フランスで、新型コロナウイルスの患者に2つの薬を投与したら100%治癒すると判明。
2つの薬とは、抗マラリア剤クロロキンとアジスロマイシン。
ちなみに、アジスロマイシンとは肺炎治療用の抗生物質の1つで、他の薬との相互作用がほとんど起きないそうです。
研究では10歳~87歳までの男女36人の患者を3グループに分けて、薬の投与実験を行ったようです。
1つは何も投与しないグループ、1つは抗マラリア剤のみ、1つは抗マラリア剤とアジスロマイシンを同時投与しています。
すると、2剤を同時投与した6人は5日後と6日後にはPCR検査が陰性となってます。
抗マラリア剤のみのグループは14人は、6日後に7人しか治癒していません(5日後と6日後にどちらも陰性)。
6例しかないので信頼性はわかりませんが、
この2つの薬の同時投与の有効性は、本来は中国の研究で報告されていたとのこと。
その報告による有効成分はクロロキンとヒドロキシクロロキンだったようです。
中国ではかなりの患者が出たので、相応の人数の治癒例があるはずです。
マラリア薬は新型コロナ死亡リスクを上げるかもしれない
マラリア治療薬に新型コロナ治療効果が期待されていましたが、
ヒドロキシクロロキンには死亡リスクを上げる効果があるという逆の研究結果が出たようです。
アメリカの医学誌ランセットに載った報告によると、
アメリカの新型コロナ患者96000人のうち15000人について、
ヒドロキシクロロキンを投与された患者は、
投与されてない患者よりも死亡率が高かったとのこと。
上記研究では2つの薬を併用する事が条件なので、
ヒドロキシクロロキン単独だと逆効果なのかもしれませんね。
BBCによると、ヒドロキシクロロキン単独投与の死亡率は18%、
クロロキン単独投与の死亡率は16.4%。
どちらも投与してない場合は9%だったとのこと。
抗生物質との併用の場合の死亡率は、もっと高いそうです。
アジスロマイシンとの併用については不明です。
トランプ氏服用の抗マラリア薬、死亡リスク増大で治療効果みられず=英医学誌
抗マラリア薬に発症予防効果は無い
トランプ大統領が服用してる交マラリア薬ヒドロキシクロロキンには、
新型コロナウイルスの発症予防効果はなかったと判明。
アメリカとカナダの患者821人に、感染者との接触後4日以内にヒドロキシクロロキンを投与。
ただしグループを2つに分けて、片方は偽薬を投与しています。
その後14日以内に陽性判定となったか発症した人の割合は、
ヒドロキシクロロキン側の発症者は12%、偽薬側の発症者は14%でした。
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