昆虫由来の色素「コチニール」は、アナフィラキシーショックのアレルゲンとされています。
2012年に消費者庁が注意勧告を出しています。
コチニール色素に関する注意喚起(PDF)
ただし原料となるカイガラムシ由来の別のタンパク質が本当のアレルゲンという説もあります。
そうだとしても、その「本当のアレルゲン」が入っているか確認する手段はないわけです。
また、コチニール自身にも弱い毒性と変異原性があります。
毒性についてはWHO(の下部組織JECFA)が1日あたり5mgまでと制限を勧告しています。
変異原性とは遺伝子を損傷させる作用があるという意味です。
コチニールはハムやソーセージなどの肉類、
お菓子やジュースなど様々な食品に使われています。
また化粧品にも使われている事があります。
特に口紅の赤い発色の為に多用されています。
成分リストに「コチニール」と書いてあれば入ってますが、
「カルミン酸」という呼称になってる場合もあります。
カルミン酸は食品添加物ゆえに基準が厳しいコチニールとは違い、
不純物であるタンパク質などが混ざりやすいようです。
口紅は食品ではないのでコチニールのような厳しい基準が適用されません。
基準のゆるいカルミン酸が使われているので、
アレルゲンが含まれやすく、しかも真っ赤な発色の為に多量に含まれます。
なので、食品よりもむしろ化粧品こそ注意しなくてはいけないようです。
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