒル
カーネギー
ジョセフ・マーフィー
などが該当する。
ライフハック(コンピュータギークの仕事術)も、背景の思想はヒッピーブームに由来し、それは「既存の価値観の否定」にあり、その意味ではニューソートと同じと言っていい。
自己啓発もライフハックも、かつて揶揄されていた「マニュアル本」と本質は同じ。
ここまでが前半。
後半はビジネス本を出したがる出版側の話。
・ビジネス書作家は売ることにも熱心で、名刺がわりに自著を配るため、ある程度は著者が買い取ってくれるので、出版側にも都合が良い。
・横の繋がりが強く、お互いに絶賛しあっている。
・「アマゾンキャンペーン」で売上の既成事実を作り、宣伝に利用する。
横のつながりで絶賛しあうって、まるで情報商材みたい‥。
一方の読者は、
・ビジネス書はさほど読まれておらず、ビジネス書中毒者が何冊も買っているだけ。
・本来のターゲットである賢明なビジネスパーソンからは「煽り」や仕掛けの脆弱さから距離を置かれている。
ビジネスパーソンで1冊でもビジネス書を読んだことがあるのは、48%しかいないんだそうで。
自分も一時期は類書を買いまくっていたな‥。
本で挙げている「7つの習慣」は持ってる。
分厚い本で内容を覚えるのが大変。
結局、ろくに実践していない。
そこで「原典」ベースで、実践しやすいように平易に落とし込んだものを無意識的に求めていたような気がする。
まあ、ビジネス書にハマってる人向けの解毒剤的な本かと。
最初っから冷ややかに見ていた人は、「当たり前」という話なんだろうね。
ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない (マイナビ新書) -
小池一夫のキャラクター新論
小池一夫がまどかマギカを褒めてるのを知って、新刊を読んでみた。
従来のキャラクター論にインターネットメディアの項目を追加したらしい。
なので、2章までが旧論と同一内容みたい。
旧論を読んだことはないけど、全体としてはキャラクター論を知ってる人には物足りないみたい。
新論にあたるインターネットメディア関連は第3章。
要は、口コミでキャラを広める必要があるんで、無料で使わせることが重要。
そして、キャラの見た目が大事。
初音ミクは、膝下まであるツインテールのインパクトで広まったのだろうね。
それから、キャラは類型に合わせる。
文化的類型に合わせないと、見た目からキャラの性格を想像しにくい。
4章はキャラクターシンキングの説明で、キャラクターの心理心情をFBIのプロファイリングのように想像してキャラを動かすと。
5章はパラドクスがキャラを立てるという話。
このへんも旧論と同じ内容らしい。
結局、初音ミクが表紙なんでインターネットメディアを重点的に語ったような印象を受けるけど、1章しか割り当てていない。
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日本人が知らないアメリカの本音
アメリカがどういう国か、連中の支配層がいま何を考えているかを解説(推測)している本。
著者が言うアメリカの特徴をいくつか抜き出すと、 (さらに…)
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セドナメソッド
「幸せを引き寄せる」と言ってるけど、感情を「解放」し、心をニュートラルにする方法って感じ。
心をニュートラルに保つ結果として、感情に影響を受けていた認知の歪みがなくなり、人生が好転するんだろうね。
読んだだけで実践はしてないけど、実行は簡単そう。
1)自分の感情を認めて、
2)手放すだけ。
自分の感情を否認して抑圧するのではなく、認めて「手放す」という表現が面白い。
この手放すというのはちょっとよくわからないけど、単に「手放しますか?」と自問し、「はい」と自答するだけみたい。
手放せたと感じられないなら、同じ自問自答を何度でも繰り返すらしい。
そのように何度繰り返しても構わないとも言ってる。
たぶん重度のトラウマとかには効果ない気がする。
手放す感情は、「恨み」「怒り」「恐怖」などのネガティブな感情も、「誇り」「受容」「許し」などのポジティブな感情もどちらも含むのが特徴。
ネガティブな感情だけではなく、ポジティブな感情も手放すことを勧めているのが意外だった。
ニュートラルな心構えを持つには、ポジティブな感情も障害となるみたい。
実行は簡単なんで、自分もしばらくやってみることにした。
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無税入門
よくある「節税」ではなく「無税」を勧める本。
著者は37年間に900万円を浮かせたらしい。
基本はサラリーマン向け。
そして、サラリーマンが個人事業主になって副業をする。
なので、会社バレのリスクがある。
翌年、確定申告をする。
そして「還付金」をもらう。
副業の赤字で給与から引かれた源泉徴収を「損益相殺」する。
この損益相殺の為には、副業が「事業収入」でなければならない。
雑所得での赤字は損益相殺にならない。
