チャールズ・カレンは、入院患者に薬物過剰投与をして推定で400人殺した看護師です。
自白によると、最初の殺人が起きたのは1988年6月11日。
アメリカのニューヨーク州のセント・バーナバス病院です。
数十人の患者にインスリンを過剰投与して殺しています。
病院内の調査が始まるのに気付いたカレンは退職。
調査結果ではカレンが犯人と判断していましたが、
病院側は責任追及を恐れて隠蔽したようです。
次にニュージャージー州フィリップスバーグのウォーレン病院にて、
心臓薬ジゴキシンの過剰投与で3人の老女を殺害。
老女は寝ている時に男がごそごそしていたと訴えていましたが、
家族や他の看護師は根拠のない話と相手にしませんでした。
さらに3ヶ月後、91歳の癌患者が担当でない看護師に薬物投与を受けたと訴え、翌日に死亡。
病院側は看護師達に嘘発見器のテストをしましたが、
カレンはテストに合格しちゃってます。
次にニュージャージー州フレミントンのハンタードン医療センターで3年間勤務。
その間、ジゴキシンで5人を殺したと自供しています。
次はペンシルベニア州アレンタウンのリバティ看護・リハビリテーションセンターにて、
予定外の患者に勝手に薬を投与したのがバレて批難されました。
さらには注射器を持ったまま病室に入りましたが、
その患者は抵抗して骨折しています。
しかし注射は免れました。
次にペンシルベニア州イーストンのイーストン病院に勤務。
またジゴキシンで患者を殺していますが、
病院内の調査ではカレンが犯人と言える証拠は出なかったようです。
次にアレンタウンのリーハイバレー病院に勤務。
1人の患者を殺し、別の患者を殺害を試みたものの、未遂に終わったようです。
次にベツレヘムのセントルーク病院に3年勤務。
その間、5人の患者を殺害したようです。
2人は殺人未遂。
病院外のゴミ箱から薬瓶が見つかり、
病院外では価値のない薬だった為に調査が行われ、
カレンが疑われていますが、自分で飲んだと誤魔化しています。
病院側は辞職して中立的な推薦を得るか、解雇か選択させ、
カレンは辞職を選んで次の病院へ勤務するチャンスを得ています。
ただし同僚はカレンを疑って、地区検事に密告。
ところが、捜査官はろくにカレンの身元を調査せずに捜査を終了しました。
次にニュージャージー州サマービルのサマーセットメディカルセンターに勤務。
13人の患者を殺したそうです。
病院側はカレンが担当外の患者のコンピュータの記録にアクセスしていると気付き、
担当患者に必要のない薬を手に入れた履歴も把握し、
同僚も担当外の患者の病室に訪れるのを目撃しています。
2003年7月には事務局長が当局に患者殺害を訴えたのですが、
病院側は当局への通報を10月まで遅らせています。
その間カレンは、さらに5人の患者を殺し、6人目殺害を試みています。
10月になり低血糖で患者が死ぬと、病院はカレンを当局へ通報。
カレンの身元調査が始まり、過去に勤めていた病院で次々に不審死が見つかり、
捜査官はカレンの同僚に盗聴器を着けさせて、
カレンとの会話内容を証拠としてカレンを逮捕しました。
殺害の証拠を突き止めたのは数十人ですが、
カレンの自供が真実なら、400人くらい殺している計算になるそうです。