新型コロナウイルスはどの程度脅威か

中国の武漢という都市が発生源とされる新型コロナウイルスは、
新型なだけに感染力の強さや死亡率(致死率)など、まだよくわかっていません。
現状の致死率は3%とされています。
ただし死んでいるのは殆どが60歳以上の老人と、持病があった人。
しかし、持病のない中年にも死者が出ているので、今度はどうなるかわかりません。
通常、感染症は弱い人から死ぬのが当たり前なので……。

ちなみに、死亡率とは人口に対する死者の割合。
致死率とはある病気の患者数に対する死者の割合です。

厚生省が新型コロナウイルスに関するQ&Aページを公開しています。

死亡率はスペイン風邪と同じ

参考までに、人類史初のパンデミックとなったスペイン風邪の第1波の死亡率は2.5%以上とされています。
有名なスペイン風邪でも2.5%ですから、
新型コロナウイルスの死亡率が3%ってのは十分に多い数値だと思います。

しかし、スペイン風邪のパンデミック第2波の場合は、死亡率が10倍になってます。
その上、死亡した人の99%が65才以下でした。
死亡率が跳ね上がったのはおそらく、医療機関のキャパシティを超えたからです。
治療せずに放置して自然治癒に任せるしかなくなったからでしょう。
Q2. 過去におこったインフルエンザ・パンデミックにはどのようなものがありますか?

ちなみに、通常のインフルエンザで肺炎を併発して死ぬ老人の死亡率は、0.03%です。
インフルエンザの流行状況

新型コロナウイルスの症状

新型コロナウイルスは発症すると以下の症状が現れるそうです。

発熱

呼吸器の異常
筋肉痛や倦怠感
肺炎や呼吸困難
腎臓障害

新型コロナウイルス 感染したら出る症状は その治療は

潜伏期間でも感染する

新型肺炎 死者50人超に 最大14日 潜伏期にも感染か

中国政府が新型コロナウイルスは潜伏期間中でも感染すると警告しています。
と言うことは、感染力は強い方です。
インフルエンザウイルスも潜伏期間でも感染するので、同等の感染力でしょうね。

感染力は1人あたり3人以上に移る

新型コロナウイルスの感染力(基本再生産数)は、香港やイギリスの研究チームによると3以上。
これは1人から3人以上に感染する割合とのこと。
感染力が1未満だと自然消滅します。
インフルエンザは1~4なので、4人以上に移る事があります。
やはりインフルエンザと同等ですね。
ただし「スーパースプレッダー」と呼ばれる、
通常よりもたくさんの人に感染させる感染者がいるそうです。
その仕組みはまだよくわかっていないとのこと。

肺炎、1人から3人以上にうつる

マスク未着用だと15秒程度で感染する

中国浙江省寧波市江北区で56歳の男性の感染が発覚。
北区では5例目とのこと。
男性は感染発覚前の14日間「非疫区」(感染者がいない地区)にいて、
旅行歴も無く、野生動物との接触も無く、感染者との接触もなかったそうです。
しかし、監視カメラの映像を見ると、同区2例目の感染者の女性と屋台で15秒程度話していたとのこと。
2人ともマスク未着用だったそうです。
たったの15秒の接触で感染する感染力って事ですね。

マスク未着用、15秒の近距離接触で感染―中国メディア

排泄物からも感染する

中国人研究者らが米国医師会雑誌に発表した論文によると、
初期の入院患者138人のうち14人が呼吸器の症状を訴える前に、吐き気や下痢をしていたとのこと。
新型コロナウイルスは尿や排泄物からも発見されてるそうで、
同じコロナウイルスのSARSも糞口感染するので、
新型コロナウイルスも糞口感染(排泄物からの感染)する可能性があるとのこと。
糞口感染を澪としていたのが感染拡大の原因かもしれませんね。

