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  • ガン細胞が正常細胞に戻る分子スイッチが発見された

    韓国科学技術院(KAIST)がシステム生物学の手法を使った研究で、
    ガン細胞が正常細胞に戻る分子スイッチが発見しました。 (さらに…)

  • コーヒーを飲むと大腸癌になりくい

    オランダの個人記録データベースの前向きコホート研究で、
    コーヒーを飲むと大腸癌になるリスクが32%減ると判明。 (さらに…)

  • 膀胱癌を風邪薬で抑える

    風邪薬に含まれる非ステロイド系抗炎症薬のフルフェナム酸が、膀胱癌の転移を抑える働きがあるとわかったようです。

    http://www.hokudai.ac.jp/news/161005_med_pr.pdf

    フルフェナム酸は膀胱癌の「アルドケト還元酵素」を阻害する。
    また癌の抗癌剤への耐性を弱める。
    とのこと。

    でも調べてみると、フルフェナム酸を配合している風邪薬は市販されてないようです。
    それにフルフェナム酸はそもそも人体には使わない物質らしいです。
    病院で投与される薬なんですかね。
    その辺は調べてもわかりませんでした。
    フルフェナム酸

  • 唾液に含まれる物質の量で癌診断

    イギリスのバーミンガム大学の研究によると、
    唾液に含まれる「免疫グロブリン」の量を測定すると癌に罹っているか判断できるとのこと。

    Salivary Immunoglobulin A Secretion Rate Is Negatively Associated with Cancer Mortality: The West of Scotland Twenty-07 Study

    1995年に639人の65歳以上の大人から唾液を採取し、免疫グロブリンの量を測定。
    その後、19年間追跡調査を行ったそうです。

    すると免疫グロブリンの量が少ないほど、肺癌以外の癌による死亡率が上昇していたとのこと。
    また女性よりも男性で、より強い相関があったようです。

    免疫グロブリンは細菌やウイルスから体を守る役割があり、
    IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類がありますが、
    この内、調査対象となったのはIgA。

    このIgAは粘膜に存在し、ウイルスや細菌の感染を防ぐ作用があります。
    このIgAがなぜ、肺癌以外の癌の死亡率と関わりがあるのかは不明。

    ヘリコバクターピロリという細菌が胃癌の原因という説がありますが、
    他の癌についてもウイルスや細菌が原因なのかもしれませんね。

  • 癌を死なせる蛋白質「プロテインキナーゼC」

    米国カリフォルニア大学の研究によると、
    プロテインキナーゼCという蛋白質の構造をコントロールすることで、
    癌細胞を死滅できる可能性を示唆する結果を得られたそうです。

    Corrected Protein Structure Reveals Drug Targets for Cancer, Neurodegenerative Diseases

    このプロテインキナーゼCは、リン酸基を蛋白質にくっつけたり外したりする機能を持っています。
    そしてこの機能は細胞死にも関わっています。

    調べてみると、この細胞を死なせる働きを利用し、
    ゲフィチニブやイマチニブと呼ばれる癌を殺す薬が臨床段階に入っているようです。

    今回の研究ではX線結晶構造解析で、立体構造を明らかにしたことが、
    リン酸基をくっつけたり外したりする働きを解明する手がかりとなったようです。
    となると、既存のゲフィチニブやイマチニブなどの薬への応用が為されるのですかね。
    このあたりはよくわかりませんでした。

  • 加工肉を毎日50グラム食べると大腸癌リスクが18%増える

    WHOの研究なので、かなり信憑性は高いと思います。
    正確には国際癌研究機関の研究をWHOが採用しています。

    IARC Monographs evaluate consumption of red meat and processed meat

    この結果、WHOは加工肉をアルコールやタバコと同じ発癌性の「グループ1」に分類。
    また赤身肉は「グループ2」という紫外線や概日リズムが狂うシフト勤務に分類されました。

    赤身肉すら発癌性があるというのは、
    肉を消化する過程で有害な窒素化合物が生じるので、それでしょうね。
    赤身肉そのものに発癌性物質は含まれていないはず。

  • 大腸菌には癌細胞を殺す作用がある

    ドイツのヘルムホルツ感染研究所の研究で、
    大腸菌には癌細胞を殺す作用があるとわかったようです。

    Induction of CD4+ and CD8+ anti-tumor effector T cell responses by bacteria mediated tumor therapy.

