オーストラリア西部で見つかった菌類のフザリウムが、周囲の金イオンを取り込んで金を作っているとわかったそうです。
この地域は元々金鉱脈が豊富に存在するとのこと。
菌類は元々、有機物を分解し、アルミニウムや鉄、マンガンやカルシウムなどを生成することで有名。
しかし金は化学的に安定な物質なので、フザリウムが金イオンを酸化還元して金に変えているのは異例で、研究が進められていたようです。
この地域のフザリウムは金イオンを取り込んで菌糸の成長に利用しています。
金イオンが存在する環境とそうでない環境では、菌糸の成長速度が倍くらい変わってます。
ただし、成長が倍化したのはスクロースを炭素源とする培地で、リグニンを炭素源とした培地では変化がなかったとのこと。
これはスクロースを代謝に利用するには必要なエネルギーが多く、金イオンを利用してエネルギー代謝を補っているからのようです。
フザリウムは金を菌糸にコーティングし、フザリウムが地上に侵食する事で金を地中から地表まで移動させている、と研究者は見ているようです。
とすると、金の鉱脈は元は菌類が長い時間をかけて作り出した可能性もあるんじゃないでしょうか。
従来の説だと、金属鉱脈は地中の熱や圧力で生まれ、造山運動で地表まで競り上がってきたと考えられていますが……。
Evidence for fungi and gold redox interaction under Earth surface conditions
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