吾輩は猫であるの英語訳は倒置法が適切

「吾輩は猫である」の英語訳は「I am a cat」となりますが、
これでは原文の「エラソー」なニュアンスが反映されなさすぎです。

ただし英語版原文では「I AM A CAT.」と全て大文字になってたり、
「I am a CAT」と猫だけ大文字にしたり、
「I Am a Cat」と頭文字を大文字にしたりしています。
しかしこれでも、大声で叫んでいるという感じで、エラソーなニュアンスとは違います。

福原麟太郎という英文学者は「Here I am — a Cat.」と訳したらと提案したそうですが、
これは「俺様登場……猫だ」というような、ヒーローが「ただいま参上!」と言ってるニュアンス。

ではどう翻訳するか。

ルイ14世は「朕は国家なり」という言葉を残していますが、
これは「L’Etat, c’est moi」と表現します。
この表現は倒置法になってます。
「L’Etat」は国家、「c’est moi」は私は~という意味。

つまり、欧州語では偉い人がエラソーな自称をする際に倒置法で表現する慣例があるわけです。

なので「吾輩は猫である」のエラソーなニュアンスを表わすには、

A cat, I am.

と、倒置法にするのが適切だと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください