作家の小説に使われている語彙を調べて、
認知症の傾向がいつから出ているかを調べたところ、
認知症は40代で兆候が現われていると判明。
調べたのはアガサクリスティ、アイリスマードック、フィリス・ドロシー・ジェイムズの3人。
アガサとアイリスは認知症になって亡くなっています。
フィリスは認知症にはならずに亡くなっています。
アガサとアイリスは40代頃から語彙が乏しくなる傾向があったとのこと。
一方でフィリスは晩年まで語彙の衰えはなかったそうです。
グラフ中、緑がアガサ、赤がアイリス、青がフィリスの単語の種類と単語数との比率。
単語数に対して単語の種類が多いと数値が増えます。
次のグラフは同じ単語を繰り返した率の比較で、
語彙が乏しくなると同じ表現を繰り返してしまうわけです。
緑のアガサは繰り返し率が年々上昇しています。
赤のマードックは青のフィリスと同等。
次のグラフは名詞、動詞、形容詞、副詞の繰り返し率の比較。
緑のアガサ、赤のマードックは顕著に繰り返しが増加していますが、
青のフィリスは繰り返しはほとんど見られません。
次のグラフは不定名詞「thing(s), something, anything, nothing」と
35個の一般的な動詞との組合わせ率の比較。
語彙が乏しくなると不定名詞や一般動詞の使用率が高くなるわけです。
緑のアガサは晩年に顕著に増加しています。
最後のグラフは繋ぎ語や感嘆詞の使用率比較。
繋ぎ語とは「えー」とか「あー」とかの間をつなぐだけの言葉です。
主にキャラの会話文で登場します。
作家の個性として意図的に使っていることもありますが
緑のアガサは晩年に使用率が顕著に増加しています。

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