微生物が勝手に修復するコンクリート

 
科学

オランダのデルフト工科大学のヨンカース准教授のグループが開発した「コンクリートを修復する微生物」が、
2018年春から日本でも市場投入されるそうです。

いよいよ市場に、微生物がコンクリートを勝手に修復

このバクテリアは「バシラス属」のバクテリアで、
乳酸カルシウムを分解して二酸化炭素を排出。
二酸化炭素がコンクリートの石灰石と反応して炭酸カルシウムと水が生成。
水はセメントと反応して水酸化カルシウムとなり、
水酸化カルシウムが二酸化炭素と反応して炭酸カルシウムとなります。
そして炭酸カルシウムがひび割れを自然に埋めていくとのこと。

バクテリアを生分解プラスチックカプセルに封入し、コンクリートに混ぜておくと、
ひび割れが生じた際に割れ目から浸透した水と酸素でカプセルが破壊され、
中のバクテリアが活性化するそうです。

最大1ミリのひび割れを2ヶ月で修復するスピードとのこと。
ただし強度が回復する訳ではないそうです。
とは言え、ひび割れが自動修復されるだけでも大きなメリットがあります。
ひび割れから水分が浸透し、内部の鉄筋に触れると鉄筋が腐食します。
鉄筋が腐食する前にひび割れを修復できれば、鉄筋が長持ちします。

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