タンパーエビデンスとは何か

 
ライフハック事件事故

タンパーエビデンスとは、瓶ジュースなどのフタの事。
ただし、一度開封するとフタの下部が破断して、一目見れば開封済みとわかるフタのことです。
タンパーエビデンス

これはかつて日本で、清涼飲料水の瓶に除草剤などを混ぜて自販機のそばに放置し、
それを飲んだ人が死んでしまうという「通り魔」的な殺人事件が多発したのを受けて開発されたそうです。

事件が起きる前、ビンの飲み物のフタは「王冠キャップ」でした。
これは王冠を伏せた形状に似ている事が由来。
王冠キャップ
王冠キャップは栓抜きで開ける際に、フタが押し上げられて歪みます。
しかし、慎重に開けるとフタが殆ど歪まずに済みます。
そして内部に薬剤を入れたら、慎重にペンチなどでキャップし直せば、
パッと見では開封済みかどうか、わからなくなります。

まあ自販機に放置してる素性のわからない物を飲む方もどうかしてますが、
開封済みとは見えないので安心してしまうという心理も突いてはいます。

タンパーエビデンスで通り魔的な毒殺がなくなったと思いきや、
タンパーエビデンスが普及するのと期を同じくして、
ペットボトルが普及してしまいました。

それで従来のビンなら困難だった、
「ボトルの底に穴を開けて薬物を注入する」手口での毒殺も可能になってます。
ビンの場合は痕跡が残らないように穴を開けるのは至難です。
ペットボトルだと穴を樹脂で塞げば、よく観察しないと見つかりません。

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