PC間データ転送の方法

異なるPCでデータ転送する簡単な方法は、
USBリンクケーブルを使う事です。


サンワサプライ ドラッグ&ドロップ対応USB3.0リンクケーブル(Mac/Windows対応) KB-USB-LINK4

USBリンクケーブルは普通のUSBケーブルとは異なり、
ケーブル自体に転送用のプログラムが搭載されています。
なので、USBリンクケーブルでPCを繋ぐだけで、データ転送できます。

可能ならUSBバージョン3.x系に対応したリンクケーブルが転送速度が早いのでオススメ。
ただし、両者のPCが3.xに対応してないなら無意味。

2.x系だと転送速度の理論値は480Mb/s≒60MB/s
3.x系の転送速度の理論値は5Gb/s≒600MB/s

どのメーカーのリンクケーブルであれ、
長時間の動作では廃熱の問題があり、動作不安定になるようです。

PC間データ転送に関心がある人は、大量データを想定しているはず。
なので、大量データ転送ではリンクケーブルの利用は非推奨です。

LANケーブル直結でPC間データ転送をする

次善の方法は、LANケーブルで2台のPCを直結する方法ですが、
両者のPCでIPアドレスを固定する必要があり、手間がかかります。
※DHCP機能を使えば自動的にIPアドレスを割り振るので、手間はかかりません。

廃熱の問題は起きず、
転送速度も十分に高速で、
大量データ転送に向いています。

LANケーブル直結の場合はインターネット接続を停止しておきます。
というか、LANケーブルを外すと自動的に停止します。

使うケーブルは「クロスケーブル」です。
ストレートケーブルでは十分な速度が出ません。


サンワサプライ カテゴリ6UTPクロスケーブル 2m ライトグレー KB-T6L-02CK

手持ちのLANケーブルがクロスかストレートか見分けるには、
端子の色の並び順でわかります。

両端の端子を比較し、色の並び順が同じならストレートケーブル、
色の並び順が左右逆になっていたらクロスケーブルです。

LANクロスケーブル

お互いのPCの「ワークグループ」を同じ名称にする必要がありますが、
何も弄ってないならデフォルトの「WORKGROUP」のままのはずなので、変える必要はありません。

もし変えるなら、Win7の場合はコンピュータを右クリック→
→プロパティ→コンピュータ名、ドメインおよびワークグループの設定の「設定の変更」。
Win10の場合は、設定→システム→「このPCへのプロジェクション」→「PC名を変更する」。

IPアドレスを設定する

両者のPCで異なるIPアドレスを設定します。
ここではWindows7(転送元)からWindows10(転送先)へのPC間データ転送を例にします

DHCP機能が有効なら、自動的にローカルIPアドレスが割り振られるので、この手順は不要です。

Windows7ではコントロールパネル→「ネットワークの状態とタスクの表示」(または「ネットワークと共有センター」)
→ローカルエリア接続を右クリック→プロパティ→インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)を選択
→そのプロパティを開きます。

「次のIPアドレスを使う」欄の「192.168.x.x」のx部に任意の数値(0~255)を入力。
例えば192.168.0.100とします。
先頭の192.168はローカルIPを意味するので変更するのは×。
サブネットマスクはそのまま。
デフォルトゲートウェイはどちらかのIPアドレスにします。
ここでは転送元Windows7側のIPアドレス192.168.0.100を入力。

優先DNSサーバーも同様に192.168.0.100にします。
代替DNSサーバーは不要なので空欄のまま。

以上を入力してOKをクリック。

次にWindows10側でもIPアドレスを固定します。

設定→ネットワークとインターネット→ネットワーク接続の「イーサネット」を右クリック。
Win7と同様に「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)を選択し、プロパティを開きます。

ここではWin10のIPアドレスを192.168.0.101とします。
デフォルトゲートウェイと優先DNSは転送元のWin7の192.168.0.100にします。

フォルダを共有化する

Win10側でデータ転送したい場所にフォルダを作成します。

そのフォルダ(または転送したい既存フォルダ)を右クリック→共有タブ→共有→Everyoneを選択し「追加」。
Everyoneのアクセス許可レベルを「読み取り/書き込み」にします。

またコントロールパネル→ネットワークとインターネット→ネットワークと共有センター→共有の詳細設定を開きます。
「すべてのネットワーク」のパスワード保護共有を「無効」にします。
保護共有を無効にしないとパスワードの入力を求められるので煩雑です。
どうせ自分しかアクセスしないのでパスワードは不要です。

ほかの注意点として「ネットワーク探索」や「ファイルとプリンタの共有」を有効にします。
両者のPCで有効になっている必要があります。

LANケーブル(CAT7)の転送速度は20~30MB/sでした。
30GBのデータの転送時間がおよそ30分で終了。
約1GB/1分。

ちなみにルーター経由での転送速度は約10MB/s。

2台のPCのLANチップが1Gbpsに対応している場合、
かつLANケーブルが1Gbps通信に対応している場合、
より高速なデータ転送が可能なはずです。

データ転送が終わったら両者のPCで「IPアドレスを自動的に取得する」に戻します。
DHCP機能による自動割り振りをしたのなら、戻す必要はありません。
またWin10のフォルダの共有も解除し、パスワード保護共有も「有効」に戻します。

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