アンドレイガブリーロフ バッハ ゴルトベルク変奏曲CD

 
クラシックCD評
この記事のショートリンク

ゴルトベルク変奏曲はとても好きな曲で、チェンバロよりもピアノの音色のほうが好みなのでピアノによるゴルトベルク変奏曲は何枚も持ってます。
ピアノでのバッハはグレン・グールドが圧倒的に有名で、もちろんあとで取り上げますが、今回はマイナーな方から。

アンドレイガブリーロフはロシア人ピアニストで、国内知名度は低いと思います。
元は指が早く回るタイプのピアニストで、ラフマニノフの協奏曲なんかも高速で弾いてます。

ドイツ・グラモフォンに移籍してから、バッハのゴルトベルク変奏曲を収録。
ガブリーロフはそれまではバッハにあまり関心が無かったと思うのですが、とにかく移籍をきっかけにこのCDが生まれたのだから、私にとっては良かったと思ってます。

基本的にスタッカートを多用する点描タイプで、アンドラーシュ・シフの旧演奏に似てますが、部分的に刺すようなアクセントをつけてるので、その意味ではグレン・グールドにも似てます。
繰り返しを全て演奏し、繰り返しでは音量を変えたりペダルを踏んだり、装飾音は基本的には楽譜の指示のままですが、一部の装飾を変えたりと工夫しています。
要所でペダルを踏むので、初期ロマン派の音楽のようにも聞こえます。
テンポはそれぞれの曲の様式に合わせてるので、30曲の変奏に統一感はありません。
ただし一部の曲は(第13変奏など)は様式を無視して快速。この意図はちょっとわからないです。
アリアは最初と最後、どちらも穏やかな感じ。どちらも4分48秒で同じ長さなので、本当に収録したのかなという気もします。


バッハ:ゴルトベルク変奏曲

にほんブログ村 その他生活ブログ 雑学・豆知識へ
にほんブログ村