ゲーム Super 27 years life

飯野賢治が亡くなったことで、本棚から引っ張りだして再読した。

ゲーム―Super 27years Life

飯野賢治の回想録で、小学校と中学校の頃の話から、中卒でドロップアウトして印刷会社でシンナー吸ってラリっていたという話になり、そこからゲーム業界へ入ってウルトラマン倶楽部2のシナリオを担当し、40万本売れたとか、その後Dの食卓を作って話題になり、そしてエネミーゼロがヒットしたくだりで終わり。
昔のゲーム業界はだいぶユルかったんだなって感じ。
アーノルドパーマーの影響でスーツを着ていたから、印象は良かったらしいけど、シンナー吸っていたような堕落した生活から一転してるのが面白い。
D食の売り方の件でソニーに不信感がわき、エネミーゼロではソニーから出す予定だったのにセガに急遽変えたというエピソードの裏事情もわかる。
どうも男気のないやつが嫌いみたいなんだよね。
その際の佐伯というソニー側の人とのやり取りが面白い。
いわば佐伯さんを裏切ってセガへ行ったのに、それでも二人だけは仲の良い関係が続いているっていう。
ソニー側の社員は呆気にとられていたらしいけど。
そのあとのエネミーゼロの音楽担当のマイケル・ナイマンとの交渉の様子も面白い。
基本的に物怖じしない人なんだよね。
ナイマンに細かく指示を出して、それを「イーノが監督だから指示していい」と認められるくだりとか。
最後、エネミーゼロ発売で首尾よく30万本売れ、追加で15万本出荷し、大成功って感じの幕引きになってる。
飯野賢治のゲームはD食~エネミーゼロ~風のリグレット~D食2まで買っていたけど、まさか亡くなるとはねえ。
全編通読しても、こんな急死するとは思えない読後感がある。
最近ゲームを作ってたみたいだし、もっとこの人のゲームを遊んでみたかったな。

コメントは受け付けていません。