音楽のドラマ性を抑えた指揮で有名なクレンペラーの第九演奏。
テンポの遅さはチェリビダッケにも似ています。
テンポを揺らさず厳格な感じ。ゴシック様式の教会を思わせます。
どの演奏でも木管楽器を聞かせようとするのが、わかりやすい特徴のひとつ。
1957年ライブ録音がもっとも評価が高いです。
こっちはクレンペラーとの会話録です。
ユダヤ人であるためにドイツを追われ、アメリカへ渡って以後も病気やケガを負いながらも活動を続けた半生記と、音楽観とを語ってます。
音楽のドラマ性を抑えた指揮で有名なクレンペラーの第九演奏。
テンポの遅さはチェリビダッケにも似ています。
テンポを揺らさず厳格な感じ。ゴシック様式の教会を思わせます。
どの演奏でも木管楽器を聞かせようとするのが、わかりやすい特徴のひとつ。
1957年ライブ録音がもっとも評価が高いです。
こっちはクレンペラーとの会話録です。
ユダヤ人であるためにドイツを追われ、アメリカへ渡って以後も病気やケガを負いながらも活動を続けた半生記と、音楽観とを語ってます。
遅いテンポで有名なチェリビダッケの第九録音は、
現状、正規で発売されている録音は1989年盤だけらしいです。
これも全般的に遅いです。
第2楽章はスケルツォに聞こえないほど。
第3楽章ではとても美しくて、ハマってると思います。
第4楽章は合唱が細部まで聞こえる緻密な演奏。
私が聞いた印象では「響きの美しさ重視」って感じですが、これは本人の主張とは異なります。
「音楽が美しいと思うのは間違い」
「響きは美を真理へともたらす」
「音楽を魅力的と思ってはならない。それは、はかないものを永遠化する一度かぎりの機会なのである」
「音楽の本質は音と人間の関係性の中にある。そして響きのこの時間的な構造と人間の感情との間の関係を探求することにある」
毒舌で有名なチェリビダッケは、同時代の音楽家をほとんど酷評しています。
そんなチェリビダッケの語録。
ミュンヘンフィル時代の記述に偏った伝記。
遅いテンポの意味などにも触れています。
チェリビダッケを間近で見た楽団員のひとり元ミュンヘン・フィル首席ファゴット奏者の回想録。
マーラーで有名な指揮者テンシュテットの「第九」録音。
フルトヴェングラーのバイロイトライブに比肩する人もいます。
ただし、評価が高いのはライブ録音の盤でスタジオ録音はおとなしめだそうです。
1992年、癌で亡くなる直前のライブ録音。
3つのライブ録音がありますが、この録音がフルトヴェングラーを引き合いにだすほどに評価が高いです。
全般的に攻撃的な感じです。
金管、ティンパニを大きめに鳴らし、アッチェレランドも激しいながら弦が乱れません。
1985年、咽頭癌でロンドンフィルを辞任する直前のライブ録音。
これもアグレッシブな演奏。
最後の熱狂的な拍手もそのまま収録されています。

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(ヘガンデル/ホジソン/ティアー/ハウエル/ロンドン・フィル/テンシュテット)(1985)
フルトヴェングラーと対立していたトスカニーニは、1952年に録音したスピーディな第九演奏が有名です。
トスカニーニ自身は「楽譜に忠実」に演奏したと主張していたようです。(早過ぎるテンポ指示を守ったこと)
第1楽章冒頭の、弦のトレモロがスタッカートのようにリズミカル。霧や霞を思わせるフルトヴェングラーとは対照的。
第2楽章も早いけど、スケルツォなのでむしろ「らしい」と思います。
第3楽章では歌うように演奏しています。オペラの指揮でキャリアを重ねた人なので当然かと。
第4楽章がとても速いテンポで始まるのも、オペラの終劇みたいな盛り上がりを意識してるんだと思います。
歓喜の歌も速いので、まるで「強制された歓喜」という感じになってますが……。
独唱に過剰にビブラートをかけまくっているのも特徴的。
最後の終わり方は逆に遅めのテンポです。
個人的には一番好きな録音です。
全4幕のオペラ(喜劇)を見ているような感覚がします。

