超音波式加湿器は価格が安く、静音性も高い加湿器ですが、
実は家電製品や室内環境に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
最大の問題点は、超音波式加湿器が水道水中のミネラル成分、
特にカルシウムを微細な粒子として空気中に拡散させてしまうことです。
超音波が水面を微細に振動させ、直径約1~5μm(マイクロメートル)の水滴が飛びます。
この時、水に溶けていたミネラルも飛散するわけです。
これらの粒子は以下のような悪影響を及ぼします。
白い粉として室内に堆積:
水道水に含まれるカルシウムやその他のミネラルが、家具や床に白い粉として付着します。
これは清掃の手間を増やすだけでなく、長期的には家具の劣化にもつながります。
電子機器への深刻な被害:
空気中に漂うミネラル成分が電子機器内部に侵入すると、
回路やセンサーに付着・蓄積し、故障の原因となります。
パソコンやスマートフォン、ゲーム機など精密電子機器への悪影響があるわけです。
ガスコンロの不完全燃焼リスク:
空気中のミネラルがガスコンロに火に燃焼効率を落とします。
ミネラルがコンロのバーナーの穴の目詰まりを起こす可能性も高いです。
結果、不完全燃焼リスクが高まります。
不完全燃焼は一酸化炭素中毒のリスクとなり、煤も発生します。
バーナーの寿命低下も起きます。
以上から、室内加湿には気化式加湿器(水を自然に蒸発させるのでミネラルは飛ばない)や、
蒸気式加湿器(加熱で水を蒸発させるのでミネラルは飛ばない)の方がオススメです。
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