だから個人事業主として開業する届けを税務署に提出しておく。
これは青色申告で大きな控除を受けるメリットもある。
事業収入と雑収入との線引きは「少しでも売上があるか」。
なので、毎年売上があるようにする。
しかし必要経費を支払うと赤字となるようにする。
本人は「イラストレーター」で副業してるらしい。
それと、著者の甥は日用品の無店舗ディーラーだそうで。
ただし、やりすぎると税務署も黙ってはいないだろうと言ってる。
でも、どうせ「サラリーマン+副業」なので、無税にするだけなら赤字額は大したことない。
なのでこの本は、あくまでもサラリーマン向け。

「無税」入門―私の「無税人生」を完全公開しよう -
残念な人の仕事の中身
原題は「What’s stopping Me from getting ahead?」で、「何が自分の昇進を妨げているのか?」という意味。
邦題とはニュアンスが全然違う。
特に「残念な人」ってのは「無能」「低能」の意味が強いかと‥。
この本は「能力があるのに周囲から(特に上司から)信用されない人」の特徴を12個列挙している。
なので「残念な人」というイメージとは遠い。
効率的に仕事ができない人向けの「仕事の効率化」みたいな話かと思ったら、全然違った。
23のケースについて、その対策をかいつまんで説明してあるけど、
要は、能力的な問題で昇進を逃すのではなく、周囲から信用されない言動や振る舞いをとっているから昇進できないってこと。
(一部は「女性への偏見」で昇進できないという本人のせいじゃないケースもあるけど、これは女性への偏見から身を守る為に支持者を作ったりしろとアドバイスしてる)
なので「仕事の中身」は関係ない。
仕事の「外側」の、日常的な振る舞いの方に問題があると主張してる。
つまりは、周囲から(特に上司から)信頼されないと出世できないという、当たり前の話。
取り上げられているのは、そういう客観的な自己認識が欠けている人。
そういう人がこの本で上辺を取り繕っても、すぐに行き詰まりそうな気がする。
応用が効かないはずだから。 -
ゾーン相場心理学入門
トレードで稼ぐには、適切な心構えが必要。
ってことで、名著とされる「ゾーン」を読んでみた。

ゾーン ? 相場心理学入門
トレードの本質とは「自由な自己表現」。
いつ買うか売るか、つまり「いつトレードに区切りをつけるか」はトレーダーの自由であり、外的な規範は無い。
(追証など資金の枯渇は除く)
人はこのような「自由な自己表現」に慣れていない。
だからトレードに勝てない‥らしい。
この「自由な自己表現」を行使するには、トレードの責任を全て自分で負うようにしないといけない。
トレーダーの心理はマーケット判断に影響を及ぼし、結果として損失をもたらす。
例えば、エントリータイミングの間違いや、損切り利食いの遅れ、など。
よって、トレードで稼ぐには、自分の心をコントロールしなくてはならない。
最良の心構えを身につけたトレーダーは「ゾーン」と呼ばれる意識状態となる。
トレードで成功したいなら、この「ゾーン」を身につけないといけない。
でもこの本は「ゾーン」の身につけ方を解説した「How to本」ではない。
ゾーンの重要性を説いているだけ。
ちなみに、オーディオブック版もある。
これを買うと、2倍速化したmp3のダウンロードリンクがわかる。
ある人は、これを使ってゾーンの内容を100回聞けと言ってる。

ゾーン ──勝つ相場心理学入門 [MP3版] () -
ゲーテの警告
ゲーテの著作から民主主義と大衆への批判を引用しつつ、先の選挙で民主党に投票しちゃった「B層」を批判っていう本。
このB層は主婦&若者が中心で、年寄りや子どもを含み、小泉郵政改革に熱狂したのと同じ層らしい。
B層はIQが低く、自分の頭で考えず、根拠もなく権威・マスコミ(A層)を信じる。
文化人・知識人・タレント(A層)の発言を鵜呑みにして自分の意見とする。
「子ども手当」の嘘を見抜けないで騙される。
騙されてもそれを恥とも思わないで、被害者意識を持つだけ。
B層の行動として挙げているのは、
・サンデルの「ハーバード白熱教室」はB層が買った。(ブランド商法に釣られる)
・ハリウッド映画が好き。
・X JAPAN、EXILE、サザンが好き。
・B級グルメが好き。
・大相撲八百長問題に怒る。
このB層が現代の日本で大きな勢力となっている。
じゃあどうすればいいの?っていう処方箋が、
・B層と距離を置くこと
・一流と三流を見ぬくこと
・古典を読んで「大人」になること
だって。
A層(B層向けに世論を操っている高IQ層)はB層に何かを売ることで金儲けしてるんで離れるわけない。
C層(高IQ。構造改革に否定的。グローバリズムに警戒)、D層(負け組底辺層)は元々距離を置いている。(元からB層の一員になれない)
当のB層は、B層批判本なんて読まんでしょ。
この本の助言が有効なのは、B層出身ながらも、B層を「なんとなくおかしい」と感じている人くらいかと。
でもそんな人は、B層内部の少数派だろうし‥。
と言うか、距離を置いても、B層が大きな勢力となっている現実は変わらんのでは?
