AIが説得すると、陰謀論者の信念が永続的に揺らぐことが判明。
Durably reducing conspiracy beliefs through dialogues with AI
研究はアメリカン大学などのチームが行いました。
陰謀論者2190人を集めて、AI(GPT-4 Turbo)を使って対話をしてもらいました。
その結果、陰謀論への確信度が平均21.43%減少。
参加者の27.4%が陰謀論を確信しなくなった。
効果は2カ月後も持続。
特定の陰謀論だけでなく、関連のない陰謀論の信念も低下。
陰謀論的世界観全般の減少につながった、とのこと。
AIとの対話で、なぜ陰謀論が揺らぐのかは、
以下の要素が人間とは異なるからのようです。
反証の提供:AIはすぐに具体的な反証を提供できます。
例えば、アポロ計画の陰謀論に対する反論として、NASAの文書、科学的な解析、当時の技術の可能性などを詳細に説明できます。
疑問の解消:陰謀論に基づく疑問に対して、科学的・歴史的な根拠に基づいた説明を提供します。
例えば、ワクチン陰謀論に対する反論では、ワクチンの開発プロセスやその効果についての客観的な情報を提供します。
反論の構造化:AIは体系立てて反論を組み立てます。
例えば、陰謀論の論理的な誤りを指摘し、代替の説明を提供することで、信念がただ単に反証されるだけでなく、新たな知識に置き換わる道筋を示します。
長期的な影響:AIとの対話は一回限りではなく、繰り返し行うことで、信念の変化を促します。
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