処理流暢性とは要するに「わかりやすさ」の事。
人はわかりやすい物事を「真実」だとみなす傾向があるそうです。
「処理流暢性」ってなに?→「わかりやすい=真実」にみえてしまう心理です。
処理流暢性には以下の3種類があります。
- 知覚流暢性
文章が見やすい書体とか、文字が綺麗、文字と背景のコントラスト、適切な改行など。
- 言語流暢性
音声が聞き取りやすいとか、文章構文が平易など。
- 概念的流暢性
既知の概念が使われている事や、関連する話題を知ってる事。
また、興味の無い物でも繰り返し接触すると好きになる事。
例:ナチスドイツのプロパガンダの原則「テーマ、考え、結論を絞り、執拗に繰り返せばよい」
ナチスのプロパガンダ
この風刺画が処理流暢性の「わかりやすい」説明です。

わかりやすい故に間違っています。
なぜなら「簡単で間違っている」と「複雑で正しい」のみを例示しているから。
実際には「簡単で正しい」ことも「複雑で間違っている」こともあり得ます。
この風刺画はそれらのケースを除外し、
あたかも「正しい=複雑」であるかのようにイメージ操作しています。
処理流暢性は自信の形成にも影響を与えています。
学生に試験で良い点を取れる理由を上げさせた場合、
理由を数個上げさせた場合と、10個以上上げさせた場合とでは、
数個上げさせた場合の方が自信が高くなったそうです。
逆に良い点が取れない理由を上げさせた場合は、
理由を10個以上上げさせた場合の方が自信が高くなったそうです。
これは数個のシンプルな理由は10個以上の理由よりも真実性が高く感じられるから。
理由を数個しか上げない方をより強く信じてしまうわけです。
アンケートの回答では、知覚流暢性が高い方が正直に回答する傾向が高く、
逆だと不正直に回答する傾向が高くなるとのこと。
しかし逆に処理流暢性が低い物は「珍しいもの」「斬新なもの」と受け取る傾向もあります。
また処理流暢性が下がる事で、その物事を慎重に判断するようになります。
幸福度が高い人は処理流暢性が低い難解なものを好み、
逆に幸福度が低い人は処理流暢性が高い平易なものを好みます。
平易な名前の企業はそうでない企業よりも株価が高い傾向があり、
平易な名前の商品はそうでない商品よりも売れる傾向があります。