ベートーヴェン第九の演奏比較で、ほぼ必ず引き合いに出される歴史的演奏。
1951年、第二次世界大戦後に演奏が再開されたときにバイロイトに音楽家が集まって生演奏を収録したそうです。
モノラルで、機材も良い機材が揃わなかったのか、元の音質が悪いです。
※フルトヴェングラーは当日の録音を認めなかった為に、プロデューサーのレッグが隠し撮りしたとか……そういう噂があるほどの音質です。
「歴史的名盤」とされ、代替演奏が現れる可能性がゼロとも言われています。
同じ録音を元に何度もリマスターが為され、色々な盤があります。
EMI盤が本来の録音ですが、在庫があるNAXOSの方を載せておきます。
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱付き」(バイロイト祝祭管/フルトヴェングラー)(1951年)
ただし、バイエルン放送協会の「真正ライブ」が本当の原盤で、EMI盤はゲネプロと本番とを継ぎ接ぎしたレッグの編集盤との噂があるらしいです。
「真正ライブ」盤はキングレコードから出ています。
クレッシェンドの有無や、最後の和音が破綻しているかちゃんと出ているか、
……などの違いがあるようです。
しかし、わざわざミスしたほうを編集に使うのかという疑いもあります。
よって、聞いたことが無いならどの盤でも構わないと思います。
音質が一番良いのが、Delta盤。
ベートーヴェン:交響曲第9番《合唱つき》[バイロイトの第9/第2世代復刻]
このユニバーサルミュージック盤は東芝EMI「TOCE-6510」と同一盤。コツコツという足音や拍手から始まり、長い静寂のあとで演奏が始まります。
歴史的記録としては、こっちのほうが「らしい」です。
ついでに、フルトヴェングラー自身の音楽観を語った評論集も。
※文庫版は抄訳です。完訳は13篇の評論が載っています。

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