今後もこのB層が社会を引っ掻き回し続けるんだろうな。
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究極の鍛錬
1流のプロがどういうレベルの練習を行って来たかを解説してる本。
何かで成功するには才能は必要なく、必要なのは「究極の鍛錬」と主張している。
「究極の鍛錬」とは、
1)能力の限界に挑戦するように設計されている
コンフォートゾーン(既にできること)
ラーニングゾーン(新しく身につきそうな技術のこと)
パニックゾーン(どうすればいいかわからず、パニックになること)
このうち「ラーニングゾーン」にフォーカスしている。
2)適度にきつい課題を何度もバカバカしくなるほどに飽きずに繰り返す
3)先生やメンターなどのフィードバックがある
訓練の成果がわからないと、注意深く練習しなくなる。
4)訓練対象を絞り、集中する
不得手なことを集中しないと新しい技能が身につかない。
漫然と練習してもダメ。
5)おもしろくない
不得手なことをしつこく繰り返すので、当然おもしろくない。
辛いことは多くの人がやりたがらないので、精進すればあなたは際立った存在となる。
‥というものだそうで。
才能ってのはやっぱりあると思うけどな‥。
ただ、従来から思われているほど重要な要素では無いのかもね。
特に1)のラーニングゾーンにフォーカスってのが重要っぽい。 -
マーケットの魔術師
3ヶ月くらいかけてやっと読み終えた。

マーケットの魔術師 - 米トップトレーダーが語る成功の秘訣
ロジャースのインタビューが一番興味深かったな。
投資は「3次元パズル」だと称して、あらゆるものを売買すべきだと言ってる。
そうしないと、何が起きているかわからないんだと。
あとトレンドフォローは全否定。
これは「上がるから買う」という安易な発想で売買することを否定してるだけ。
基本、ファンダメンタリストであって「自分はトレーダーではない」と。
チャートは見るけど、それは「ヒステリーを探す」ために見るだけだって。
トレーダー達に共通してるのは、
・大きく賭けるな
・ストップロスを必ず入れる
・トレンドフォロー
・自分の予想が外れ、負けたら市場から一旦離れる
最後の「投資心理学者」の話も興味深い。
勝てるトレーダーとしての心構えを持たないと、稼げないんだそうな。
基本的に、どのトレーダーも大負けを経験している。
それでも借金したり、親や恋人や友人から金を借りて成功できたってさ。
市場から消えた人も同様に借金してただろうけど、成功した人との違いは「心構え」なんだろうね。
この本、あるトレーダーいわく「こういう本を100回読むようなやつが稼げる」んだって。 -
空気の研究
山本七平の超有名本。
日本人は戦前から「空気」に支配されていた。
開戦も戦艦大和の建造・出撃も空気が原因。
日本人は、
合理的な根拠 < 空気
という価値観を無意識に持っている。
空気とは、臨在感。
臨在感とは、無いものをあると思い込むこと。
例えば人骨に霊的なものを感じて気分が悪くなるみたいなこと。
臨在感とはアニミズム的な認識方法。
日本人は空気に絶対的な何かを感じて、言いなりになる。
空気には「水を差す」ことが大事。
水を差すとは、通常性・日常性・現実性を指摘すること。
空気って裸の王様に似てる。
ありもしないものを信じる=バカには見えない服を信じる
それに水を差したのは「王様は裸だ」と言ってしまった子ども。
空気って無責任でいられるから信じるのかと思ったけど、逆らしい。
つまり、責任感が強いから空気に逆らえない。
なので、その人が持っている「通常性」を指摘して水を差すしかない。 -
言葉の常備薬
これも呉智英で、言葉の煎じ薬と同主旨。
言葉の誤用を軸に、
・亜インテリ批判
・語源俗解批判
が主。
あとは慣用句の由来。
・「お前の母ちゃんデベソ」の意味
・男女の仲の良い様子を見て「ごちそうさま」と言う意味
ほか、八木重吉の詩「牝の美しさ」の誤植の話は笑った。
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ツキの大原則
