例の交響曲第1番HIROSHIMAのCDを再聴しました。
ご本人には不名誉なんでしょうけど、本当の作曲者は佐村河内守ではなく新垣隆だったのですから、やはり新垣隆としておきます。
聞き返してみて、現代音楽を学んだものなら誰でも作れるシロモノとは思えないです。
マーラーの真似と言ってたのですが、現代音楽を学ぶと誰でもマーラーを真似できるんでしょうか?
ちょっと信じがたいです。かなりの力作に感じます。
と言っても私は作曲理論なんてまったく知らず、ただの印象論レベルですが、新垣隆の経歴を見るに、真正の天才だったのでしょうから、天才にとってはタダの手遊びだったんでしょう。
新垣隆のWikipediaページ
そもそもクラシックの名曲には、作曲者本人にとってはタダの手遊びのつもりが思わぬ反響を受けてしまうというエピソードのある曲が少なくないです。
ラヴェルは有名な「ボレロ」を軽い気持ちで単純な構成にし、この曲を駄作のように言っていたようですが、今では名曲扱いです。
手遊びではないですが、ショスタコーヴィチの交響曲第5番は、単にソ連当局からの批判をかわす狙いで作ったそうで、ショスタコーヴィチ本人はこの曲を当局に迎合しただけの駄作のように言っていたらしいのです。
しかし今ではやはり、何度も演奏会で取り上げられる名曲扱い。
このHIROSHIMAも、作曲経緯を抜きにしてそのような名曲・人気曲として残ればいいんじゃないのかと思います。
もしこれを機に忘れられたら、所詮は「物語」で売れていた曲ってことです。
通販サイトからは撤去されていますが、在庫のあるショップを探しました。

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