大腸菌には癌細胞を殺す作用がある

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健康

ドイツのヘルムホルツ感染研究所の研究で、
大腸菌には癌細胞を殺す作用があるとわかったようです。

Induction of CD4+ and CD8+ anti-tumor effector T cell responses by bacteria mediated tumor therapy.

癌の内部では細胞が急速増殖しているせいで酸素不足となっており、
癌の内部に嫌気性細菌の大腸菌を植え付けることで、
大腸菌が癌細胞よりも早く内部で増殖し、
癌の成長を阻害して癌を消滅させるとのこと。
ちなみに、嫌気性細菌とは酸素が無くても増殖できる細菌のことです。

この現象は、実は150年も前に知られていたとのこと。

今回の研究ではマウスを使った実験でそのプロセスを分析したそうです。

ネズミに癌細胞を植えて、成長した後に大腸菌を注入。
すると癌が消滅しました。
同じネズミに再び癌細胞を植え付けると、癌は成長できずに消滅。
これは免疫系が癌の特徴を記憶して、癌を速やかに排除した結果とのこと。

このマウスの免疫細胞を殺し、癌を植え付けてから大腸菌を注入した場合は、
癌は消滅せずに成長し続けました。
この事から、大腸菌が直接癌細胞を攻撃しているのではないとわかったわけです。

このプロセスの詳細の検証のために、
免疫細胞の「キラーT細胞」と「ヘルパーT細胞」の2種類の細胞を抽出し、
別のマウスに注入してから癌細胞を植え付けると、
このマウスでも癌細胞は成長できずに消滅。
免疫細胞が癌の特徴を記憶して癌を排除した確認できたわけです。

以上の実験結果から、
大腸菌は免疫細胞が癌の特徴を記憶する手助けをしていると、
研究者は見ているようです。

癌治療はRNAウイルスを使った治療法の研究が確実かと思ってましたが、
大腸菌治療法の方がコスト的にも安全性でも
優れた治療法ではないかと思います。

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