長期運動習慣が脂肪組織の質を向上させる

 
医学健康

ミシガン大学の研究で、長期間にわたって定期的に運動を続けた人は、
たとえ体重減少につながらなくても、脂肪組織の質が改善されることが判明。

研究は少なくとも2年間(平均11年間)、
週4回以上運動を続けていた肥満の成人16人と、
運動習慣のない同様の体型の成人16人から
腹部の皮下脂肪のサンプルを採取し、比較分析しています。

その結果、以下のような特徴が見られました。

  • 血管が多い
  • ミトコンドリアが豊富
  • 健康に有益なタンパク質が多い
  • 代謝を阻害するコラーゲンが少ない
  • 炎症を引き起こす細胞が少ない

運動で血流が改善し、血管が作られ、
脂肪組織への酸素や栄養供給が増加し、代謝機能が向上します。
その結果、細胞中のミトコンドリアが増加します。
ミトコンドリアはエネルギーを生産し、脂肪燃焼効率も上がります。

運動でPGC-1αbおよびPGC-1αcというタンパク質が生成されます。
これらはエネルギー消費を促進し、脂肪燃焼を高めます。

運動はコラーゲン分解酵素を活性化させます。
コラーゲンの過剰蓄積は脂肪組織の繊維化をもたらします。

運動の効果はカロリー消費だけではなく、
体重変化はなくても、より健康的な脂肪組織になるわけです。

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