カテゴリー: 科学

  • 北極熊の毛を真似た防寒素材

    中国杭州の浙江大学の研究で、北極熊の毛の構造を模倣した断熱繊維を開発。

    A thermal-invisibility cloak spun from silk and ice
    北極熊の毛を真似た防寒素材
    画像左が北極熊の毛の断面。
    右が断熱繊維の断面。

    北極熊の毛は中空構造になっていて、
    多重の空気の層で熱を体に伝えにくく、
    体温が外気に漏れにくいそうです。

    要するに二重窓と同じ断熱原理。
    空気は熱伝導率が低く、また小さな気泡に区切られることで、熱対流も起きません。

    絹と氷を混ぜたものを押し出して繊維状にすることで、
    氷が溶けがあとに内部に空洞ができ、断熱繊維となります。

    この断熱繊維で布を作って兎に被せると、
    赤外線センサーには映らなくなったとのこと。

    今後は軍事応用も考えられているようです。

  • 蟻は体内で抗菌物質を合成している

    米アリゾナ州立大学で研究で、蟻が体内で抗菌物質を合成していたと判明。

    アリは人間のための「製薬工場」になるか? 研究

    蟻は分泌腺から生まれる抗菌物質を体中に塗って、菌類に抵抗しているそうです。
    蟻の種類が異なると、異なる抗菌物質を合成している事もわかったようです。

    元々の研究は、蟻の巣のような密集社会は、
    病原菌が蔓延するには好都合な環境なのに、
    蟻の社会に伝染病が広がる事はない
    という疑問からスタートしたらしいです。

    ただし新しい疑問も生じてきたそうです。
    それは、蟻の抗菌物質は何万年も前から使われていたはずなのに
    耐性菌が生まれていないのはなぜなのかっていう疑問と、
    抗菌物質を作らない蟻が8種類見つかった事。

    「抗菌物質なしでどうやって菌に抵抗しているか」
    を研究するのが今後の課題とのこと。

  • 仲間の為にドアを開けて通してあげるロボット

    ボストンダイナミクスが作った新しいロボットは
    自分でドアを開けて仲間ロボットを通してあげるロボット。
    ボストンダイナミクスのドアを開けるロボット
    この2台のロボットをお互いに無線通信してるんですかね。
    動画の解説文に何も書いてないので想像ですが。

    このドアはバネ仕掛けで自動的にゆっくりと閉まるドアですが
    ドアの種類に応じて異なる開け方をするのか、興味深いところ。
    (さらに…)

  • ASMRとは何か

    ASMRとはAutonomous Sensory Meridian Responseの略で
    訳語はないようですが、自律神経の絶頂反応というような概念のこと。

    意味は、聴覚や視覚刺激で心地よい感覚や頭がザワつく感覚になること。

    人によっては「ボブの絵画教室」の語り口がASMRになるそうです。
    Bob Ross – Wilderness Day (Season 31 Episode 13)
    また、筆をこする音とかイーゼルに叩きつける音などもASMRになるんだとか。

    私にとってはホロフォニクスサウンドがASMRです。
    3D sound “Holophonics”  ホロフォニクス
    もっとも、ホロフォニクスの場合は独自の立体音響が重要で
    音の種類はどうでもいいのですが。
    とはいえ、頭がザワつくのは同じです。

    人によっては石鹸を削る音がASMRになるらしいです。
    ASMR Soap carving

  • 機械学習AIで鬱病者が頻用する単語や表現が判明

    AIが鬱病者がメンタルヘルスフォーラムで頻用する言葉やフレーズを見つけたそうです。

    Depression warning signs: Pay attention to the words they use — Quartz

    機械学習を使った調査で「うつ」病の人がよく使いがちな言葉が判明

    それは「私」とか「自分」という一人称
    逆に「彼」「彼女」などの三人称はほとんど使ってないそうです。
    これは鬱病者が孤立した状況に置かれている事を示唆しています。

    また「常に」「絶対に」「何もない」などの「絶対性を表す単語」も頻用しているそうです。
    これらは自殺念慮フォーラムで80%の有病率、
    不安と鬱のフォーラムでは50%の有病率だった、とのこと。

