2016年12月から2017年8月のキューバで、アメリカ大使館が謎の音響攻撃を受けていたという問題は超音波の多重干渉が原因だったようです。
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超音波の干渉波
ミシガン大学のコンピュータ科学者のKevin Fuは、
音響攻撃とされる波形を見て、音波の干渉を疑ったそうです。
そこで中国の浙江大学のWenyuan Xuと協力して
同じような波形ができる干渉波を探したとのこと。
これは相互変調歪(Inter Moulation Distortion, IMD)と呼ばれる現象で、
周波数の異なる複数の信号の和や差となる新しい周波数の信号が生まれること。
歪み(電子機器)
その結果として、25KHzと32KHzの音波の干渉で問題の7KHzの干渉波が生成されたと。
この7KHzの干渉波はアメリカ大使館で収録されたのと同じ周波数。
Kevin Fu自身がその実験動画を公開しています。
Covertly Exfiltrating a Song with an Ultrasonic Carrier
だとしても、元になった超音波源は何なのかという疑問は残ります。
実験動画を見ても、上手いこと干渉波が生成されるように音源を配置してるように見えます。
ということは、やはりアメリカ大使館の近辺で干渉波が生まれるような位置に音源を意図的に設置してたはずです。
音響攻撃の正体は殺虫剤説
カナダのダルハウジー大学の新たな研究で、蚊を殺す殺虫剤が音響攻撃の正体だったという説が出てきました。
Mosquito fumigation may have caused mystery ‘Havana syndrome’, study says
2016年にジカ熱が流行し、キューバは殺虫剤を2週間おきに撒き続けていたそうです。
ジカ熱は蚊が媒介する感染症で、治療法はなく、安静にして自然治癒を待つしかない熱病。
症状を訴えた人からピレスロイドやリン酸エステルなど殺虫成分が検出されています。
症状を訴える人の数と、殺虫剤を撒いた回数とが相関している事も判明。
現に殺虫成分が検出されているのだから、超音波説よりも信憑性は高いですね。
マイクロ波攻撃説
全米科学、工学、医学アカデミーの専門家委員会は、
外交官の聴覚障害の原因はマイクロ波攻撃を「最も妥当」とする報告書を公開しました。
根拠は「外交官に特有である」「特定の方向から衝撃や音を感じた」こと。
化学物質が原因とすると、外交官に特有なのはつじつまが合わないわけですね。
過去に旧ソ連で高周波攻撃の研究がなされていたこともあるそうです。
じゃあやはり、当初の干渉波説が正しかったんじゃ?
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