中国南京大学の研究で、骨細胞由来のスクレロスチンが認知症の原因の可能性があると判明しました。
研究では老齢マウスのスクレロスチン血清レベルを調査してます。
スクレロスチンは骨細胞のタンパク質で、骨形成と吸収を調節する作用があります。
老化でスクレロスチンが過剰になると、骨粗鬆症の原因になると考えられています。
この研究でスクレロスチンは脳関門を超えて、
脳内のWnt–β-カテニンシグナルを阻害するとわかったとのこと。
Wnt–β-カテニンシグナルは細胞の再生に関わるβカテニンを制御します。
βカテニンはアミロイドβの前駆体タンパク質を調節し、
アミロイドβから細胞を守っている可能性が指摘されています。
アミロイドβは認知症の原因物質と考えられています。
異常に増えたスクレロスチンはWnt–β-カテニンシグナルを阻害し、βカテニンを抑制。
結果として脳内のアミロイドβを増加させていると言えるわけです。
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