ウクライナ侵略で、なぜジャベリンが有効なのか

 
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政治歴史

財務省がジャベリン使えば戦車要らないという、
軍事オタクの与太をマジメに論じてるようで、方々で批判されています。
そもそもジャベリンがなぜ有効だったのか。

財務省ジャベリンの有効性
財務省 防衛より。

日本財務省、戦車と装甲車を削減せよと宣告する

今のウクライナは泥濘期で舗装された道以外は戦車が進入できません。
泥濘にはまったロシア戦車
道の周辺に歩兵が潜伏可能な森林があり、戦車を待ち伏せ可能でした。
また、ロシアは開戦当初、市街地への砲撃を封じていました。
つまり歩兵が隠れられる建物がたくさんあったわけです。
例外的にはマリウポリが徹底的に破壊されています。
徹底的に破壊されたマリウポリ市街地
だからジャベリンがいくらあっても歩兵が隠れられる遮蔽物がないため、マリウポリの奪還は困難なわけです。
実際、ゼレンスキー大統領は戦車や戦闘機を供与してくれと訴えています。

ウクライナ大統領、NATO戦闘機や戦車の「1%」提供促す

ウクライナはキエフ周辺のロシア軍を撤退させましたが、
もし初めから市街地の破壊を徹底していたら、
キエフは攻め落とされていたはずです。

財務省の試算では、あたかもジャベリン1発で戦車を破壊できるように試算していますが、
実際にはジャベリンが複数発必要です。
ウクライナは1日あたりジャベリン(とスティンガー)を500発使っています。

ウクライナ、米国にミサイル提供を要望 「ジャベリン」と「スティンガー」1日各500基

ロシア軍の戦車など装甲車輌の損失は4月21日時点で1461輌らしいです。

ロシア軍の装備損失が3,000を突破、戦車や装甲車輌の損失は1,461輌

1日500発で開戦から56日経過だと28000発ほど使った計算になります。
これを車輌数で割ると、1車輌の破壊に使ったジャベリンは約19発。
実際にはスティンガーやドローン兵器も併用しているので、
1車輌破壊に必要なコストはジャベリン数十発相当なはずです。

至近距離で撃てば百発百中ですが、その場合は射手は死にます。
他の戦車がジャベリンが飛んできた方向へ応射するからです。

ジャベリンを大量保有するとしても、
数年から10年程度の間に戦争が起きなかったら廃棄します。
火薬兵器の使用期限は数年から10年とされているからです。
弾頭内部の火薬が劣化し、いざというときに使えないと意味がないわけです。

アメリカ(NATO)がジャベリンの在庫を大量保有してたから、火急の事態に即応できたわけです。
アメリカ(NATO)はウクライナにジャベリンなどを兆円単位もの無償供与をしています。
それにアメリカはジャベリンを短期に大量生産できます。

アメリカの軍事衛星や偵察機の情報で、戦車隊の動向をつかんでいたのも大きいはずです。

そもそも安全の為のコストをケチろうという発想は狂っています。

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