英国の国立神経外科病院で7月に行われた脳スキャン調査で、
新型コロナウイルスの感染者の一部は、
脳炎が起きている事が判明しています。
ただしウイルスがどうやって脳に侵入してるかは、わからなかったそうです。
新型コロナウイルスの感染者の一部は、
脳炎が起きている事が判明しています。
ただしウイルスがどうやって脳に侵入してるかは、わからなかったそうです。
元々、新型コロナウイルス患者は頭痛や錯乱、譫妄を示す患者がいたので、
脳への攻撃が疑われていました。
例えばジカウイルスは脳細胞に感染し、
免疫細胞が感染した脳細胞ごと破壊してジカウイルスを殺そうとします。
新しい研究では死亡者の脳細胞や、
マウスによる実験、脳を模したモデルを使い、
新型コロナウイルスに感染した脳細胞は、
ジカウイルスのようには目立たないので、
免疫細胞に攻撃されないとわかったそうです。
そして、感染した脳細胞は近隣の脳細胞への酸素供給を停止して、脳細胞が死にます。
と言うことは、ニューロンに酸素供給してるグリア細胞に感染するわけです。
また、感染した脳細胞はシナプス(脳細胞同士のつながり)が急減するようです。
これが一時的か不可逆的かはわからないとの事。
カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究で、
新型コロナウイルスがACE2で脳に侵入する事も判明。
新型コロナウイルスはACE2というタンパク質を利用して
細胞に侵入する事がわかっています。
そこで脳のみでACE2が発現するマウスと、
肺のみでACE2が発現するマウスを作り、
新型コロナウイルスを感染させて比較。
脳のみでACE2が発現するマウスは6日以内に全て死んだとのこと。
一方、肺のみのマウスは生存しています。
研究者はウイルスが嗅覚器から脳へ侵入している可能性を示唆しています。