新型ウイルス、排せつ物からの感染示す兆候 下痢の患者ら見逃し? 論文

空気感染する可能性も

中国の研究者が新型コロナウイルスはエアロゾル感染(飛沫核感染・空気感染とも)すると発表。

武汉肺炎:中国确认新冠病毒经空气通过气溶胶传染

飛沫核感染とは、飛沫感染よりも更に小さな微粒子による感染のこと。
実質、空気感染と同じ。
より小さな微粒子なので長期間空気中を漂う事になり、感染距離も遠くなります。

飛沫核感染は空気感染の事
飛沫と飛沫核の違い
飛沫(ひまつ)感染と空気感染の違いって何だろう?より。

飛沫と飛沫核の違い
感染経路別病原体より。

感染拡大している

中国政府は今頃になって武漢からの移動を禁止する封鎖をやってますが、
既に中国のほぼ全域に感染者が広がっています。
武漢の新型コロナウィルスの拡散
新型コロナウイルス、死者41人に 1072人感染 中国

日本国内でも感染者が見つかっています。
新型コロナウイルスに関連した肺炎の患者の発生について
水際で防ぐのに失敗したわけです。
このままだと、中国のように広範に感染が伝わり、日本も死者多数となりかねませんね。
複数国家への感染拡大は、パンデミックの推移では「大規模な流行」に当たります。
パンデミックの推移
更に昂じると「世界的な大流行」となります。
パンデミック

中国政府自ら、海外への団体旅行を禁止すると決定しました。
中国、27日から海外団体旅行を禁止 新型肺炎拡散防止で
ただ、あくまでも団体旅行が対象なので、個人の旅行は放置。
日本への旅行者の2/3が個人なので、団体旅行を禁止しても余り変らないようです。

感染拡大し、医療機関のキャパシティを超える感染者が発生すると、
治療を受けられない人が増えるので、死亡率も上がっていくはずです。

個人でできる予防法

個人でできる事は、観光客が行くようなところに近づかないとか、
更に観光業で接客してる人にも近づかない方が無難かもしれません。
コロナウイルスは飛沫感染+接触感染とされています。
これは風邪のウイルスやインフルエンザウイルスと同じです。
なので、風邪の予防と同様に手洗いをキチンと行う事が個人でもできることでしょうか。
コロナウイルスは脂質の殻を持っているで、脂質を溶かすアルコール除菌は効きます

ただし、感染した医師が結膜からも感染すると主張しているので手洗い程度では無意味かもしれません。
新型肺炎「結膜から感染の疑い」? 感染した医師が指摘
根拠は、初期症状が結膜炎だったからです。
なので、この医師は診察の際にゴーグルを装着すべきだと主張しています。

武漢の患者数は推定5000人

北海道大学の研究チームが、武漢の患者数を推定すると、5000人超という結果になったそうです。
国外の旅行者の患者が1人見つかった場合、武漢では数百人はいるという推定らしいです。

武漢の患者5000人超か 新型肺炎で北大推計

実際、中国政府は武漢に急ピッチで患者の収容施設を建設しているので、当たらずも遠からずじゃないでしょうか。

英国の調査機関の推定では9700人

イギリスの「インペリアル・カレッジ・ロンドン」の推定では、
新型コロナウイルスの感染者は9700人に増えている可能性があるそうです。
2002年のSARSの時は8000人が感染し、800人が死んでいたと後に発覚しています。
死亡率10%ですね。

中国の新型肺炎「感染者数を過少申告」の疑い、英機関調査

武漢(中国)への渡航歴がない人も発症

奈良県のバス運転手が新型コロナウイルスに感染していたと発覚。
武漢(中国)への渡航歴がない人とのこと。
今まで国内で感染が見つかったのは渡航歴がある人だったんですが、
とうとう渡航歴が無い人にすら感染するようになりました。
今後は地域での流行が起きる可能性が高いです。

新型肺炎、武漢市への渡航歴ない奈良県のバス運転手が感染

コロナウイルスの真の感染率は39倍か

日本に帰国した人の感染率が1.416%(565人中8人)だったのを受けて、
武漢の感染率は約1000万人中3215人(0.036%)なのは、
意図的に低い数値にしてると疑われているようです。
日本の感染率と同じなら、14000人は感染しているはずです。

武漢の感染者、実際は39倍?

