カテゴリー: 医学健康

  • 腸内細菌が不足すると喘息リスクが高くなる可能性

    カナダのブリティッシュコロンビア大学の研究で、
    子どもの喘息については腸内細菌不足が原因となっている可能性を示唆する結果が出たそうです。
    子どものぜんそく、腸内細菌の不足に関連か カナダ研究
    研究では、喘息に抵抗する免疫系に関する腸内細菌を4種類を特定。
    それぞれ「フィーカリバクテリウム(Faecalibacterium)、ラクノスピラ(Lachnospira)、ベイロネラ(Veillonella)、ロシア(Rothia)」と名づけられたそうです。
    この腸内細菌は、生後1ヶ月で腸に定着するとのこと。
    この4種類の細菌が少ない子どもの喘息発症リスクは高く、
    また、腸内細菌の多様性が乏しい子どもも喘息発症リスクは高いそうです。
    幼児期に定着する腸内細菌が原因なら、成長してからは回復の見込みがないですね……。
    まあ現在でも、治すよりも「寛解」が重視されてはいますが、できれば治したいわけで。
    でも、最近発表される研究はどうも、成長前に喘息の要因があるとするものばかりですね。

  • ランナーズハイはレプチンが原因だった

    カナダのモントリオール大学の研究によると、
    ランナーズハイというランニング中に多幸感が生じる現象は、
    レプチンというホルモンが原因だったと判明。

    Leptin Suppresses the Rewarding Effects of Running via STAT3 Signaling in Dopamine Neurons: Cell Metabolism

    レプチンは飽食ホルモンとも呼ばれ、
    食べすぎでエネルギー過剰となった時に脂肪細胞から分泌されます。

    レプチンは筋肉のエネルギー消費を増大させますが、
    この働きで肥満を防ぐそうです。

    レプチンが減少すると脳の快楽中枢に飢餓信号が届き、
    食べ物を探せるようにする働きがあるとされています。

    研究ではレプチンを作る働きのあるSTAT3というタンパク質を作れないよう遺伝子操作されたマウスを使い、
    普通のマウスと比較して「回し車」を走らせました。

    すると、STAT3欠損マウスは1日平均11キロを走ったのに対して、
    普通のマウスは1日平均6キロしか走らなかったとのこと。

    これはSTAT3が作れない事でレプチンが減少し、
    その分、マウスの体内(脳内)でランナーズハイが起きて、
    普通のマウスよりも多幸感がより強く起きたせいだと、研究者は見ています。

  • 農場の空気を吸うと喘息を予防できるかもしれません

    ベルギーのゲント大学の研究で、農場で育った子どもは喘息患者が少ないことから、
    農場の空気を吸う事で、ホコリやバクテリアが気管支の粘膜を保護しているとわかったそうです。
    アレルギーやぜん息を起こさないようにするには「農場に行くこと」が有効?
    正確には、バクテリアの死骸から分離した「エンドトキシン」というリポ多糖を主とする物質が粘膜を保護してたとのこと。
    このエンドトキシンには、粘膜の炎症反応を抑えている効果があるそうです。
    ただし、既に喘息を発症している患者にエンドトキシンを投与しても、効果は無いそうです。
    あくまでも、予防に使えるだけ。
    でも重症化は防げるんじゃないかなと、素人考えでは思うのですが……。

  • 睡眠不足だと4倍、風邪を引きやすくなります

    米カリフォルニア大学の研究で、睡眠不足の人は十分に休息をとった人の4倍風邪を引きやすいとわかりました。
    昔から経験則として言われていたことの裏づけとなりますね。

    睡眠不足の人ほど風邪にかかりやすい、米研究

    実験では164人の男女を1週間、ホテルに滞在させて睡眠時間を変えて生活させました。
    被験者は風邪ウイルスを点鼻剤で投与され、粘膜を採取して風邪ウイルスの定着度を確認。
    すると、睡眠時間が6時間未満の人は7時間以上の人よりも4.2倍、風邪を引きやすかったそうです。
    睡眠時間が5時間未満だと、4.5倍とのこと。

    研究者が言うには、年齢や性別、人種、所得、教育などのどの因子よりも睡眠時間は風邪に引きやすいさに強い影響を与えているようです。

    同じホテルに滞在していたわけだから、食事の内容は同じのはずで、食事の影響は除外されます。
    また同じルームサービスを受けているはずなので、室内の汚れとか埃っぽいとか、寝具の汚れや衣服の汚れなどの要因も除外されます。
    空調がどうだったかは元記事には書いてませんが、研究なのだからおそらく同じ室温や湿度にしていたでしょう。
    経験則でも同じ事が言われていたのだし、信憑性が高い研究かと。

  • 10代の頃に運動していると癌になりにくい

    ヴァンダービルト大学の研究によると、
    10代の頃に運動していた人は、そうでない人よりも癌になりにくいと判明しました。

    Adolescent Exercise in Association with Mortality from All Causes, Cardiovascular Disease, and Cancer among Middle-Aged and Older Chinese Women

    研究では7万5000人の中国人女性に子供の頃の運動について調査。
    その後、13年間にわたって追跡調査したところ、
    13歳~19歳の頃に定期的に運動をしていた人は、
    そうでない人よりも、癌で死亡した人が16%少なかったとのこと。