成功者はいつも成功をイメージしてる → だから成功する → ツイてる
要は「思考は現実化する」をツキとか運に当てはめたって感じ。
ツイてる人とツイてない人の違いを比較。
ただ、曖昧な成功イメージはむしろ有害ってのは知らなかった。
実現できない成功イメージは、実現できなかったという失敗記憶となるらしい。
あと「感謝」の効能を説いてる。
ドツボにはまってる人は、こういうことでもやらないとダメなんだろうね。 -
言葉の煎じ薬
封建主義者・呉智英の新刊。
基本、言葉の誤用を指摘してるだけ。
ただし本旨としては、
無知な庶民を攻撃したつもりの「亜インテリ」が、自分をエラソーに見せる為に誤用してるのを指摘、
ってのが狙いみたい。
で、「薬」の意味は「庶民が「亜インテリ」に気づく」ってことらしい。
でも、そういう意味の無いただの専門家の誤用や、ただの語源俗解批判も多々ある。
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たったひとつの冴えたやりかた
3編の短篇集。
どれも「自己犠牲」的な物語。
第1話「たったひとつの冴えたやりかた」が有名で、兄がいる宇宙の辺境へ探検にでかける少女の話。
前半は「これから女の子の冒険譚が始まる」って雰囲気なのに、異星人と出会った後半からは一変。少女は密航者で、その宇宙船には質量制限があって、
少女の分が重すぎて燃料が足りず、
かといって積荷は病気の兄の為の血清で、
積荷を捨てると兄が死んでしまう。
燃料が足りないままだと速度を落とせずに惑星の重力に引かれて、
宇宙船は積荷もろとも惑星の大気で燃え尽きてしまう。それで少女は自ら宇宙船から出て宇宙空間で死ぬ事を選ぶ。
少女の決断プロセスが感動というか同情的な目で見てしまう。
無邪気に兄に会いに行こうとしただけなので……。で、少女の犠牲により、兄を含めて惑星の人類が助かる。
気になったのは、
「(冷凍睡眠なしでは)あんな長い光年を生き延びられない!」
と片道だけでも冷凍睡眠が必要なほどの長い飛行後に、
少女が行方不明扱いとなって辺境の基地へ駆けつけた父親が、
行方不明となった直後のように怒っている姿。
娘が行方不明になったことを受け入れる、相応の時間が経ってるんじゃないの?
または、父親はすでに死んでるとか‥。
父親が娘の跡を追って、冷凍睡眠飛行してたの?
そのへんの描写が無いんで、ちょっと意味不明だった。
そもそも冷凍睡眠が必要なほど時間がかかる宇宙飛行の動機として、子どもの冒険心では弱いし。
第2話「グッドナイト・スウィートハーツ」は、宇宙遭難救助隊の男が主人公。
ある遭難艇に燃料を届けたことをきっかけに、長い冷凍睡眠前に恋人だった女と再会。
これも「自己犠牲」的ではあるけど、主人公は死なない。
ラストが意味不明だったけど、検索でやっとわかった。
つまり男は、自由を選んだ、と。
命がけの行動の直後、急に冷静になって計算高くその後の人生を変えるって展開がびっくり。
第3話「衝突」は、第1話と同じような異星人とのファーストコンタクトで、
人類を悪い種族と思い込んでいる超文明種との「衝突」。
本の半分くらいが第3話で、ちょっと冗長。
これも「犠牲」により、人類が救われる。
ただ、犠牲になる人物の描写があまり無いので、感情移入しにくく、感動というほどの読後感は無かった‥。
第1話は主人公の描写がメインだから、自然に感情移入するのと対照的。

たったひとつの冴えたやりかた (ハヤカワ文庫SF) -
星を継ぐもの
超有名SFのひとつらしい。
ハードSF巨匠ホーガンのデビュー作だそうで。
とても引きこまれて、休日に一気に読んだほどに面白かった。
主人公は科学者で、月面で見つかった5万年前の異星人の死体の謎を解こうと、集められた情報や仮説を取捨選択して、推理する。
しかしその推理を覆す証拠が見つかり、また推理のやり直し。
ということが何度か繰り返される。
最終的には、人類の起源や月の起源への推理にまで及ぶスケールの大きさには驚いた。
文章の大半は、このような思考プロセスで、SFによくある宇宙冒険譚とかじゃない。
SF推理小説って感じだった。

星を継ぐもの (創元SF文庫)