日本に旅行に行ったタイ人が感染

日本に旅行に行って帰国したタイ人夫婦が新型コロナウィルスに感染していたそうです。
旅行に行く前は症状がなく、中国にも行っておらず、日本で感染した可能性が高いです。
なぜなら旅客機の中で感染したのなら、同じ旅客機に乗ってた乗客も感染してるはずだからです。
これで、タイ人の感染者は25人となったようです。

新型肺炎 日本に旅行のタイ人夫婦 感染確認 どこで感染か不明

生後30時間の赤ちゃんが感染していた

中国の武漢で、生後30時間の赤ちゃんの感染例が見つかっています。
母親は出産前に感染が発覚していました。
母子感染の可能性があります。
もちろん、分娩中の感染かもしれません。

生後30時間の新生児、新型ウイルスに感染 中国・武漢

コロナウイルスには抗ウイルス剤が効くと判明

新型コロナウイルスにはHIV用の抗ウイルス剤「ロピナビル」と「リトナビル」が効くそうです。
ロビナビルとリトナビルはプロテアーゼ阻害薬。
エイズウイルスが増殖するのに必要な酵素を作れないようにする作用があるとのこと。

エイズウイルスは寄生した免疫細胞に新しいエイズウイルスの材料を作らせますが、
その材料はポリタンパクと呼ばれるタンパク質が1つに繋がった物質で、
適切なサイズに切断する必要があり、切断の為に酵素が必要になります。

コロナウイルスも同様の仕組みで増殖しているので、同じ抗ウイルス剤が効くとのこと。

抗HIV薬を新型肺炎治療に応用 北京市衛生健康委

新型ウイルス感染拡大防止で製薬会社が奔走、既存薬転用も模索

タイの病院でも、コロナウイルス感染者にエイズとインフルエンザの混合抗ウイルス剤を投与したら治った事を確認されています。

新型ウイルス患者、インフル・エイズ薬混合で劇的回復 タイ保健省発表

武漢にはバイオセーフティレベルP4指定の研究所がある

ワシントンポストによると、武漢には生物兵器研究所があって、
そこから研究中のウイルスが漏れた可能性があるそうです。
しかも、バイオセーフティレベルP4指定を受けている最高度安全実験施設とのこと。
武漢の研究所では過去にコロナウイルスを扱っていた事があるそうです。
ただし、中国政府は生物兵器研究については否定しています。

Virus-hit Wuhan has two laboratories linked to Chinese bio-warfare program

カナダの国立微生物研究所から中国人研究者が排除された

2019年7月5日に、カナダのP4レベルの国立微生物研究所から
中国人研究者夫妻Xiangguo Qiu博士と夫のKeding Chengが排除されてます。
理由は、武漢の研究所にコロナウイルスを送っていた容疑とのこと。
Qiu博士はエボラ出血熱の治療薬「ZMapp」の開発したチームの1人らしいです。

https://www.cbc.ca/news/canada/manitoba/chinese-researcher-escorted-from-infectious-disease-lab-amid-rcmp-investigation-1.5211567

Canada Investigates China’s Biological Espionage

Virus-hit Wuhan has two laboratories linked to Chinese bio-warfare program

ハーバード大学の中国人の博士が起訴された

ハーバード大学の化学生物学部長チャールズ・リーバー博士が、
2019年12月10日に生物学研究を中国に密輸しようとした罪で逮捕されています。
リーバーは2011年に中国の武漢理工大学の「戦略科学者」に就任していたそうです。
中国では「千才計画」と呼ばれる高レベルの科学的才能を集めるプロジェクトを実施しているそうです。
リーバーはこの計画に応募して、月額5万ドル、最大で158000ドルのギャラを受け取っていたとのこと。
これは知識や経験を盗んだ見返りらしいです。
カナダでも中国人研究者が武漢にコロナウイルスを送っているし、
リーバーも武漢の大学に関係者なので、生物兵器が流出した説が疑わしいですね。

