カテゴリー: 戦争

  • 第二次世界大戦あんな話こんな話

    20年くらい前に買った本。
    最近、不要な本を捨てて「断捨離」してる。
    押入れに埋もれていたけど、割と資料的な価値あるかもと捨てるのはやめたw
    第二次世界大戦の「こぼれ話」を集めているというコンセプトだけど、
    大戦の主流となる出来事にはちゃんと触れてる。
    例えば、第二次世界大戦が起きる4年前からその予兆は生まれていたとして、
    ドイツのベルサイユ条約破棄の話から入ってる。
    ドイツが「電撃作戦」を成功させたのは、戦車の機動的な運用を従前から研究していたからとか、
    そういうシリアスな話を軸にして、
    こぼれ話としては、パットン将軍がフランスから「剣の達人」の称号をもらってるとか、
    各国指導者が「I」という自称を使っている頻度から自己顕示の強さを指摘するみたいな話を織り交ぜてる。
    著者がアメリカ人なのでアメリカに好意的な編纂をしてると自分で言ってるけど、割と公平な編集だと思う。
    と言うのも、アメリカ軍上層部が兵士を取替えの効く部品のような扱いしていたせいで無駄に新兵が死んだ事を指摘してるので。
    アメリカ万歳的な偏りは感じなかった。
    この部品扱いはベトナム戦争まで続いてたらしい。
    アメリカ軍は第二次世界大戦やベトナム戦争で多数の死者を出しているけど、
    それは新兵を「訓練を積んだ有能な兵士」と思い込んでいたせいとのこと。
    実際の戦争は、いくら訓練を積んでも実践とは程遠いので、新兵が現実の戦場での戦い方を学ぶ前に多数死んだそうで。
    全体的には「こぼれ話」とシリアスな話が4:6くらいの比率って印象で、
    言うほどこぼれ話満載って感じではなかった。
    天皇の話は割愛したらしいけど、右翼団体を恐れてのことだろうなと。
    根拠が薄いとか言ってるけど、他の項目だって根拠となる資料の提示はないのだしねえ。
    第二次世界大戦―あんな話こんな話 (文春文庫)