昔読んだ本も、感想を書いていくことにした。
日本は悪くない―悪いのはアメリカだ (文春文庫)
おおまかに分けて2つのテーマがある。
前半はアメリカ批判。
アメリカと日本の貿易摩擦は、
アメリカの経済政策が間違っていたから、と主張している。
国内生産力が低いままなのに、
大規模な減税を行なって消費(内需)を増やしたため、
輸入超過となったと。
でもこのおかげで、日本はオイルショック以後に経済成長できたわけだよねえ。
アメリカがガンガン日本製品を買いまくったわけだから‥。
それと、これと引換にトヨタがアメリカに工場を作ったわけだよね。
アメリカの自動車産業には、売れる車のラインナップがなかったんだし。
生産力はあったんだろうけど、魅力的な商品がなかった。
生産力だけの問題じゃないんだろうね。
後半は「国民経済」という概念を提唱している。
それは「国民の雇用を確保し、所得を上げ、生活を安定させること」だそうで。
チリが自由貿易を採用し、国内経済がめちゃくちゃになったことと、
イギリスがインドの紡績産業を破壊したことをあげて、
自由貿易は外国の産業を破壊する「凶器」にもなる、
ということで、自由貿易には反対してる。
TPPも自由貿易協定だっけ。
TPPの是非は自分にはわからんけど、参加したらアメリカが一人勝ちするだけじゃないの?
でもアメリカのどの市場かは忘れたけど、日本の参加に反対している企業もいたっけ。
アメリカが当初、日本の参加は予定してなかったのは、自国産業が破壊されるのを恐れていたから?
日本の産業っていっても、自動車はまだ行けるだろうけど、家電は東南アジア優位でダメだし、コンピュータデバイス系もダメだし、
やっぱりトータルでは日本に不利だと思うんだよねえ。
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