ベートーヴェン : 交響曲第9番 「合唱」&ミサ・ソレムニス
カラヤンはトスカニーニの録音を楽団員に聞かせていたらしいです。
シンフォニーをオペラのように指揮するカラヤンは、トスカニーニからオペラっぽいスタイルを受け継いだんだと思います。
カラヤンの第九の代表的録音をいくつか。
アンチカラヤンからは、「大衆的」と批判されています。
個人的には、カラヤンはシンフォニーをオペラっぽく指揮する人って感じです。
1962年にイエス・キリスト教会で録音した盤。
カラヤンの生涯で2度めの第九の録音らしいです。
ベルリン・フィルとは初共演。
金管楽器が華々しい感じです。
残響が豊か(2.4秒ほどらしいです)。
後述の録音と比べると若々しい印象を受けます。
こちらは1977年録音。ベルリンフィルを指揮した録音の中で最も評価が高いようです。
演奏者を増やした重厚な響きと、室内楽的な緻密な弦楽との融合を目指したとされるカラヤンの円熟期の盤。

カラヤン & ベルリン・フィル ライヴ・イン・東京1977 ベートーヴェン交響曲全集 V [ライヴ/ステレオ初出] [日本語解説付]
こちらは1979年東京普門館ライブの録音です。
カラヤン&ベルリンフィル円熟期の盤の1つ。
ただし、普門館そのものの音響が良くないです。
このせいか音が荒々しく聞こえます。
当時、NHK-FMで生放送され、NHKのデジタル録音第1弾でもあるそうです。
ベートーヴェン第九の演奏比較で、ほぼ必ず引き合いに出される歴史的演奏。
1951年、第二次世界大戦後に演奏が再開されたときにバイロイトに音楽家が集まって生演奏を収録したそうです。
モノラルで、機材も良い機材が揃わなかったのか、元の音質が悪いです。
※フルトヴェングラーは当日の録音を認めなかった為に、プロデューサーのレッグが隠し撮りしたとか……そういう噂があるほどの音質です。
「歴史的名盤」とされ、代替演奏が現れる可能性がゼロとも言われています。
同じ録音を元に何度もリマスターが為され、色々な盤があります。
EMI盤が本来の録音ですが、在庫があるNAXOSの方を載せておきます。

ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(バイロイト祝祭管/フルトヴェングラー)(1951年)
ただし、バイエルン放送協会の「真正ライブ」が本当の原盤で、EMI盤はゲネプロと本番とを継ぎ接ぎしたレッグの編集盤との噂があるらしいです。
「真正ライブ」盤はキングレコードから出ています。
クレッシェンドの有無や、最後の和音が破綻しているかちゃんと出ているか、
……などの違いがあるようです。
しかし、わざわざミスしたほうを編集に使うのかという疑いもあります。
よって、聞いたことが無いならどの盤でも構わないと思います。
音質が一番良いのが、Delta盤。

ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱つき》[バイロイトの第9/第2世代復刻]
このユニバーサルミュージック盤は東芝EMI「TOCE-6510」と同一盤。コツコツという足音や拍手から始まり、長い静寂のあとで演奏が始まります。
歴史的記録としては、こっちのほうが「らしい」です。
ついでに、フルトヴェングラー自身の音楽観を語った評論集も。
※文庫版は抄訳です。完訳は13篇の評論が載っています。
例の交響曲第1番HIROSHIMAのCDを再聴しました。
ご本人には不名誉なんでしょうけど、本当の作曲者は佐村河内守ではなく新垣隆だったのですから、やはり新垣隆としておきます。
聞き返してみて、現代音楽を学んだものなら誰でも作れるシロモノとは思えないです。
マーラーの真似と言ってたのですが、現代音楽を学ぶと誰でもマーラーを真似できるんでしょうか?
ちょっと信じがたいです。かなりの力作に感じます。
と言っても私は作曲理論なんてまったく知らず、ただの印象論レベルですが、新垣隆の経歴を見るに、真正の天才だったのでしょうから、天才にとってはタダの手遊びだったんでしょう。
新垣隆のWikipediaページ
そもそもクラシックの名曲には、作曲者本人にとってはタダの手遊びのつもりが思わぬ反響を受けてしまうというエピソードのある曲が少なくないです。
ラヴェルは有名な「ボレロ」を軽い気持ちで単純な構成にし、この曲を駄作のように言っていたようですが、今では名曲扱いです。
手遊びではないですが、ショスタコーヴィチの交響曲第5番は、単にソ連当局からの批判をかわす狙いで作ったそうで、ショスタコーヴィチ本人はこの曲を当局に迎合しただけの駄作のように言っていたらしいのです。
しかし今ではやはり、何度も演奏会で取り上げられる名曲扱い。
このHIROSHIMAも、作曲経緯を抜きにしてそのような名曲・人気曲として残ればいいんじゃないのかと思います。
もしこれを機に忘れられたら、所詮は「物語」で売れていた曲ってことです。
通販サイトからは撤去されていますが、在庫のあるショップを探しました。