カテゴリー: 医学健康

  • 握力が5kg弱る毎に死亡率が17%上昇する

    カナダのマクマスター大学の研究によると、
    握力が5kg弱る毎に死亡率が17%上昇すると判明しました。

    The Prospective Urban Rural Epidemiology (PURE) study: examining the impact of societal influences on chronic noncommunicable diseases in low-, middle-, and high-income countries.

    17カ国、14万人の健康データを元に統計処理を行ったところ、
    握力が5kg減ると死亡率が17%上昇する、という相関関係があったと。

    これは性別や年齢、日常の運動頻度と無関係でした。

    ということは、握力を鍛えておくと寿命が伸びるんでしょうか?

    昔から廊下は足からとは伝わってますが、握力も重要なんですかねえ。
    足の場合は、足の筋肉は第2の心臓と言われるほどに、血液循環に影響を与えています。
    握力はどうなんでしょうね。
    足と同様に、末端の血液循環に関わっているのかもしれません。

  • セロフロの吸入で風邪を予防する

    風邪を引きやすいのは喘息の症状のひとつですが、今まで因果関係を誤解してたようです。 (さらに…)

  • チョコレートには認知症予防効果がある

    愛知学院大学と、蒲郡市、株式会社「明治」の共同研究で、
    チョコレートに認知症を予防する効果があるとわかりました。

    チョコレートに認知症予防の可能性…蒲郡市・愛知学院大学・明治が発表

    研究方法は、45歳~69歳までの347人(男性123人、女性224人)に
    1ヶ月間、高カカオポリフェノールのチョコレートを食べてもらいました。
    その後、血液成分を調べると、
    血圧の低下、善玉コレステロールの増加、血管壁の柔軟性の向上が見られました。

    更に「追試」を行ったところ、
    脳由来神経栄養因子「BDNF」の増加が見られたとのこと。

    チョコレートに含まれるカカオポリフェノールが、
    BDNFを増加させ、脳細胞の維持や再生を促進します。

    これはカカオポリフェノールが脳血流を良くし、
    抗酸化作用で脳神経の酸化ストレスを低下させ
    BDNFが増加するからとのこと。

    なので、カカオポリフェノールを含む食品なら、チョコレート以外でも同じです。
    例えばココアとか。

  • 若い血を輸血すると自然治癒力が向上する

    カナダのトロント大学の研究によると、
    若い血を輸血すると「自然治癒力が」が向上すると判明しました。

    Exposure to a youthful circulaton rejuvenates bone repair through modulation of [beta]-catenin : Nature Communications : Nature Publishing Group

    研究方法は、若いマウスと年寄りのマウスとの血管をつなぎ、
    お互いの血が循環するように手術。
    そして、わざと年寄りマウスを骨折させました。
    すると年寄りマウスの骨折が治るスピードが向上。

    更に、若いマウスの骨芽細胞を年寄りマウスに移植するだけでも、
    骨折が治るスピードが向上すると判明しています。

    この現象には、Wnt/β-カテニン シグナル伝達という
    細胞の癌化を左右する仕組みが関わっているようです。

    この実験は血管をつなぐという方法ですが、
    おそらく輸血だけでも効果はあると思います。
    なぜなら、若い血には老化した細胞を復活させるタンパク質があるからです。

    アメリカのHarvard Stem Cell Instituteの研究で、
    若いマウスの「GDF11」というタンパク質が
    年寄りマウスの脳神経や筋肉細胞の再生を促進すると判明しています。

    Young Blood Renews Old Mice

    「血の伯爵夫人」バートリ・エルジェーベトの発想は
    あながち間違いではなかったんでしょうね。

    セレブや富裕層が年をとったら、若い人の買血が流行るかもしれませんねえ。
    アンチエイジングの為なら金を惜しまないだろうし、
    金の為なら血くらい売るだろうし。

  • アルコールは心臓疾患リスクを減らします

    アメリカのバンダービルト大学医療センターの研究によると、
    アルコールを飲む頻度が多い人ほど、心臓疾患のリスクが減っていたそうです。

    Higher usual alcohol consumption was associated with a lower 41-y mortality risk from coronary artery disease in men independent of genetic and common environmental factors: the prospective NHLBI Twin Study.

    この研究はなんと41年もの間、継続していたそうです。
    研究方法は、400組の双子を対象にアルコールの摂取量を定期調査。
    調査の結果、アルコール量の違いで心臓疾患が発生した割合が少なくなっていたとのこと。

    400組中、129人が冠動脈疾患、219人が心臓や血管の病気で死亡。
    ただし、アルコールを取る量が10g増えるごとに
    冠動脈疾患による死亡リスクが6%マイナスとなり、
    心臓や血管の病気による死亡リスクが3%減少していました。

    ちなみにアルコール10gとは、ビールグラス1杯分のことです。

    アルコールには脂質を溶かす作用があるので、
    血管の詰まりの原因となる脂質が溶かされて心臓疾患になりにくいんでしょう。
    もちろん飲み過ぎは血管壁が脆くなる原因となり、
    動脈破裂や脳溢血の原因にもなると思いますが、
    適量なら血管が詰まりにくくなって、健康にいいんでしょう。

