BCGワクチンは新型コロナウイルスにも有効なのか

オランダの研究チームがBCGワクチンが新型コロナウイルスに有効かどうかをテストするそうです。
なぜBCGが有効なのかと言うと、結核菌以外の病原体も30%予防できるからとのこと。
これは、デンマーク人研究者のピーター・アービーとクリスティン・スタベル・ベンの数十年の研究に基づいています。
ただし、この研究は無作為化比較試験が行われていないので、信頼性は低いとのこと。
だからこそ、今回テストするんでしょうね。
BCGは接種後に皮膚で数ヶ月間も生存し、その期間中ずっと免疫システムを刺激し続けるそうです。
これが免疫システムの強化になっているかもしれないと研究者は考えています。

日本でBCG接種が義務化されたのは、1960年代。
諸外国でも似たような時期でしょう。
もしもこのBCG研究が正しいなら、
新型コロナウイルスで老人が死にやすいのは、
BCG接種をしてないからかもしれません。
日本で新型コロナウイルス感染拡大が抑制されているのも、
BCG接種の普及で説明がつくかもしれません。
日本のインフルエンザの致死率は0.001%(ただし高齢者は0.03%)ですが、
アメリカでは0.1%もあります。
アメリカではBCGは義務化されていません。
この違いもBCGワクチンによる免疫強化で説明つくかもしれません。

Can a century-old TB vaccine steel the immune system against the new coronavirus?

BCGに新型コロナの予防効果は無かった

イスラエルの研究で、BCGには新型コロナウイルスの感染予防効果は無かったと判明。
ただし、重症化を防ぐかは不明です。

SARS-CoV-2 Rates in BCG-Vaccinated and Unvaccinated Young Adults

イスラエルは1955~1982年まで国民にBCG接種を強制してました。
1982年以降は、結核の有病率が高い移民にのみ強制するようになってます。
そこで、1979~1981年までにBCGを接種した国民3064人(平均年齢40歳)と、
それ以降の国民2869人(平均年齢35歳)の新型コロナ感染率を比較。
BCG接種群の感染率は361人11.7%、被接種群は299人10.4%でした。
ただしどちらにも重症化例が1例あり、死亡者は0人。

感染予防効果は否定されますが、重症化予防効果はわかりません。
このくらいの年齢だと、世界的に見ても重症化や死亡者は少ないからです。
また、BCGワクチンで有効なのは「日本株」ではないかという説もあります。
イスラエルが使っているのは日本株ではないようです。

BCG株の地図

実はBCGワクチンと言っても、色々株があります(https://ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19540166)。日本は東京172、中国はデンマーク株の亜型の上海株です(https://ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5777639/)。イランはパスツール1173株で、隣国イラクは東京172株で、イランに比べ流行数は抑えられています(https://worldometers.info/coronavirus/)。

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