    回復フォーラムでは「否定的な感情」を表す言葉が大部分で、
    同時にポジティブな言葉も70%あったとのこと。
    つまり、否定と肯定が織り混ざるのが「回復期」の特徴のようです。

    例え回復後でも「絶対性を表す単語」を使っている時は
    鬱病を再発させる兆候らしいです。

    言葉を使うから鬱病になるのか、
    鬱病だからその言葉を使うのか。
    この研究では後者の解釈ですね。
    日本では「言霊」とかいって、前者の文化ですけど。
    個人的には後者の解釈を支持してます。

  • Starmanとは何か

    StarmanとはSpaceXという宇宙船を開発する民間企業が2月6日に打ち上げた人形のこと。
    StarmanはTesla Roadsterという自動車に乗せられた状態で、
    自動車ごとロケットで宇宙に打ち上げられてます。

    自動車にはライブ中継用カメラが搭載され、
    なんとYouTubeでその映像のログを見れます。

    Starman Replay – Join SpaceX Falcon Heavy Starman Views From Space

    Starman車内映像

    Starman車外映像

    正直言って、スタジオで収録したSFX映像としか思えないw
    でも大勢の人が監視する中でロケットを打ち上げた事自体は事実。

  • 絵の具が張り付かない超撥水素材

    絵の具が張り付かないシートのデモンストレーション動画。
    絵の具が張り付かない超撥水素材
    このシートは「TOYAL LOTUS」と呼ばれる蓮の葉の構造を真似た素材とのこと。
    森永乳業がヨーグルトのフタに採用しています。

    4ポット史上初!ヨーグルトが付着しにくいフタ

    通常なら絵の具がべたっと張り付くのは表面張力のせい。
    蓮の葉は表面がミクロな凸凹になっていて、
    液体の表面張力が作用しにくいようです。
    それと似たような構造のシートなので、張り付かないとのこと。

    (さらに…)

  • 蚊は自分を叩こうとした人間を記憶する学習能力がある

    米ワシントン大学の神経生態学者のリッフェル氏の研究で
    蚊は自分を叩こうとした人間の匂いを記憶すると判明。

    蚊は叩こうとした人を覚えて避ける、はじめて判明

    研究では、蚊が好む匂いを嗅がせつつ、
    人が腕を叩くのと同じ振動を20分間与えたところ
    蚊は同じ匂いがすると避けるようになったとのこと。

    蚊が匂いを回避する効果は、虫除けスプレーと同じくらいだったそうです。

    記事タイトルはあたかも1回叩いただけで学習するかのようですが
    実際の研究では20分も振動を与えているので
    正確な表現ではないですね。

    個人的には蚊にも学習能力があるって所が驚きでした。

  • 現代のリアルタイム合成映像は実写と区別がつかない

    クロマキー自体は何十年も前から存在しますが
    さすがにリアルタイムではありませんでした。
    現代のリアルタイム合成映像は実写と区別がつかない
    この動画のデモンストレーションはリアルタイム。
    よ~く見ると、人物と背景の影の付き方が微妙に食い違ってます。
    そういう「粗探し」をしないとわからないレベルですね。
    (さらに…)

  • 空気中の水分で動く尺取り虫ロボット

    空気中の水分だけで推進するインチボット(Inchibot)を開発したそうです。

    水分で動くインチボット

    Researchers create tiny robots powered only by moisture

    このロボットはペラゴニウムカルノサム(Pelargonium carnosum)という植物をモデルにしています。
    ベラゴニウムカルノサムの種子は水分を含むと伸縮する性質を持ってます。
    2種類のナノファイバーを重ねて、片方を水分で伸縮させる素材にすると、
    水分を含んで縮んだり、乾燥して伸びたりを繰り返して、前に進みます。

    このインチボットは軍事や医療への応用が予定されています。

    その実証として、バクテリアで満たされた皿の上を抗生物質を含んだインチボットを動かすと、
    インチボットが進んだ部分のバクテリアは消えていました。
    抗生物質を積んだインチボットがバクテリアを殺す