映画グリフターズの感想

グリフターズはタクシードライバーで有名なマーティン・スコセッシが製作した映画ですが、
社会批判などのメッセージ性はなく、
ただのチンケな小悪党達の人生のワンシーンを切り取ったという、
パルプフィクション的な内容に終始してます。

押し入れ整理で昔録画したテープが出てきたので、
捨てようかと思いつつも視聴してみたら、
意外に楽しめたので、ついでにあらすじと感想です。

グリスターズ(Grifters)とは詐欺師達という意味で、
競馬詐欺をやってるおばさんリリィと、
その息子ロイと恋人マイラの3者が主役。
ロイも釣り銭詐欺をやってるし、
マイラは元は投資詐欺の片棒を担いでたけど、
今は体で誘惑しつつ偽の宝石を換金する詐欺をやってる。

ロイはリリィが14才の時に産んだ子で、疎まれて育ったらしく、
ロイは17才で家出して以降、詐欺師として生計を立ててたって設定。

ロイはとある酒場で詐欺がバレて腹を殴られ、2日後に容態が悪化し死にかける。
その時ちょうど、8年ぶりに母リリィと再会。
リリィは息子を病院に入院させる。
病院でリリィはロイの彼女マイラと出会うけど、
リリィはマイラを毛嫌いする。
毛嫌いするのはたぶん、自分と同じタイプの女だと勘づいてたから。

リリィはボーボというマフィアのボスの命令で競馬詐欺をやってた。
しかし儲けを誤魔化していると疑われ、ボーボの自宅で制裁を受ける。
その際に右手の甲にタバコに火で根性焼きをされます。
ここでは上手いこと言い逃れて、
少しだけ誤魔化していたと認めて難を逃れる。
ボーボとしても拷問と脅しでゲロったという体裁なので、信用した様子。

ロイはマイラに詐欺の事を隠して会社勤めと嘘をついていたけど、
マイラと一緒に旅行に行った際にイカサマ賭博をしてたと見抜かれてしまう。
しかしマイラも実は元詐欺師で、そんなロイに詐欺師としての才能を見出す。

ここからはマイラの回想で、パートナーのコールという詐欺師と組んでいた。
2人が金持ちの投資家から金を騙し取るエピソード。
事務所に警察役の仲間がガサ入れして、マイラは銃殺される。
しかしそれは演技で、投資家は事件に巻き込まれたくないので逃げてしまう。
人死にが出てるのに逃げるかなあという気はするんですが、
金の為なら違法でもOKという性格なので、
バックれるのはザラなんでしょうね。

ロイはマイラの仲間と組むことを拒否。
それはマイラがリリィに似て、強欲だからと。
この場では言わなかったけど、
ロイの詐欺の師匠から「相棒は作るな」という教えを守ってたのも理由。
ここでマイラはロイが母リリィとセックスしたがってると言い出す。
そうではなく、母の愛情が欲しいんでしょうけどねえ。
マイラは若い頃のリリィはこんな感じだったんだろうと思わせる雰囲気で、
そう疑うのも無理はないかと……。

ロイが首肯しない為、切れたマイラは、
リリィが車のトランクに大金を隠し持ってるとボーボに密告。
仲間から連絡を受けたリリィはすぐに雲隠れ。
実はリリィは競馬詐欺の儲けを「少し」ではなく、相当誤魔化してたわけ。
まあ、白昼堂々と競馬場の駐車場でトランクを開いて金を隠すのは不自然なんですがw
今までよくバレなかったなと。

リリィを尾行してたマイラは同じモーテルに宿泊。
そして合い鍵を使ってリリィを殺して金を奪おうとする。

ここでシーンが飛んで、ロイがリリィの身元確認に警察に呼ばれるんですが、
右手の甲の火傷の跡が無かったのを承知で、
死体がリリィの物だと警察に証言し、リリィを庇ってしまう。
その死体は実はマイラ。
顔は銃弾でぐちゃぐちゃなので判別できないという状態。
ロイは死体が別人と気付いて溜息をつくけど、
一見、悲しみを押し殺す溜息に見えます。
しかしこれは実は安堵の溜息。

リリィはマイラの密告だと察知し、
マイラがモーテルに来て自分を殺す事も予想し、
マイラが宿に忍び込んだ際に逆に返り討ちにしてた。
別にマイラの尾行に気付いてた訳ではないのに、勘が良すぎw

リリィはトランクの金を放置し、逃走資金の為にロイの隠し金を盗もうとします。
放置したのはボーボとしては金が手に入ればそれでいいからでしょうね。
それと嘘の身元証言でリリィは死んだ事になったのだし。
そこにロイが帰宅し、リリィに足を洗ってまともに働けと諭します。
もしリリィが足を洗うなら自分も詐欺を辞めると言い出します。
これはつまり、一緒に生活しようと言ってるのと同じ事。
まるで性悪女の彼氏が彼女を説得しているかのよう。
それを聞いてリリィも、ロイが自分とセックスしたがってると言い出し、ロイは困惑。
ロイとしてはまっとうな親子関係を望んでただけでしょうね。
リリィはその隙にグラスを載せてたトレイでロイを殴るけど、
グラスが割れて破片でロイの頸動脈を切ってしまい、ロイは出血多量で死亡。

これはリリィとしても予想外だったようで、嗚咽を漏らしますが、
すぐに気を取り直してロイの金をかき集め、逃走します。
血塗れの札すら1枚たりとも残さず集めるのは、
如何にも金に執着のあるさもしい女って感じですね。

これで物語はお終い。

リリィは今後も新天地で詐欺を続けるのだろうし、
ロイは死体で見つかり、リリィはマイラの格好をしてたので、
その犯人はマイラだと勘違いされるだろうけど、
本当のマイラは既に死んでるので、
ロイの殺人事件は迷宮入りするだろうという、
救いの無い後味の悪い結末になってます。

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