アーノンクール&ヨーロッパ室内管弦楽団 ベートーヴェン 交響曲第6番CD

 
クラシックCD評
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個人的に好きな指揮者アーノンクールのベートーヴェンの交響曲第6番の録音は、いつもの古楽器奏法をモダン楽器に適用した演奏方法になってます。

所々聞こえるハーモニクス奏法のような虚ろな響きと、一方でモダン楽器の豊かな響きもあるので、初秋を思わせます。
標準的なモダンオーケストラの演奏だと、緑豊かな初夏のイメージなんですけど。

第1楽章~3楽章までは、強音をより誇張して大きく鳴らすというようなアーノンクール節は出てきません。

面白いのは雷雨を描いた第4楽章で、アーノンクールは荒々しい部分を一層荒々しくするという傾向があるんですが、ここでもかなり荒っぽいので、大洪水とか火山の噴火とか神の審判などを連想します。
アーノンクールが嫌いな人はこういう所が嫌いなんでしょうけど、私は面白がって聞くタイプです。


ベートーヴェン:交響曲第6番

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