無届けで臍帯血治療を行っていた事で逮捕者が出たので調べました。
他人のさい帯血を使った再生医療が無届けで行われていた問題で、愛媛、京都、高知、茨城4府県警の合同捜査本部は27日、茨城県つくば市のさい帯血販売会社「ビー・ビー」社長・篠崎庸雄つねお(52)(つくば市)、医師で東京都渋谷区の「表参道首藤クリニック」院長・首藤しゅとう紳介(40)(東京都品川区)両容疑者ら男女6人を再生医療安全性確保法違反(計画未提出)容疑で逮捕した。
この表参道首藤クリニックとは、先ほど乳がんで死んだ小林麻央に水素ハイパーサーミアという民間療法を施術していた所です。
臍帯血とは胎児と母体を結ぶ「ヘソの緒」の内部の血液のこと。
通常の「臍帯血治療」とは、新生児に輸血が必要な際、
ヘソの緒の血を輸血に利用する治療をする事です。
その血は元から新生児の体内に流れていた物なので、
問題なく輸血に使えるわけです。
逮捕されたのは、他人の臍帯血を移植するという治療を無届けで行っていたから。
これは通常「再生医療」として行っています。
よって、再生医療安全性確保法違反の容疑がかかったわけです。
臍帯血は通常、出産時に病院側が金を受け取って処理します。
患者が料金を支払っているわけです。
恐らくはそれを廃棄せずに、無断で再生医療に使ってたんでしょう。
そうすると、臍帯血提供者からも再生医療を施術される側からも料金を二重に取れてオイシイ訳です。
このような他人の臍帯血を移植する治療は
移植片対宿主病というリスクがあります。
要するに免疫細胞が異物を拒絶する現象です。
元々細胞の量も少ないので生着する可能性は低いようです。
例え正規の届けを出している病院だとしても、効果の程は疑問です。
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