Harvard University Professor and Two Chinese Nationals Charged in Three Separate China Related Cases

日本人の80歳の女性が死亡

とうとう、日本国内でもコロナウイルスによる死者が出ました。
この女性は感染が判明したタクシー運転手の義理の母だった、とのこと。
人から人への感染が起きています。
伝染病はまず弱い人から死ぬので、封じ込めに失敗すれば日本でも感染拡大しますね。

神奈川の80代女性死亡 新型ウイルスで初―「国内感染の可能性」・厚労省

この老女は運転手の妻と外出していたそうです。
となると、外出時に立ち寄った先でも感染している人がいるはずです。
この運転手は1月18日に忘年会を屋形船で行っているので、
その時に同乗していた他の運転手にも感染している可能性は無視できないです

忘年会前に既に感染してたのか、感染したのは忘年会後なのか不明ですが、
感染発覚は2月13日なので、感染したのは最大で14日前程度。
逆算すると1月末なので、たぶん他の運転手への感染はないだろうとは思います。

【独自】死亡80代女性、感染したタクシー運転手の妻と外出か

感染したイギリス人の行動パターンを公開

デイリーメールというカストリメディアだけど、
イギリス人男性Walsh氏の感染者の行動パターンを公開してます。
イギリス人コロナウイルス感染者の足跡
これは感染者がスーパースプレッダーだったからでしょうね。
Walsh氏は11人に感染させた事がわかっているそうです。
コロナウイルスの感染力は、通常は1人当たり3人とされています。

Brighton’s coronavirus ‘super-spreader’ is OUT of hospital and ‘no longer contagious’: Businessman scout leader who infected 11 people across the EU and UK will now ‘happily back with his family’

東北大学大学院医学部教授の声明

押谷仁という東北大学大学院医学部の教授がコロナウイルスについて声明を出しています。

  • 日本では「シンガポールのように感染連鎖を可視化する仕組み」は限られている。
  • クルーズ船での感染は地域内での感染拡大を強く示唆している。
  • 重症化すると肺の内部でウイルスが増殖する「ウイルス性肺炎」になるので、細菌性肺炎が起きる季節性インフルエンザと同様のウイルスではない。
  • ウイルス性肺炎の治療は困難(抗生物質が効かない)。
  • 過度に恐れず、インフルエンザと同じ対応で十分というウイルスではない。
  • 香港を経由して世界に広がった2003年のSARSの時のように、直行便が飛んでいる日本も感染拡大する可能性が高い。
  • 渡航者からの感染連鎖が既に起きている可能性を懸念すべき。
  • 武漢の流行が終わっても、他の地域でどうなるかは見極めが必要。
  • 日本中が武漢のようになる可能性は低いが、医療体制が脆弱な都市が第2の武漢になる可能性はある
  • 東南アジアやアフリカが第2の武漢になる可能性もある。

新たな段階に入っている新型コロナウイルスと人類の戦い

日本は既に感染拡大している

WHOの専門家の進藤奈邦子氏が出席した日本感染症学会セミナーで、
日本は既に感染拡大していると指摘したとのこと。
根拠は、他国の感染者は誰から感染したのかを追跡可能だけど、日本の場合は感染経路が不明だからだそうです。
他国の感染者は、接触した人を検査して以降は広がっていないのに、
日本の場合は既に「感染経路を把握して、そこで食い止められる段階ではない」とのこと。

“日本はすでに感染拡大”WHO専門家|日テレNEWS24

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