    癌の内部では細胞が急速増殖しているせいで酸素不足となっており、
    癌の内部に嫌気性細菌の大腸菌を植え付けることで、
    大腸菌が癌細胞よりも早く内部で増殖し、
    癌の成長を阻害して癌を消滅させるとのこと。
    ちなみに、嫌気性細菌とは酸素が無くても増殖できる細菌のことです。

    この現象は、実は150年も前に知られていたとのこと。

    今回の研究ではマウスを使った実験でそのプロセスを分析したそうです。

    ネズミに癌細胞を植えて、成長した後に大腸菌を注入。
    すると癌が消滅しました。
    同じネズミに再び癌細胞を植え付けると、癌は成長できずに消滅。
    これは免疫系が癌の特徴を記憶して、癌を速やかに排除した結果とのこと。

    このマウスの免疫細胞を殺し、癌を植え付けてから大腸菌を注入した場合は、
    癌は消滅せずに成長し続けました。
    この事から、大腸菌が直接癌細胞を攻撃しているのではないとわかったわけです。

    このプロセスの詳細の検証のために、
    免疫細胞の「キラーT細胞」と「ヘルパーT細胞」の2種類の細胞を抽出し、
    別のマウスに注入してから癌細胞を植え付けると、
    このマウスでも癌細胞は成長できずに消滅。
    免疫細胞が癌の特徴を記憶して癌を排除した確認できたわけです。

    以上の実験結果から、
    大腸菌は免疫細胞が癌の特徴を記憶する手助けをしていると、
    研究者は見ているようです。

    癌治療はRNAウイルスを使った治療法の研究が確実かと思ってましたが、
    大腸菌治療法の方がコスト的にも安全性でも
    優れた治療法ではないかと思います。

  • パパイヤの種に大腸癌を抑える成分があった

    岡山大学の研究で、パパイヤの種に含まれる成分に
    大腸癌を抑える効果があるとわかったそうです。

    大腸がん細胞の増殖を抑制する新たな分子機構を解明

    パパイヤの種などに含まれる「ベンジルイソチオシアネート(BITC)」が
    「NF-kappaB」という蛋白質を活性化させて癌細胞内に誘導し、
    大腸癌の増殖を抑制するとのこと。

    大腸癌の原因は、遺伝子の変異による「beta-catenin」という蛋白質の異常蓄積にあるとされています。
    また、DNA修復機能を持つ「癌抑制遺伝子p53」は変異や欠損して機能しなくなるのが、ほとんどの癌の原因です。
    活性化したNF-kappaBが、癌細胞が分裂する際に機能する「beta-catenin/cyclin D1経路」の活性化を阻害するそうです。

    これは正常細胞ではほとんど起きないので、副作用の心配が無いようです。

    ベンジルイソチオシアネートはパパイヤの種以外では
    アブラナ科の根菜類に含まれる辛味成分で、
    男性の精力アップや、
    女性の不妊症や更年期障害、
    冷え、月経不順、肌荒れなどにも効くそうです。

  • 45歳までにハゲると前立腺がんリスクが高まる

    アメリカの調査によると、
    男性が45歳までにあるパターンのハゲになると、
    悪性の前立腺がんリスクが高くなるそうです。

    Relationship Between Male Pattern Baldness and the Risk of Aggressive Prostate Cancer: An Analysis of the Prostate, Lung, Colorectal, and Ovarian Cancer Screening Trial

    そのパターンとは、
    ・額がM字ハゲ
    ・頭頂部が円形に薄くなる
    というハゲのこと。

    この2つのハゲパターンが重なると、
    そうでない男性に比べて、
    前立腺がんリスクが40%高くなるそうです。

    調査対象者は3万9千人だそうで、
    かなり信ぴょう性が高いと思います。

    なぜハゲのパターンと前立腺がんとに関係があるのかはわかっていません。
    一節には男性ホルモンが関係しているとのこと。