リメイク版ロボコップは、
旧作ロボコップのアイディアだけ拝借して
別の物語・演出で映画を作った感じ。
旧作は1987年から数十年後くらいの近未来が舞台だったので
「嘘事」を受け入れやすかったのに対して、
リメイクは2014年公開で設定は2028年だから近すぎる。
別にもっと未来の設定でもいいだろうと思うのだけど。
主人公は旧作と同じマーフィで、
犯罪組織のボスを追ってる刑事だったけど罠にかかって殺される。
そして、瀕死の体をロボコップとして再生という流れは旧作と同じ。
その犯罪組織は実は警察本部長とグル。
旧作ではマーフィが犯罪者に捕まり、
足を撃たれ、手を撃たれ、顔面を撃たれるという拷問描写があるけど、
リメイクは車に爆弾をしかけられて爆死するというあっさり描写。
旧作はそういう残酷描写が批判されたらしいから、
批判を回避するのが狙いだろうけど、
旧作知ってると劣化って印象を受けてしまう……。
旧作のマーフィは家族と別れてたけど、
リメイクは家族の承諾を得てロボコップになって、家族関係は残ってる。
リメイク版は旧作よりも
ロボコップのフォルムも動作もスタイリッシュになってる。
色は黒に変更されているけど、
旧作の青みがかった金属質な色の方が硬質な金属を連想するので、
黒に変えるのは失敗だったと思う。
黒は重い印象を受けるけど、
動きはスタイリッシュで軽快だから、
硬質な金属感は全然ない。
旧作はロボコップから人間らしい感情も生前の記憶も排除して、
あとから感情と記憶を取り戻す。
リメイクは感情は残したままだけど、
研究所でテスト中に感情があると判断が鈍るので
感情と記憶を殺すという描写がある。
旧作では記憶の残滓に悩まされるマーフィが、
かつて自分が住んでいた家を訪ねたりして
徐々に記憶を取り戻すけど、
リメイクは妻に会っただけであっさり記憶が戻る。
旧作ではロボコップのテストシーンとかはなく、
女のオムニ社幹部が感情と記憶を排除するよう命じるだけで終わり、
すぐにロボコップ活躍シーンが描かれる。
なので、テストシーンを描いているリメイクは
ロボコップとして活躍するのが遅い。
最後にオムニ社に乗り込むのはリメイクも同じ。
旧作はオムニ社社長と犯罪組織がグルだったけど、
リメイクは警官と犯罪組織がグルなだけ。
でもリメイクはロボコップが有能で活躍しすぎて、
オムニ社の不正すら暴き始めたので、
ロボコップを始末しようとマーフィの家族を人質に取り、
マーフィがオムニ社に乗り込んで助ける。
マーフィにはオムニ社側の警備兵を撃てないプログラムが仕込まれているけど、
旧作はマーフィ自ら変圧器に突っ込んで、電撃ショックでプログラムを消去する。
リメイクは自分の意思の力でプログラムに逆らう。
まあ電撃ショックはご都合主義だけど、
単に強い意思の力で逆らうのもどうかと思う。
オチはあまり面白くない。
マーフィは戦いでダメージを受けた体を修復され、家族と再会する。
ロボコップに関わった研究者はロボコップの実態をマスコミに告発し、
ロボットを規制する法案が可決。
その後の描写はなく映画は終わるけど、マーフィはロボットが規制されたあと、
アメリカで活躍できなくなったわけで、あのあとどうやって生きていくのか。
不幸な後日譚を想像するので、カタルシスが弱い。
ロボコップではない別の体を作ればいいだろうけど、そんな金を誰が出すのか。
一方旧作は、ロボコップとして活躍し続けるだろうと思わせる終わり方。
エンタメとしては旧作が良い終わり方だと思う。
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