近年、ベランダやテラスなどのコンクリート床の上で直接焼き肉をして事故が発生するケースが報告されています。
コンクリートの爆裂現象は、以下のメカニズムで発生します。
1.コンクリート内部には微細な空隙があり、その中に水分が含まれています。
2.急激な加熱により、内部の水分が急速に水蒸気化します。
3.膨張した水蒸気が逃げ場を失い、内部で圧力が上昇します。
4.コンクリートの強度を超える圧力が発生すると、爆発的に破裂します。
コンクリート床に直接置いた使い捨てコンロやバーベキューコンロからの熱で、
コンクリートの表面温度が300℃以上に達すると、爆裂のリスクが高まります。
だからコンクリ焼肉はやめろと警察もあれほど(毎年のイベント) pic.twitter.com/MHLWQC16TJ
— 山谷剛史 アジア中国ITライター&異国飯 (@YamayaT) February 1, 2025
以下は実際の事故例です。
・2019年8月(東京都):
マンションのベランダで焼き肉中、コンクリートが破裂し、破片が飛散。
1名が軽傷を負う。
・2021年5月(大阪府):
一戸建ての庭先でバーベキュー中、コンクリートの床面が爆裂。
人的被害なし。
床面に直径30cmの陥没が発生。
・2022年7月(神奈川県):
集合住宅のテラスで発生したコンクリート爆裂により、破片が隣家のガラス窓を破損。
2名が破片で切り傷を負う。

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