鬱病の人は世界を正しく認識している

抑鬱リアリズムとは、
抑鬱傾向が強い人は世界を正しく認識している
という仮説のこと。

抑鬱傾向の強い人は、
単に世界を正しく認識しているだけで、
病気ではないのかもしれません。

この仮説の根拠となっているのは、
リン・アブラムソンとローレン・アロイという研究者が
1970年代に行った実験結果です。

その実験とは、
被験者にランプを点灯させるスイッチを押す指示を与え、
実験後に自分が何回スイッチを押したかを尋ねるというもの。

抑鬱傾向の強い人は回数を正確に記憶し、
非抑鬱傾向の強い人は不正確だったそうです。

別の類似実験でも、
抑鬱傾向の強い人は時間の長さを正確に把握し、
非抑鬱傾向の強い人は不正確だったそうです。

更に別の実験では
ある作業をしてもらい、その内容の出来不出来を評価させると、
抑鬱傾向の強い人は出来を正確に把握し、
非抑鬱傾向の強い人は自己評価が甘かったそうです。

そしてまた別の実験では、
ある社会状況を評価してもらい、
原因が外部要因か内部要因かを判断させると、
抑鬱傾向の強い人は因果関係を正確に捉え、
非抑鬱傾向の強い人は良いものは内部要因と考え、
悪いものは外部要因と判断する傾向が強かったそうです。

以上の実験から、
普通の人は世界を自分にとって都合の良いように見ていて、
無意識に自分の実力を過大評価している一方、
抑鬱傾向の強い人は世界も自分をも正確に把握している、
という仮説が生まれたようです。

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