ヤマト運輸が2017年4~9月期決算で128億円の赤字となったそうです。
これはAmazonがヤマト側に支払う料金が少なすぎるからではなく
ヤマト運輸の企業戦略が徒になったのが原因らしいです。
ヤマト運輸「128億円赤字の正体」アマゾンのせいじゃなかった
ヤマトと好対照な佐川は同時期に営業利益289億円。
佐川は数年前にAmazonとの取り引きを辞めてます。
引き替えにヤマトはそれを商機とみてAmazonと提携。
しかし、取引量増加に伴って人員拡充を行わず
現場の配達員の負担が増え続ける一方だったと。
今回の赤字は人員拡充を一気に行ったのが原因らしいです。
それなら来期からは黒字かと言うと、
そうは楽観視できないようです。
理由はヤマトの「高コスト体質」。
佐川とヤマトを比較すると以下の相違点が見られるそうです。
- ヤマトは単価の安いDM便を多数扱っている。
- ヤマトは拠点配送を自社トラックで行っている一方、佐川は外注やコンテナ電車で。
- ヤマトは家庭向け小口配送が主で、佐川は企業向け小口配送が主。
ヤマトのDM便は、かつて日本郵政の独占を批判して
民間業者でも配送できるようにしたんですが
単価の安い家庭向けDM便を扱っても旨味がないので、
恐らく、企業のダイレクトメールをグロスで受注するのが真意だったんじゃないですかね。
佐川が企業向けに強いなら、ヤマトは佐川の為にお膳立てしたようなもの。
企業のダイレクトメールの類は主に佐川が配送してるんじゃないですかね……。
拠点配送については外注の方が金がかかりそうだけど、
コンテナ電車についてはコストダウンになるんでしょうね。
実際、佐川は増収になってんだから。
コンテナ電車が一度に運ぶ量と同じ量をトラックでとなると、
かなりのドライバーが必要で、人件費がかさむはず。
家庭向け小口と企業向け小口では、配送の効率が違うんでしょう。
各家庭の玄関まで出向くのと、企業ってのは都心部にあるので、
都心部を回るのとでは、どちらが効率的か問うまでもないでしょうね。
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