    適量のアルコールは健康に良いという
    昔から伝わっている経験則を裏打ちした研究ですね。

  • ファストフードは腸内細菌を殺す

    ファストフードを食べていると腸内細菌が死んでしまうと判明したようです。

    THE DIET MYTHThe Real Science Behind What We Eat

    死んでしまうのは、体を太りにくい体質にする細菌を含めて、
    全1300種も死ぬそうです。

    腸内細菌は元々3500種いるとのこと。

    これらの細菌が加工技術に使われている物質や、
    そもそも食材が少ないことで、死んでしまってます。

    死んだ細菌には体にとって良い細菌もいるので、
    これらの細菌がいなくなることで、糖尿病や心臓病の原因になっているとのこと。

    多様な食材を食べて、多様な細菌を維持することが、健康維持につながるようです。

    ダークチョコレートやニンニク、コーヒー、ベルギービールなどは
    腸内細菌を増やす効果があるそうです。

  • コーヒーナップで頭がすっきりする理由

    コーヒーナップとは、コーヒーを飲んでから昼寝(仮眠)をすることです。
    イタリアのシェスタに似てますね。
    ただしシェスタは1時間以上寝ますが。

    Scientists agree: Coffee naps are better than coffee or naps alone

    コーヒーナップのやり方は、
    コーヒーを一杯飲んで20分ほど仮眠(昼寝)するだけです。

    コーヒーは一気に飲みます。
    飲んだらすぐ横になります。
    眠れなくても目を閉じて休むだけでOKです。
    というか、むしろ寝ない方が良いのです。
    20分経ったら起きます。
    20分とは、カフェインが脳に届くまでに必要な時間です。
    また深い睡眠に移行しないようにするには、20分程度で起きる必要があります。

    カフェインが有効物質なので、コーヒーに限らず、
    同様にカフェインが入った紅茶や緑茶でも効果があるはずです。
    ただしエナジードリンクの類はカフェインが多すぎるので、かえって有害とのこと。

    単に昼寝するのではなく、一緒にコーヒーを飲むのには科学的な理由があります。

    それはコーヒーのカフェインが、
    脳内のアデノシンという疲労物質の働きを阻害するのです。

    アデノシンは脳の活動に伴って分泌が増え、
    アデノシン受容体と結びついて、神経伝達物質の伝達を阻害します。
    アデノシンが脳内に増えることで、神経伝達物質が伝わりにくくなり、
    脳全体の活動が不活発になっていきます。

    カフェインはこのアデノシン受容体と結びつき、
    アデノシンが結びつくのを阻害します。
    結果、神経伝達物質が阻害されなくなります。

    仮眠を取ると、このアデノシンが除去され始めます。
    同時にカフェインを摂取していると、
    アデノシンが除去されるタイミングでアデノシン受容体と結びつき、
    残っているアデノシンは結び付けなくなり、
    アデノシン除去が促進されます。

  • タンパク質の糖化は老化を促進します

    余分な糖分は体内のタンパク質と結びついてしまい、
    難分解性のAGEs(糖化最終生成物)に変化してしまいます。

    これをタンパク質の糖化(メイラード反応)と呼びます。
    この糖化は体温によって促進されることから「体が焦げる」と表現することもあります。

    AGEsは糖尿病、高血圧、ガンなどの原因となります。
    赤血球のヘモグロビンが糖化することで、赤血球の酸素運搬能力が損なわれ、
    基礎代謝が低下し、糖分がエネルギーとして消費されなくなるのです。

    AGEsは骨に蓄積することもあり、骨粗鬆症の原因にもなります。
    皮膚のタンパク質(コラーゲン)と結びつくと、肌のハリが失われ、シミやシワの原因となります。
    血管のタンパク質と結びつくことで、動脈の硬化の原因にもなります。

    タンパク質の糖化を防ぐには、そもそも糖質(米やパン、麺など)や糖分を摂り過ぎないようにします。
    また適度な運動もするようにします。
    運動で余分な糖分がエネルギー源として消費されるからです。

  • 水分不足で車を運転するのは飲酒運転と同じ

    イギリスのラフバラー大学の研究で、
    水分不足状態にした被験者にドライブシミュレーターを運転したもらったとこと、
    十分に水分を摂っていたときの2倍ほど、運転ミスが増えたそうです。

    Driving while dehydrated can be just as dangerous as drink driving, study suggests

    実験は、1日目の水分摂取量を1時間で200mlにして運転させ、
    2日目はその量を25mlに制限して運転させるという手法。
    その結果、2日目の運転ミスは2倍以上となりました。
    これは飲酒運転でミスが増えるのと同じくらいの発生率とのこと。

    人は軽い脱水症状でも判断力や認知力が低下するとのことで、
    夏場の運転では水分が不足がちなので、
    水分摂取に注意するよう研究者は促しています。

    統計資料がどうかはわかりませんが、
    これが正しいなら夏場では冬よりも交通事故が増えているはずですね。

  • 時差ボケ解消の鍵となるタンパク質が見つかりました

    カナダ大学の研究チームによると、
    時差ボケの解消の鍵となるタンパク質が見つかったとのこと。

    Light-regulated translational control of circadian behavior by eIF4E phosphorylation

    このタンパク質はelF4Eと呼ばれる脳内タンパク質。
    elF4Eに光が当たることでリン酸化が起きて、体内時計をリセットできるそうです。

    研究方法は、elF4Eをリン酸化できないマウスを作り、
    通常のマウスと体内時計の変化を比較。
    12時間サイクルで昼と夜を繰り返して慣れさせたところに、
    10.5時間サイクルに切り替えると、
    リン酸化できないマウスの体内時計は狂ったままだと判明。

    従来から時差ボケには日光を浴びることが良いとされています。
    この経験則が今回の実験で裏付けられたわけです。