    16%だと、言うほどの差があるとは思えないですが、
    大人になってからも運動を続けている人は更に、20%少ないそうです。

    また、脳卒中や心臓発作なども15%少なくなるようです。

    癌だけだと運動が原因かは疑問ですが、
    他の病気にも当てはまることから、
    子供の頃の運動が生涯の病気リスクを左右する可能性は高いかと。

  • 乾性溺水で窒息して死亡した少年

    YouTubeに投稿された動画によると、
    アメリカのサウスカロライナ州の少年が、
    プールから帰ってから1時間後に自宅ベッドで窒息死していました。

    Boy dies 1 hour after swimming

    この少年の死因は「乾性溺水」と呼ばれる現象で、
    液体の刺激により喉の痙攣が生じ、
    肺に水が入らないようにする生理反応で声門が閉じ、
    低酸素状態となったとのこと。

    乾性溺水はスプーン1杯の水ですら原因になりうるそうです。

    乾性溺水の主な兆候は「眠気、過敏性、呼吸困難、痙攣」。
    少年がプール後に眠くなったのは、乾性溺水の症状だったわけです。
    単に疲れただけと思えるのが怖いところですね。

    症状が出てから8~10分間、無呼吸状態が続くとのこと。
    このタイミングで適切な処置を行えば、ほとんどが蘇生するそうです。

    子どもがプール後に疲れて眠ったように見えても、
    乾性溺水になっていないか、観察する必要がありそうです。

  • 熱中症の初期症状

    熱中症が話題なので、症状を調べました。

    熱中症は「急に来る」らしいです。
    熱中症の本症状が現れた時にはもう遅いようです。
    気づいた時には意識を失い、その場で自分を助けてくれる人がいないなら、そのまま死ぬようです。

    ただし初期症状もあります。

    • 暑いのに手は冷たい
      気温が高いのに手が冷たいのは脱水が進んでいる証拠。
    • 指の爪を押して離し、ピンク色に戻るのが3秒以上かかる
      脱水症状が進むと毛細血管の血流が滞り、このような症状になります。
    • 皮膚がかさかさしてくる
      脱水症状が進んでいる証拠です。
    • 汗を異常にかきはじめる
      元々汗っかきの場合は除外します。
      体温が高くなりすぎている証拠です。
    • 逆に汗が出なくなる
      脱水症状が進んで汗が出なくなっています。
    • 舌の表面が黒ずんでいる
      これも毛細血管の血流が滞るのが原因です。
    • 手の甲の皮膚を引っ張って離すと、元に戻るのに3秒以上かかる
      この症状が現れると、かなり脱水症状が進んでいます。
      頭痛や目眩があるなら、すぐに病院へ。
  • 超音波で皮膚の再生が促進される

    イギリスのシェフィールド大学の研究で、
    超音波に皮膚の再生を促す効果があるとわかりました。
    骨折治療に超音波が有効とは既に知られていますが、
    皮膚細胞にも有効ってことは細胞分裂全般に有効そうですね。

    Ultrasonic Stimulation of Mouse Skin Reverses the Healing Delays in Diabetes and Aging by Activation of Rac1

    研究によると、超音波で繊維芽細胞を傷ついた皮膚に誘導し、
    皮膚の再生が促進されることを確認したとのこと。
    この線維芽細胞とは、コラーゲンやエラスチン、ヒアルロン酸などを作る働きがあり、
    真皮細胞の分裂に必要な細胞のこと。
    線維芽細胞内で「Rac1」というタンパク質の合成が促進されるそうです。
    このRac1とは細胞分裂を制御している物質。

    これ以前にブリストル大学の研究で、
    老化したマウスに超音波を当てることで、
    皮膚の傷が30%早く治ることを確認済みだったようです。
    この研究のフォロワーですね。

  • 副流煙は非喫煙者の脳卒中リスクを30%高めます

    アメリカのサウスカロライナ医科大学の調査によると、
    副流煙が非喫煙者の脳卒中リスクを30%高めるとわかりました。

    Secondhand Smoke Increases Stroke Risk by 30 Percent for Nonsmokers

    調査では2003年~2012年までの2万2000人の非喫煙者を追跡。
    このうち期間中に脳卒中となったのは428人。
    内訳は352人が虚血性(血管が閉塞)、出血性は50人、残りは未知のタイプで26人。
    脳卒中者の内、過去12ヶ月に副流煙に曝されていたのは、23%。

    脳卒中者から「高血圧、糖尿病、心臓病」などの副流煙以外の要因で脳卒中となった事例を除いたところ、
    副流煙による影響と思われる事例は、そうでない事例よりも約30%多かったとのこと。

    ちなみに、タバコのニコチンには血管を収縮させる効果があり、
    血管を閉塞させるリスク、つまり動脈硬化のリスクが高まります。
    副流煙に含まれるニコチンだけでも、血管が閉塞して脳卒中となるリスクも高くなるわけです。

  • グレープフルーツは動脈硬化を予防する

    フランス国立農業研究所の調査で、
    グレープフルーツには動脈硬化を予防する効果があるとわかりました。

    Flavanones protect from arterial stiffness in postmenopausal women consuming grapefruit juice for 6 mo: a randomized, controlled, crossover trial.

    研究では50歳~65歳の閉経後の女性48人を以下の2つのグループに分けました。
    ひとつは、340ミリリットルのグレープフルーツジュースを毎日飲むグループと
    普通のグレープフルーツに見えるけど「フラバノン」を取り除いたジュースを飲むグループ。
    フラバノンとは柑橘系の果物に含まれる物質です。

    半年経って両者の血管の健康状態を調べたところ、
    グレープフルーツジュースを飲んでいたグループは、
    フラバノンを取り除いたグループに比べて、
    血管の健康状態が著しく改善していました。

    これは最初からフラバノンに効果があると予測して、
    その裏取りの為の実験だったんでしょうね。

    ちなみに、納豆にも動脈硬化の予防効果があります。